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『プリパラ』紫京院ひびきのブリリアントなライブ演出と宣戦布告について

水樹奈々十五周年記念番組。NHKで放送している事自体がまず色々とおかしいような気もするのだが、司会が鷲崎健さんでゲストが井上喜久子、沢城みゆき、奥井雅美、宮野真守って「どうかしてる」としか言いようがないぐらいに豪華すぎやしないだろうか。おまけに電話出演で林原めぐみまで登場するなんて。水樹奈々の人望というか人徳だなぁ、これ。声をかけても普通はここまで揃わないだろう。水樹奈々を祝うためだけにここまでの人達が協力してくれている。その事実だけで水樹奈々の愛され具合がよく分かるというものだ。
あ、番組内容自体も面白かった。円滑に進行しながらも上手く笑いに繋げたり、話が長くなりそうなところを上手くオチをつけて戻していたりと相変わらず鷲崎健さんの司会は安定感があって面白いなあ。プリティーリズムのイベントで前野智昭さんをイジって「ごめん皆!」と観客に言わせまくった人なだけあるぜ。
しかしNHKはここ最近頑張ってるなぁ……。若年層にも見て欲しいってことなんだろうけど、深夜帯とはいえ一声優で特別番組を作るのはNHKだからこそだな!



四月に幕を開けた『2nd Season』の物語もいよいよ佳境に差し掛かりつつある『プリパラ』。
57話からは怪盗ジーニアスが登場し、「みんな友達!みんなアイドル!」というプリパラの精神を尊ぶらぁら達との戦いが展開されているが、73話でついにらぁら達が怪盗ジーニアスの正体がパプリカ学園の学園長代理にして『最高のプリンス』という称号を授かったムービースター、紫京院ひびきである事を突き止め、また彼もとい彼女がプリパラでアイドルデビューを飾った事で物語はまた新たな局面を迎える事となった。
「有象無象の素人集団によってレベルが低下したプリパラを革命し、優れた才能を持つ選ばれた者達によるプリパラを創造する」という目的のために怪盗ジーニアスとして暗躍していた紫京院ひびきのプリパラへの参戦は、「みんな友達!みんなアイドル!」というテーマの「プリパラ」と言う場所そのものに対する革命であり、「才能がない人間は夢を追いかけるために努力することすら許されないのか?」という疑問が『プリパラ』という作品に持ち込まれた事を意味する。紫京院ひびきがらぁら達と同じプリパラが好きな女性であるからこそ、らぁら達は「才能と努力」という疑問には真剣に向き合っていかなければならない。らぁら達は紫京院ひびきが投げかけた問題にどんな解答を出すのだろうか。そしてドリームパレードはどうなるのか。まもなく始まるウィンタードリームアイドルグランプリにも期待がかかるが、この73話で注目なのはやはり紫京院ひびきのデビューライブだろう。
ひびき演じる斎賀みつきの宝塚演劇を意識したかのような低く響かせるような「純・アモーレ・愛」の歌い方に、小気味良い動きの止めによるアクセント付けなど、「紫京院ひびき」というキャラクターらしいパフォーマンスになっているのだが、特筆すべきはやはり芯の通った圧倒的な強者としての貫禄を感じさせる演出だ。
サビ直前の転調に合わせた照明の切り替えからの長回しではひびきの動き一つ一つに残像をつける事で、ひびきのパフォーマンスの素晴らしさを強調しつつ、「観客達の『ひびきのパフォーマンス』に夢中で目が離せない様子」を見事に表現している。同時に動きに合わせて薔薇の花弁を舞い散らせる事で、「紫京院ひびき」というキャラクターの表現になっている点も面白い。「薔薇」は彼の銅像などでも用いられるように紫京院ひびきのアイコンとも言える要素なだけに、舞い散る薔薇の中で歌うパフォーマンスには「紫京院ひびきらしさ」というものを感じさせてくれる。
そんな圧倒的な実力者であるひびきらしく、メイキングドラマでは「自分から現れたサファイア(=強い意志)を持って、自分の手にした剣で道を切り開く」という内容の「サファイア革命!純真乱舞」を披露しているが、このメイキングドラマの直後に展開されるサイリウムエアリーを超えたゴールドエアリーでのパフォーマンスもとても紫京院ひびきらしいものに仕上げられている。
ひびきの手にした剣を振るうごとに観客達の手にしたサイリウムが紫へと変化していく様は「ひびきのパフォーマンスによって観客達は夢中になっていく」という意味なのだろう。美しく紫一色へと染まった観客席を見下ろし、笑うひびきは「自分自身への自信に満ち溢れ、だからこそ人を夢中に出来る」と言わんばかりの貫禄がある。
まさしく「王者に相応しい、圧倒的なパフォーマンス」としか言いようが無いが、ライブ終盤の舞台からせり上がる玉座とそれに腰掛けて不敵に笑うひびきの姿には、「圧倒的な実力を持つ自分こそがプリパラの王者に相応しい」と言うメッセージが込められているように思う。これは言うなればプリパラにいる全てのアイドル達への「宣戦布告」。自分自身の意思でステージに立ち、「革命」を実現させる覚悟を固めた紫京院ひびきが、アイドルとして最初に「プリパラ」という世界に示すメッセージとしてはこれ以上ないものではないだろうか。

紫京院ひびきの本格的なプリパラへの参戦により物語も終幕に向けて一気に加速し始めたが、紫京院ひびきが「倒されるべき存在」かというとそうではない。紫京院ひびきのおかげで緑風ふわりはパラ宿へやってきて、プリパラでアイドルをやる面白さを知ることが出来た。閉園時間を迎えた後、プリパラで一人きりになってしまうファルルを寂しさから救い上げたのは、魔法使いとしてプリパラへと潜入していた紫京院ひびきだ。
彼は「ヒール役」ではあるが、「敵役」ではない。らぁら達にはらぁら達の正義があるように、ひびきにはひびきの正義がある。
そうしたキャラクターとして一貫した描写を積み上げてきたからこそ、紫京院ひびきの物語への本格的な参戦に大きな驚きと物語が動き始めた手応えが生まれているのだ。
『2nd Season』の物語も残り四ヶ月弱。
紫京院ひびきの正義の革命とらぁら達の友達への想い。
どちらをプリパラが選ぶのだろうか。
なんにせよ、まずは紫京院ひびきのデビューを祝いたいと思う次第である。






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