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『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』徹底した配慮と高い制御能力が引き出す面白さについて

『アイカツ!』がソーシャルゲームになる! そう聞いたら事前登録せずにいられなかったので事前登録を済ませたのだが、一日で事前登録者数12万を突破して、当初設定されていたSRユリカ様の配布が確定になるとは思わなかった。素晴らしい。自分が思っていた以上に『アイカツ!』のファン層は多くて何よりだ。早く追加の事前登録報酬を公開してくれと言わざるをえない。
PVを見る限りだと『アイカツ!』もリズムゲームで、各種カードは「写真」という扱いになるようだ。レアリティとしてはSR以上のカードが有ることが仄めかされているけど、その最上級のレアカードには何か別の価値がほしいなぁ。例えば「新録ボイスがある」とか。そういうのがあると課金する気が起きるのだが……。まあ新曲があるだけマシといえばマシかぁ……。
リリース時期は「今冬」ということになっているけど、ゲームサイトによっては「2015年今冬」になっていたりするのがなんとも。二ヶ月で出るわけ無いだろうとは思うんだけども。いつリリースされるんだろうか。楽しみだなぁ。



諸事情により、本放送中は簡単にしかチェックできていなかった『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』をようやくきちんとした形で視聴することが出来た。
異世界へと繋がるゲートが首都に出現した現代日本とゲートの向こう側に広がる異世界を舞台に、異世界での調査を命じられた自衛隊員達の活躍を描いた同名の小説を原作としたアニメ化作品である本作は、現代とファンタジー世界を舞台にした「異文化交流」をテーマとしており、文化的接触によって生じる化学反応の一つ一つが驚きに満ちている。全体的に見ても上質なエンターテイメント作品として仕上げられており、またキャラクター一人一人も魅力的でとても素晴らしい作品であったように思う。
その中でも面白かったのは「国会での査問を受けるために日本へとやってきた異世界出身の一行を巡る国内外での政治的な攻防」や、自衛隊と接触した事で今までの価値観そのものが揺さぶられ、変化していく帝国第三皇女ピニャ・コ・ラーダだ。とりわけピニャ・コ・ラーダについては「異世界の人間と自衛隊員が背中を預け合い、戦う」という熱いアクションシーンを見せたイタリカ防衛戦で自衛隊の圧倒的な強さに恐怖する姿と、東京にやってきて触れる数々のものに驚いたり、伊丹の元嫁である葵梨紗のBL同人誌に触れた事で腐女子に目覚めたりするギャップが面白かったのだが、本作のこうした面白さを支えるのははシーン単位どころかカット単位まで意識された情報制御能力の高さだ。
物語において無駄な描写や情報というものは基本的には存在しない。一見すると無駄に見える描写や情報にも必ず意味が込められており、そうした描写の積み重ねが制作者が作品を通して伝えたい思いをより鮮明なものへと変えていく。逆に言えば無駄な描写や情報は情報伝達を阻害するノイズのようなものであると言え、こうした描写があまりにもあると作品全体の焦点がぼやけた印象になってしまうのだが、『GATE』はこうした無駄な描写を省いている事はもちろんのこtこ、「何よりも優先するべき重要なな事」と「そこまで重要ではない事」をきちんと区別した上で、「何よりも優先すべき情報や出来事」を誰が見ても伝わるように一つ一つの描写を巧みに構成しており、非常に分かりやすく仕上げられている。
例えばイタリカ防衛戦において伊丹の救援要請に基づきやってきた自衛隊の大活躍っぷりなどは、「いともたやすく山賊を殲滅する圧倒的な武力を目撃し、それを所有する日本という国に畏怖する」というピニャの思いを大事にしながらも、伊丹や自衛隊員サイドに目を向けると「心強い援軍がやってきた」という方向で描写されており、「同じ出来事でも視点が変わればその印象は大きく異なる」という事を印象づける。こうした描写を大切にし、積み重ねているからこそ「現代日本と中世ファンタジー世界が偶然接触した事によって発生する異文化交流」という本作のテーマを感じさせてくれるのだろう。
また『GATE』は不快感などのストレスを感じる描写のコントロールも絶妙だ。
ゲート付近の土地を取り戻すべく襲いかかるファンタジー世界側の連合軍が自衛隊の防衛のための攻撃を受けるシーンでは、「人智を超えた圧倒的な力によって自軍が崩壊していく」という事の恐ろしさを描きながらも、グロテスクさや怪我などの痛々しさなどのストレスがかかりそうな描写が避けられている。
ではそうしたストレスがかかる描写が一切ないかというとそうではなく、戦いによって負傷した兵士達の描写については描写しているし、生きたまま炎龍の業火によって焼かれていくエルフの里の住人達の姿には悲惨さがあるなど、見ていて「悲惨」と感じるようなストレスが掛かる描写はしっかりと描かれている。
本作が上手いのはそうした「不必要なストレスはかけない」という事だ。
本作の監督を務める京極尚彦は、彼の代表作である『ラブライブ!』のインタビューでも「女性が見て不愉快になることはやらないようにしている(リスアニ!vol.10.1)」とコメントしているが、これは『GATE』においても意識されていることなのだろう。
ストレスがかかりそうな描写でも直接的な描写を避けるなど工夫して不愉快に感じさせない。
こうした京極尚彦の隅々にまで行き届いたストレスに対する配慮が、原作が本来的に持つ面白さを引き出し、楽しませる映像にしているように思うのだ。

そんな『GATE』だが、2016年1月からは第二クールとして「炎龍編」の放送が予定されている。伊丹達の尽力により撃退することに成功した炎龍との決着が描かれるこの炎龍編だが、そんな炎龍編に先駆ける形で第一クール目の最終話ではダークエルフであるヤオ・ハー・デュッシが登場している。余りにも運の悪い彼女だが、一体炎龍はどうなるのだろうか。そして日本と異世界の人達の接触は一体どういう形で決着を迎えるのだろうか。
炎龍編、非常に楽しみである。
なお極めてプライベートな余談ではあるが、種田梨沙のロゥリィ・マーキュリーの演技が自分は非常に好みである。
キャラクターごとに様々な演技を見せてくれる種田梨沙だが、まさかここまで自分の好みの演技をしてくれるとは思ってもいなかった……。







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