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『KING OF PRISM』思い出すきらめくための理由と夢へと繋がる軌跡について

ついにファンもスタッフも待望の『KING OF PRISM』が公開されたので書いておきます。「タイトルに含まれている『PrettyRhythm』って何?」と気になる人は是非うちが昨年夏に発行した同人誌『パーフェクトスマイル』を読んでください。というのも、あの本でトルドさんが書いてくれたパートは「プリティーリズムって何? 気になる!」という人にとっては最適なテキストだからです。
『パーフェクトスマイル』は「『プリパラ』の一周年を振り返る」と言うコンセプトで制作された同人誌です。そんな本に『プリティーリズム』についてのテキストをわざわざ書いてもらったのは、『劇場版プリパラ』に登場していた事もありますが、『プリパラ』の前身となる『プリティーリズム』と言う作品を『プリパラ』を見ている人にも感じて欲しかった。とはいえ、無理矢理押し付けてしまうのも良くないわけで……。その辺りの難しいところをトルドさんは上手くバランスを取ってくれました。『プリティーリズム』と言う作品の面白さがあのテキストの中に分かりやすくまとまっています。本作から『プリティーリズム』に触れる方は是非お読みください。

とらのあな - パーフェクトスマイル



貴方は「大好きだ」と思えるものと出会った時の感動と喜びを覚えているだろうか。
もし忘れてしまっているのなら『KING OF PRISM』を見るといい。本作には貴方が「大好きなもの」に出会った時に感じた喜びや、世界が輝いて見えた感動が詰まっているのだから。

『KING OF PRISM』は不思議な映画だ。
「2013年4月から2014年3月にかけて放送された女児向けアーケードゲームを原作とする『プリティーリズム・レインボーライブ』のスピンオフ作品であり正当な続編である」という作品の立ち位置そのものもそうだし、作品自体の構成も不思議なものとなっている。しかし何より不思議なのは、本作を見終わった後に心に残るものが「初めてプリティーリズムを、そしてプリズムショーを見た時のあの気持ち」であることだろう。
そんな気持ちにさせてくれるのは本作が「プリズムの煌めき」の受け継いだ「新たな物語」を始めているからだ。

『KING OF PRISM』の舞台となる2015年は『プリティーリズム・レインボーライブ』から一年後の世界だ。
『レインボーライブ』終了後からのわずか一年の間にエーデルローズ財団会長を務めた法月皇は死去。法月皇の実子として財団の実権を握った法月仁によってシュワルツローズが設立され、プリズムショー界は大きな変貌を遂げている。
『レインボーライブ』時代は「プリズムショーの名門」と呼ばれていたエーデルローズも例外ではなく、法月仁が財団の実権を完全に掌握する前に女子部だけは独立させることに成功したものの、シュワルツローズの猛攻に太刀打ち出来ずに落ちぶれており、残ったものは設立当初に使用されていた寮のみという苦境の中に立たされている。
『プリティーリズム・レインボーライブ』を見ていた人ならば、そのあまりの変わり具合に驚きの声を上げそうな状態となったエーデルローズだが、そんなエーデルローズにやってきた一条シンの登場によりエーデルローズに所属するプリズムスタァ達に変化をもたらしていく。
一条シンはなぜエーデルローズに変化をもたらす事が出来たのだろうか。
それは彼が『プリズムショーに初めて出会った時の感動と喜び』と言う想い――プリズムの煌めきを胸に秘めていたからだ。
「氷室聖から全てを奪う」という目的のために、エーデルローズ主宰時代よりも苛烈かつ過酷な試練をプリズムスタァ達に課す法月仁によってエーデルローズは窮地に追いやられている。「速水ヒロ達が在籍していること」が最後の防衛線になっているほど絶体絶命の状況だ。
そんな状況の中で「自分がプリズムショーを初めて見た時の気持ち」や「プリズムの煌めき(=心を輝かせる事)」を忘れてしまったとしても、それは決しておかしなことではない。一条シン以外のプリズムスタァ達は入学時期による程度の問題は有るにせよ、「エーデルローズが落ちていく過程(=シュワルツローズの実力と台頭)」を見ているのだから、輝きを失う理由としては十分すぎる理由だと言えよう。
しかし一条シンだけは違う。なぜなら彼は如月ルヰと出会い、実際にその目でプリズムショーを見るまで――物語が始まるまでプリズムショーを知らない。プリズムジャンプの凄まじさも、ステージに立つプリズムスタァ達が輝いている姿も彼は最近体験したばかりだ。
だからこそ彼は自分が見たプリズムショーの凄さとその感動を信じる事が出来る。
どんな困難を前にしたとしても、プリズムショーの感動と、その感動を大勢の人に感じて欲しいと思った自分の気持ちを信じる事が出来る。
そんな一条シンの想いがプリズムスタァ達に希望と、そして「自分がプリズムショーを初めて見た時の気持ち」を思い出させていく。
誰よりも熱くプリズムショーの可能性を信じる一条シン。彼の純粋で熱い想いは太陽となって薄暗い夜の中を歩んでいたエーデルローズのプリズムスタァ達に夜明けをもたらした。
彼らは一条シンが思い出させてくれた「最初に胸に懐いた想い」を胸に、プリズムショーで舞い踊る事だろう。
今度は忘れることがないようにと心に刻みながら舞う彼らの姿はきっと輝いているはずだ。

『KING OF PRISM』はエーデルローズのプリズムスタァ達が次の目標へと向けて再び歩み始めたところで幕を閉じた。
ここで終わっても問題がないようにストーリー作りはきちんとされてはいるのだが、しかし物語が完全な形で終わったかというと答えは「NO」だ。
シュワルツローズとの決着に氷室聖と法月仁の因縁、大和アレクサンダーと仁科カヅキの再戦など物語には未消化の要素も多く、また如月ルヰの目的といった謎も残されている。
この続きが作られるかどうかは未だ分からない。しかし本作を見れば二つのことだけは確信を持って言える。
それは本作の続きが作られたのなら、きっとそれは傑作であるということ。そしてプリティーリズムと初めて出会った時のような喜びがそこに待っているということ。
この続きにどんな物語が待ち受けているのだろうか。
本作と出会えた事に感謝しながら、「続き」の発表を待ち続けたい。

 
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3件のコメント

[C1650]

確か2年後だったと思うのですが私の勘違いでしょうか?

[C1651] Re: タイトルなし

アニメージュなどの菱田監督のインタビューでは「今回の舞台は2015年夏」「プリズムキングカップは2016年」ということになっていますね。作中では特にその辺りについての言及はなかったと思いますが、パンフでも「プリズムキングカップの開催を翌年に控え」と書いてあるので2015年で良さそうです。
  • 2016-01-10
  • 水音
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