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2015年ベストアニメライブ五選について

今年見た映画は結構な本数になるのだが、アニメを除くと面白かった作品は『ジュラシック・ワールド』と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の二強だなぁ。『ジュラシック・ワールド』はインドミナス・レックスの強大さと狡猾さによって秩序が崩壊していくパニック映画的な面白さと、「あいつとあいつを戦わせたらどっちが強いだろう」という童心をくすぐる展開がとても良かった。「歯が足りない」もあれでよかったのでは。でも最後のモササウルスはあれ殆ど怪獣映画の領域。超楽しい。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はもはや語るまでもない。とにかく「見ろ」としか言えないので割愛する。
『アントマン』はヒーロー映画として宣伝されてたけど、実際にはスパイアクション映画の方が近いと思う。おそらく『ミッション・インポッシブル』『オーシャンズ11』辺りは元ネタに入ってると思うんだけど、「小さくなる/元に戻る」と「アリを操る」をスパイアクション映画の文脈で活用するのはずるいよなぁ。面白いに決まってる。
あの辺の仕立て方は脚本にもクレジットされてるエドガー・ライト監督らしいんだけど、監督違うのにあそこまでエドガー・ライトっぽいのはずるいのでは。いや面白かったけども。
オチも含めて娯楽作品としてよく出来てたかと。
まだ『スターウォーズ』も『007』も見てないのでそのうち見ます。



今年のアイドルアニメも面白い作品が多かった。
一年を通してみると、「人気シリーズの続編」が増えて完全新作は数を減らしていた事もあって、総数そのものは減っている。しかし「続編」という強みを活かして「一歩踏み込んだ物語」を展開している作品も多く存在しており、また数少ない完全新作だった作品も「アイドルアニメ戦国時代」と呼ばれる現在のアニメシーンにおいて独自色を示せていたように思う。
そんなアイドルアニメにおいて一つの見せ場となっているのがライブパートだ。昨年はアイドルアニメのライブパートの中から素晴らしかったものを五本ほどピックアップして紹介させていただいたが、折角なので今年も同様の形で五本ほど取り上げていきたい。
なお「順番は時系列順」「基本的には一作品に一本」である(プリパラやアイカツ!はソフト表記に基づく)。

■『プリパラ』37話「Make it!」

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アイドルアニメのライブパートにおいて重要な事の一つに、「本編の物語が踏襲されているか」という事があるだろう。
ライブパートは単独で見ても楽しいものが多いが、そのライブパートにアイドル達が歩んできた物語が合わさった時、ライブパートはアイドル達の持つ物語と魅力が凝縮された映像になる。その物語が合わさった瞬間の面白さは格別なもので、特別な印象を強く残すのだが、今年放送された作品の中で特に「特別」だったのは『プリパラ』37話の「Make it!」だろう。
トモチケを交換しようとしたものの、ボーカルドールの宿命により眠りについてしまったファルルを目覚めさせるために、らぁら達が挑むファルルカムバックライブで使用されたこのライブパートの素晴らしい点は何と言っても「脚本とライブパートの一体感」だろう。
ファルルを目覚めさせるためにらぁら達はパラダイスコーデを輝かせるも、想いも虚しくファルルは目覚めない。しかしカムバックライブを見守るファン達の思いが奇跡を生み、ファルルを「普通の少女」として生まれ変わらせる一連の流れは、本編とライブパートが上手く噛み合わさり、双方の魅力を引き出しあった感動的な物語を生み出していた。
『プリパラ』のライブパートはどれも素晴らしいものがあるが、『1st Season』といえばこのライブは外せないということもあり、これを選出させて頂く。

■『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』26話「HOLLY STAGE FOR YOU」

『少年ハリウッド』と言う作品の凄いところは「アイドルの永遠性」の否定から物語が始まることだ。
「若いから出来る」「いつまでもアイドルなんてやっていられない」
しかし「永遠は存在しない」からこそ、永遠を目指して今この瞬間を全力で生きようとする姿に永遠の輝きが宿る。その輝きが永遠でいられないアイドル達を永遠のものへと昇華してくれるのだ。
そんな「永遠」が宿っているのがこの26話「HOLLY STAGE FOR YOU」だが、この26話の恐ろしい点は「全編ライブパート」ということだろう。ライブ開始時刻が近づくに連れてテンションが上がっていく観客。そんな観客を楽しませるために、最後の調整と覚悟を固めるアイドル達。そしてアイドル達がステージに登場した瞬間、急上昇する会場のボルテージ。「ライブ」というものの空気感がこの映像の中にあるのだが、中でも素晴らしいのは彼らが「本当にアイドルをやっている」と言う瞬間を描いてみせたことだろう。
視聴者達は「二代目少年ハリウッド」となった五人がアイドルになっていく姿を知っている。しかし「アイドルである姿」はまだ見ていない。だからこそその「アイドルである姿」があることで、これまでの物語に「アイドルである」という事の意味が与えられ、これまでの彼らの歩みに一貫性が持たされる。
この26話には『少年ハリウッド』と言う作品の物語とその意味が全て込められている。
どうか最初に見て欲しいところだ。

■『ラブライブ!The School Idol Movie』劇中歌「SUNNY DAY SONG」

「『ラブライブ! The School Idol Movie』が描いたものは何か」という問いに答えるのはなかなか難しいものがあるのだが、描いたものの一つには「スクールアイドルの素晴らしさ」というものがあるだろう。
そんな「スクールアイドルの素晴らしさ」が宿っているのがこの「SUNNY DAY SONG」だ。スクールアイドル達の素晴らしさを世界に示すためにμ'sとスクールアイドル達が力を合わせて作り上げたこのライブは本作のクライマックスを飾るライブパートということもあって、凄まじい熱量の宿った映像に仕上げられている。
とりわけ凄いのはその物量だ。このライブパートの主役となるのは「μ's」ではなく「スクールアイドル達全員」ということもあって、秋葉原のメインストリートを埋め尽くすだけのスクールアイドル達が用意されており、「とんでもない数のスクールアイドル達が歌い踊る」と言うライブは一度見ただけでも「スクールアイドルの愛され具合」が分かるだろう。
このレベルの映像は並大抵の努力では出来ないはずだが……しかしそれをやり遂げてしまうのが『ラブライブ!』なのだろう。恐ろしい作品である。
この直後にキャラクターの名前を貸しに散りばめたEDもあるのだが、個人的にはこっちの「SUNNY DAY SONG」の方が印象深いのでこちらを上げさせていく。

■『アイカツ!』151話「リルビーリルウィン♪」

2014年10月から大空あかりを主人公にした「あかりGENERATION」が展開されている『アイカツ!』だが、その『アイカツ!』の中でも特に印象深いのは151話の「リルビーリルウィン♪」だ。
なぜこの楽曲が印象深いのか。それは大空あかり達ルミナスが偉大なる先輩である星宮いちご達ソレイユに挑み、そしてその成長っぷりを世界に示したライブだからだ。
星宮いちごから大空あかりへ主人公が交代した事で見えてきたのは「星宮いちご達は文句なしの傑物である」という事だった。大空あかり達が躓いてしまうことでも、星宮いちご達は軽々と越えていってしまう。星宮いちご達は答えを出す事に迷わない。そして出した答えが正解であることを信じて前に進んでいき、結果を出してしまう。
しかし大空あかり達はそうではない。星宮いちご達が容易く乗り越えていくことでも彼女達は苦悩し、努力を積み重ねて結果を出していく。
そんな努力に努力を積み重ねて大空あかり達が得たものがこの「リルビーリルウィン♪」でのスペシャルアピールだ。
明日が見えなくても、前へと進もうとする意思がソレイユに迫る力を手にしたのだ。
結果こそ敗北したものの、大空あかり達がスターライト学園で手にしたものの全てがこの「リルビーリルウィン♪」に詰まっている。
まず間違いなくこの「リルビーリルウィン♪」は「あかりGENERATION」を語る上で絶対に外すことが出来ない名ライブだといえるだろう。

■『プリパラ 2nd Season』73話「純・アモーレ・愛」

少し触れただけで「これは凄い」と確信が持てるものと出会う経験は誰しも一度ぐらいはあるだろう。
自分にとってこの「純・アモーレ・愛」は少し触れただけで『凄い』という事が分かってしまったライブパートである。
何が凄いのか。それは「これこそがキャラクターと物語に必要なのだ」という確信を持って制作されている事である。
宝塚歌劇を思わせる石塚玲依作曲のメロディに、「革命」「パーフェクト」「愛」という「紫京院ひびき」と言う存在の思いを込めた歌詞と「犠牲を出してでも世界を変える」と言う覚悟を固めたメイキングドラマ。そして何よりサビでの残像付きの長回しによる「目が離せない」と思わせる演出! まさに「パーフェクト」と呼ぶに相応しい出来だ。
物語上ひびき達はまだドリームチームでのライブを見せていないが、一人でもこの凄さとなるとドリームチームだとどうなるのだろうか。彼女達が結成するドリームチームも期待したい。

■その他

五本の中に入りきらなかったのだが、『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ』のエンディングテーマにして、『うたプリ』では初めて3DCGを本格導入した「マジLOVEレボリューションズ」や1月から公開される『KING OF PRISM』へ望みを託すために菱田正和監督渾身の『劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』の「Flavor」といった男性アイドルを描いた作品もとても素晴らしい映像で、楽しませてくれた。
木漏れ日の描写と「氷上スミレ」というアイドルの一つの到達点を見せてくれた『アイカツ!』の「エメラルドの魔法」武内駿輔演じるプロデューサーとシンデレラプロジェクトのアイドル達の絆を象徴する楽曲を用いた『アイドルマスターシンデレラガールズ』の「GOIN'!!!」、ドレッシングふらわーの友情によって誕生した『プリパラ』の「トンでもSUMMER ADVENTURE」などは作品のテーマがよく現れていて、印象深い映像に仕上げられている。
演出面においてはやはり『ミリオンドール』OPの「クオリティでアイドル達のパフォーマンスのレベルの違いを演出する」というのも素晴らしかったのだが、単品ではないため「一枚格が下がる」と言ったところか。とはいえ、これはこれで素晴らしい演出であるため、今年の注目枠ということで押さえておきたい。



来年以降としてはやはり『KING OF PRISM』への期待が大きいのだが、『ラブライブ!』も様々な展開を控えている。
『ラブライブ!サンシャイン!!』も本格始動している。3DCGが苦手とするキャラクター同士の接触を積極的に組み込んでいるなど、技術力的にも恐ろしいものを見せていることもあって今後にも注目だ。
何にしても「アイドルアニメあるところにライブパートあり」と言わんばかりの情勢が続いている今である。
登場するライブパートの一つ一つを来年も楽しみにしていきたい。


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