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『プリパラ』心を解き放つ天才と縛られる努力について

今週末から『キングオブプリズム』が公開される。この日を二年間待ち続けたと言っても過言ではない俺だが、今になって思えば「プリティーリズムが完結したので、菱田正和プリティーリズム三部作完結記念本を作ろう」と判断した事は正しかったのだろう。あの時作っていなければこの感動もきっと五割ぐらい下がっていたに違いない。作っていてよかったと思うし、同時に再販までしなくてよかったと思う。あれ採算度外視で作ったので再販しても採算取れないと思うんで、再販してたら多分大変なことになってたな……。
試写会には行けなかったので本編はまだ見てないのだが、きっと面白い作品であると思う。ここまでスタッフが本気の本気で作っている作品もそうそうないのではないだろうか。これは一つの挑戦である。この作品がどうなるのか。それを見守るために、初日に見に行きたい。



天才対努力。みんな友達!みんなアイドル!対才ある者達の楽園。
鮮烈なデビューと共に紫京院ひびきが宣言した「革命」により勃発したプリパラを二分する戦いは、らぁら達にも変化をもたらした。
「才能ある者達にしか見る事が出来ない景色を見てみたい」という想いを抱いたそふぃ、シオン、みかんは友人達の応援もあってひびきの誘いを承諾し天才チームを結成。らぁらとみれぃはドロシー、レオナ、あろまと共に今現在の「みんな友達!みんなアイドル!」を否定し、「才能ある人間達によって作られる黄金時代の創造」という紫京院ひびきの野望を打ち砕くために、努力チームを結成し、プリパラの命運をかけてウィンタードリームアイドルグランプリに挑む。
77話ではそんなウィンタードリームアイドルグランプリの様子が描かれ、ひびき達天才チーム対らぁら達努力チームの戦いも一つの決着を迎えた。その結果はひびき達天才チーム――セレパラ歌劇団の勝利。敗北を認めためが兄ぃからひびきにプリパラを改革する権利が与えられ、「みんな友達!みんなアイドル!」だったプリパラは選ばれた者達のみの楽園となるセレパラへと作り変えられる。
プリパラは、そしてプリパラアイドルである少女達の居場所はどうなるのだろうか。
最終決戦となるのはおそらく最後のドリームグランプリ。らぁら達の想いが勝つか。それともひびきの想いが勝つか。
『1st Season』がそうだったように次週から突入する『2nd Season』の最終クールにも期待がかかるところだが、天才対努力の戦いが描かれた77話で注目なのは「ひびき達天才チームが勝つ」という展開が、きちんと理が叶ったものになっている事だろう。
というのも、天才チームは「心を解き放つ」という事に全力を尽くしていたからだ。

確かに努力チームはウィンタードリームアイドルグランプリに向けて努力し続けた。
五人で一つのパフォーマンスを作り上げるために練習を積み重ね、皆で出しあったアイデアを一つの形にした。
「難しい」とされていたパフォーマンスを完璧な形にすることが出来たのは、これまでの努力があってこそだろう。しかし彼女達は「ひびきに勝つ」ということを意識しすぎてしまっている。「ひびきの野望を阻止する」という事に執着しすぎて、心を解き放てていないのである。
そんな努力チームに対して天才チームは全くと言っていいほど練習をしていない。
映画や演劇の鑑賞や食事など「一流のもの」に接し続けただけで、練習らしい練習は直前に行った通しの練習のみだ。
通常であれば努力チームが勝つように思えるだろう。にも関わらず天才チームが勝つのは、天才チームが「努力チームに勝つ」ということに全く縛られていないからだ。彼女達は一流のものに触れ続けて磨かれた感性を武器に、何者にも縛られずに自然体でパフォーマンスを行っている。「本能のままに」と行っているセレパラ歌劇団のライブを見れば一目瞭然だ。
彼女達は同じステージに立つ事が殆ど無い。それぞれがそれぞれの思うがままにパフォーマンスを繰り広げており、リーダーを務める紫京院ひびきは各アイドル達の行うパフォーマンスのナビゲーター兼相手役だ。
「対決」と称するのも納得できるほど「チームで一つ」のパフォーマンスをしていないのだが、だからこそ一人一人が「心を自由に解き放っている」という事がよく分かるだろう。そして気負う事無くステージを楽しんでいる事も。
そんな「心を自由にして楽しむ強さ」が天才チームを勝利へ導き、努力チームの敗退という結果を生み出したのである。

考えてみればみるほどこの結果は必然だ。
「プリパラの命運を賭けた戦い」にこだわるばかりに大切なものを見失った努力チームと、大事な戦いだということを理解しながらも楽しむ事を忘れなかった天才チーム。
どちらがより輝いて見えるかは考えるまでもないことだろう。結果として努力チームは敗退し、めが兄ぃはスタイリッシュタフガイからただのガイへと変わってしまった。プリパラはひびきの指示のもとでセレパラへと作り変えられていくのだろう。
しかしながらまだひびきの推し進めるセレパラを止められる可能性は幾つも残されている。
ひびきとチームを組んだそふぃ、シオン、みかんの三人は努力チームの五人に後押しされて、「未だ見たことのない世界」を体験するためにひびき達とチームを組んだ。ファルルもらぁら達の友達だ。
「友達と一緒にライブをしたい」という思いは、天才チームで体験した喜びや感動にも負けていないはずだ。
また物語面で見ても『プリパラ』はファルルの一件では「唯一無二の才能」という特別さよりも「皆とトモチケを交換できる」という普遍的な喜びの方が大事であることを描いている。セレパラはそのテーマを相反する以上、何らかの形で反撃の一手が出てくるはずだ。
カギを握るのはやはり南みれぃだろう。
努力に努力を積み重ねてアイドルを続けている彼女が、ひびきの推し進めるセレパラにどう対抗するのか。
三年目を目前に控えた今、『プリパラ』が熱く盛り上がっている。











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