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2015年TVアニメ&劇場版アニメの個人的ベスト3について

今日12月31日に開催されるコミックマーケット89の三日目でラブライブ!本『SHINING DAYS』を「西ち22a」の「くげ屋」さんにて委託頒布します。値段は800円なので、紅白歌合戦でμ'sを見る前の下準備として是非ともお買い求めください。
詳しい情報は紹介記事を読んでもらえばいいんですが、今回の本は今までとは違って「共著」にかなり近いものとなっています。というのも、けいあんさんとまなめさんに協力してもらわなければ、本書の軸となる「ラブライブ!のここまでの歩み」をまとめるのは無理だったからです。
『ラブライブ!』と言う作品が歩んできた道は決して楽な道ではなかったということもあって、語るべき事が余りにも多すぎて一人では準備期間が一年あったとしてもまとめきれるかどうか分かりませんでした。今回の本ではけいあんさんとまなめさんという筆力のある人達に参加してもらい、「三人の書き手がそれぞれの視点からそれぞれ異なる時間と向き合う」と言う形にしたことで自分の予想を遥かに超える素晴らしい作品になりました。
またヨシ沢さんやてれびんさんに「横の広がり」「骨格への肉付け」に該当する部分で参加してもらったことで、本そのものを一つの作品として楽しめる本になったと思います。コメントを寄せてくれた友人たちには感謝の想いしかありません。
僕が同人誌を出し始めたのは『ラブライブ!』がきっかけでした。そんな『ラブライブ!』が感動的なフィナーレを迎えつつある中、こうした本を出せる事自体が僕はとても嬉しく思います。
是非読んでみてください。



今年2015年のアニメシーンを一言で表すのなら「挑戦」だったのではないかと思う。
大人気ブラウザゲームのアニメ化作品となる『艦隊これくしょん』や人気ソーシャルゲームをアニメ化した『アイドルマスター シンデレラガールズ』『SHOW BY ROCK!!』といった作品は様々な点で挑戦的な作品だったし、同名のラジオのエピソードをアニメ化した『洲崎西 THE ANIMATION』やTRPGリプレイをアニメ化した『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』などはアニメ化そのものが挑戦的だ。
また『ビキニ・ウォーリアーズ』『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』といったメディアミックス作品群ではそれぞれ作品の最大の魅力を展開する事に成功し、麻枝准、丸戸史明がオリジナルアニメに挑戦した『Charlotte』『クラスルームクライシス』はどちらも良い出来であった。
全体的に見ても今年は「豊作」と言っていいほど面白いアニメが多かったと思うのだが、そんな今年の作品で面白かった作品をTVシリーズから三本、劇場版から三本の合計六本ほど取り上げ、紹介していきたい。

■プリパラ

「今年一番楽しませてもらった」と言える作品はやはり『プリパラ』である。
夏コミで同人誌を発行するほど放送開始当初からずっと注目している作品ではあるのだが、今年は「ボーカルドールの運命により友達を作れないファルルを、皆の力で生まれ変わらせる」という奇跡を描いてみせたファルル編を含む『1st Season』の完結から幕を開け、プリパラに新たに登場した新エリア、ドリームシアターライブを中心とした『2nd Season』に突入。現在は紫京院ひびきのデビューとファルルの帰還により「努力対天才」という構図の戦いに入っており、年明けからの大きな盛り上がりに期待をもたせている。
とりわけ今年の『プリパラ』で特徴的なのは、前述したような「努力対天才」という構図や勝負の結果として発生する能力の優劣というセンシティブな問題に対して真剣に向き合っている事だろう。
『プリパラ』と言う作品では誰でもアイドルになることが出来る。しかしアイドルとしてのランクは可視化され、アイドル同士の間では友達であっても明確な優劣が発生する。「夢を叶えられなかった少女達の思い」といった要素も登場するなど、『プリパラ』はそうした「優劣」に対して一定の理解を作中で何度も示しているのだが、紫京院ひびきの登場によってより顕在化した「優劣」に対して、『プリパラ』はプリパラなりの答えを出そうとしているように思うのだ。「努力対天才」といった構図にも「努力こそが至上」「才能の前に努力は無意味」という展開にはならないような配慮がされているのも、答えを出そうとしているからこそだろう。「努力対天才」という争いの先にある新たな地平を楽しみにしたい。

■トライブクルクル

一年物のアニメの面白いところは話数が進むに連れて様々な表情を見せる物語にある。
『トライブクルクル』と言う作品が素晴らしいのは、「「ジェイ・エル」という伝説のダンサーと同じステージに立つためにダンスに打ち込む少年少女達の物語」という形で、ダンサー達のダンスにかける様々な思いを描きながら「今は失われた人達の想いにどう向き合うのか」という事に真摯な向き合い方をした点にあるだろう。
とりわけ終盤で展開された「対クラウドハイ」は、平和のために頑張り続けるジェイ・エルすらも殺そうとする世界そのものに絶望した男・ギャラガーとジェイ・エルの想いに惹かれてダンスを続けてきたカケル達ダンサー達との一騎打ちであり、「ジェイ・エル亡き後の世界の後継者争い」と言う構図になっており、平和を願う心の争いとして非常に熱い物語を描いてくれた。
「ジェイ・エル一人に背負わせるのではなく、その想いを継ぐ人達と共に平和を叶えよう」と言わんばかりの決着っぷりも本作らしい。また「ストリートダンス」というものに真摯に向き合った結果、その危険性や準備運動の大切さなどを忘れていない点も地味ながら重要で、実写パート共々「ダンス」というものへの理解を深めさせる良い作品であった。

■少年ハリウッド

昨年放送された『少年ハリウッド』一期シリーズは「職業アイドル」というものに真摯に向き合い、そんなアイドルになっていく少年達の姿を描き切った快作であった。それからしばらく経ち、今年一月に放送開始された第二期シリーズは「アイドルの永遠性」というものに真正面から挑んだ傑作アニメだ。
「アイドルは永遠にやっていられない」とシャチョウは言う。
確かにアイドルは永遠にやっていられない。人は老いていつか死ぬ。そうでなくても、人は変わっていく以上いつまでも同じ存在でいる事は出来ない。しかしだからこそ今この瞬間を全力で生きようとする姿は永遠の輝きを宿す。本作が描く「永遠」は「決して叶わない幻想」だ。しかしだからこそ「本物の永遠」になれるとするこの結末は、視聴者の胸の中で少年ハリウッドを永遠にしてくれる。
現在はファンクラブ上にて小説が連載中だが、いつか彼らはまた戻ってくる。その日の到来を期待している。

■とびだすプリパラ み~んなでめざせ! アイドル☆グランプリ

「3D映画」と言うジャンルがある。3D映画とは3D上映を前提にした映画作品の事である。
昨今急激に数を増やしつつあるこの3D映画だが、『とびだすプリパラ み~んなでめざせ! アイドル☆グランプリ』が素晴らしいのは立体視させるシーンと立体視させないシーンの使い分けだ。「実際にライブを行っている」という設定の部分では立体視を行い、そうではなく過去のライブ映像を流している部分では立体視を行わない。やっている事はそれだけなのだが、その使い分けによりそれぞれのライブパートに付加価値を発生させ、自分がお気に入りのライブパートが「実際にライブをやっている」というパートで選択されることを期待してしまう。立体視を意識誘導にまで組み込んでしまうこのやり方は「3D映画でしか出来ない技法としてとてもユニークなものだった。
ドリームシアターライブなどの「立体視映えしそう」な部分でも観客を手前に浮かび上がらせるなど臨場感を上げる演出も非常に巧みだった『とびだすプリパラ み~んなでめざせ! アイドル☆グランプリ』。今となっては見ることが難しいだろうが、いつかは見て欲しい作品である。

■ラブライブ!The School Idol Movie

2013年から続いてきたアニメシリーズもついにここまで来た。『ラブライブ!The School Idol Movie』はアニメシリーズ『ラブライブ!』の最終章となる作品である。
本作のテーマとなるのは「スクールアイドル讃歌」だろう。自分達はなぜ頑張ってこられたのかを見つめなおし、自分達の道を模索する。その中で見つける「スクールアイドル」という答えと、そのスクールアイドルが皆で切り開く未来はとても美しい。まさに「みんなで叶える物語」。スクールアイドルみんなで勝ち取った夢は、スクールアイドル達皆の夢として輝いている。そう考えると本作は「原点に立ち返った物語」と言えるのかも知れない。
なお『ラブライブ!』はこれまでドキュメンタリータッチな作風となっていたが、本作では明確に二人の少女達が語り部であった事が描かれている。もしかしたら本作は「現在のスクールアイドルを作り上げた伝説のスクールアイドル、μ's」を描いた作品だったのかもしれない。

■映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!

『Go!プリンセスプリキュア』を原作とした三本のアニメから構成される今年の劇場版プリキュアは「東映プリキュアまんがまつり」とでもいうべき作品群である。公開日となった10月31日に合わせて三作品ともハロウィンがテーマとなっているが、そのアプローチの方法は様々で、その手を変え品を変えて楽しませようとする手法に好感が持てる作品だった。
一本目は台詞がないショートムービー仕立てとなっており、3DCGによるSDキャラによる童話チックな作風がとても可愛らしい作品となっている。「ハロウィン」という題材を「いたずら好きのお化け」という点に込めて演出している点は非常に面白いものだった。
二本目はいつもの劇場版であるが、これまでであれば3DCGを使っていた点を手描きで起こすなどの挑戦が熱く、「いつものプリキュアチームの全力」を見ることが出来る作品である。「パンプキン王国」という場所を舞台にした「親子」「本当の宝」というテーマの物語はこれまでよりはコンパクトではあるが、本編の物語を上手く組み込んだ素晴らしい作品だった。悪役を演じる諏訪部順一の熱演っぷりにも注目である。
三本目はプリキュアシリーズのCG周りを手掛ける東映デジタル映像部が主導となって作った3DCGアニメである。本編ではCGディレクターを務める宮本浩史が監督を務めたこの映画の素晴らしい点は全編「プリキュアらしい表現になっている」ということだろう。映像としてはプリキュアらしからぬノンストップアクション作品なのだが、表情の一つ一つまで拘り抜かれた表現はとても「プリキュアらしい表現」に仕上がっている。
来年の『魔法つかい』ではどういった表現に挑戦するのだろうか。デジタル映像部の挑戦に期待させる作品だった。



来年公開、放送予定で期待しているアニメとしてはやはり『KING OF PRISM』になるのだが、その他にも様々な作品が放送を待っている。3DCG分野ではサンジゲン十周年記念作品として『ブブキ・ブランキ』が制作されるなど、技術的にも熱い作品の放送が予定されている。
来年はどんな作品に出会えるのか。それを楽しみにしながら、今年を終えたい。
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