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『アイカツ!』の現状と今後の道についてのメモ

もうこのブログでは何度取り上げたかわからないのだが、それでも何度でも書いておく。
『KING OF PRISM』を見てほしい。
「『プリティーリズム』シリーズが大好きで、そのスピンオフとなる『KING OF PRISM』の続編を見たいから」という欲望から言っている部分がある事は否定しない。俺は凄く見たい。でもそれ以上に「本当に楽しいから、皆にそれを知ってほしい」という願いの方が強い。本当に面白いんだ。楽しいんだ。何度だって見れるし、何度だって世界の輝きを感じられるほどに『KING OF PRISM』は面白いんだ。だから是非見てほしい。
そしてできれば応援してほしい。この作品は続編が作られるかどうかわからない。しかしもし続編が制作されたのなら、「自分の応援が作品の力になる」という稀有な体験をすることになる。そういう体験は今応援しなければ絶対に味わえないことだ。
今週末にはバレンタイン上映会が企画されている。1月9日に公開された作品が無事に六週目を迎え、そしてイベントまで実施しようとしている。それも一箇所だけではなく全国各地でとなると、これはもう驚異的だし、祝福されるべき事だ。そんな祝福の中にいる一人になるためにも是非『KING OF PRISM』を見てほしい。



1月9日の公開以来『KING OF PRISM』を毎日視聴する生活を続けていたのだが、ふと気がつけば第三四半期決算短信が公開される二月である。女児向けアーケードゲーム界隈で『アイカツ!』を展開しているバンダイナムコホールディングスも『プリパラ』を展開しているタカラトミーアーツも、既に第三四半期の決算短信を発表。タカラトミーアーツは決算短信中のテキストにおいても『プリパラ』について言及しており、「展開開始から約一年三ヶ月で登録ユーザー数200万人を突破している」と、一年目の勢いを活かして攻めに攻める戦略がきちんと利益に結びついている事を印象づけるコメントを出している。
1月20日と21日に開催された『タカラトミーアーツ2016春商談会』では1月20日の段階で登録ユーザー数が240万人を突破している事が発表。また三年目の展開として育児要素を絡めたアニメ第三期シリーズや、なりきりグッズとして『サイリウムジュエルマイク』を発売することを発表しており、三年目に突入しても『プリパラ』はまだまだ攻めていく姿勢のようだ。
一方『アイカツ!』はというと、バンダイナムコホールディングスの第三四半期決算短信を見る限りでは相当な落ち込みようを見せている。
二年前の通期決算で159億円を計上しているが、去年は117億円、今年はまだ予想段階ではあるものの49億円予想となっており、一年前と比較しても半分以下にまで下がる事態で、第三四半期終了時点で見ても、去年が95億円を計上しているのに対して今年は37億円である。
正直な感想を述べさせてもらうと、自分もここまで下がるとは思っていなかった。
こうなった理由を「現在展開されているアニメシリーズの人気が低い」といったところに求めるのは短絡的ではないかと思う次第である。
確かに今回の業績悪化の理由の一つには、そうした理由があるかもしれない。しかしながらそうした理由だけでここまでの悪化を招いたとは自分には思えない。
なぜ『アイカツ!』がここまでの業績悪化を招いたのだろうか。
自分は「客離れへの対策」「新規客層の開拓」辺りの展開が弱く、「ライバルの躍進」を許してしまった事が大きな理由ではないかと見ている。
『アイカツ!』は現筐体からハード的な面でのアップデートを特に行う事無く三年以上稼働しているゲームだが、流石に三年もの間ハード的なアップデートを行わなければどうしても旧型化してしまい、見た目上の新鮮さは失われていってしまう。ゲーム自体の出来は相変わらず良く、ストーリー機能の拡充やその週に放送されたアニメのステージでライブが出来る!などのソフトウェア面での大型アップデートは重ねられてはいても、すぐに見て分かる面白さが乏しければ魅力に気づいて貰う前に人は離れていってしまうのである。
そんな筐体の旧型化が招く客離れに対して『アイカツ!』側も「チームメイト機能の追加」など様々な手を打っているのだが……。一プレイヤーとしてはあんまり上手い印象は受けなかった。結局やることは変わらない以上印象もさほど変わりようがないわけで。その辺りを改善しようとしたストーリーモードの導入については高く評価しているのだが、現在の筐体スペックでは若干持て余していたように思う。全国ツアーを一年かけてやれてたら、もう少し違った印象になったかもしれない。
新規客層の開拓についてだが、自分の目線から見るとそうした施策をやっていたような記憶が無い。
何だかんだで半年に一回は大型アップデートを行っていたのだが、その中で「アーケードゲーム特有の最初の一歩のハードルの高さ」をクリアできるような事は何一つやってなかったように思う。内部コンテンツの拡充は結局のところ既存ユーザー向けの施策であり、新規ユーザー向けではない。そして前述したように既存ユーザー向けの展開も弱かったので……。
そうして生まれた隙が『プリパラ』や『オトカドール』といった最新技術を搭載した筐体を有するライバル達の、攻めに攻める戦略に依る飛躍を許してしまったと思うのだが、なんというか「この一年間は新型開発のための様子見期間だから」という事なのかもしれないが、もうちょっとやり方が上手ければここまでの悪化はなかったと思う次第である。『アイカツ!』は大好きなので見ていて辛いです。

とはいえ、『アイカツ!』がこのままで終わるとはとても思えない。
おそらく反撃するための準備は既にできているのだろう。その反撃の最初の一手となるのが2月22日と27日に発表される「重大発表」だ。
このタイミングでの「重大発表」は四月からの『アイカツ!』を巡るものであることは間違いない。
おそらく新型筐体を採用した新たな『アイカツ!』のお披露目もその重大発表の席でされるはずだ。
最近の流行を考えると、オンデマンド印刷機能を搭載した筐体になるとは思うのだが、どうなることやら。今までのカードが使えると嬉しいのだが……。
ともあれ、仁義なき女児向けアーケードゲーム戦争の第二幕の幕開けはもうすぐだ。第二幕が第一幕よりも面白くなることを期待したい。










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2件のコメント

[C1653]

拝読しました。3点ほど気になった点を。
・アイカツの業績不振ですが単に筐体ゲームの不振というだけではなく、(不振を見越して)玩具販売で大幅に撤退したという側面が大きいのではないかと思います。主力玩具であったアイカツフォンの新商品発売をやめ、去年8月販売のエールブレスが事実上最後の筐体連動型玩具となった時点でそれ以前に見切られてたのではないかと。店頭での玩具売り場のあからさまな縮小・撤廃が記憶に残ってます。つまり業績不振とは単に「売れなかった」のではなく「売れないことを見越して売らなくなった」という面があるのではないかなと。
・「客離れへの対策」と「新規客層の開拓」ですが、主にプリパラとの対比になります。前者はいくら対策をしても個々の客は個々の事情で離れるものだしまた一般的な女児に関して言えばおおむね3年が一人の女児がゲームを続ける期間の限界ではないかと。しいて挙げる万人に効果のある客離れ対策は「新しいものを早いペースで出し続ける」しか無いと思うのですが、その点でアイカツはプリパラに遅れを取っていたと思います(アイカツの新弾が2ヶ月に1回ペースなのに対してプリパラは1ヶ月に1回)。客離れが必然だとすれば大事なのはやはり「新規客層の開拓」の方だと思います。それは「最初の100円を入れてみた客をいかに楽しませるか」ということになると思うのですがプリパラが各種プロモカード乱発、無料プレイ、最初から服を着てプレイできかつマイキャラを作れる等枚挙に暇が無い(プリパラの新規開拓の熱意・方法は特筆ものです。これだけで一文書けるのではないでしょうかと思うほどです)のに対して、アイカツはやはりまずICカードの存在からして敷居になってるのではないでしょうか。すでに最初の100円ですらない客にとっては理不尽な初期コストと化してる訳ですし。
・それらを踏まえてアイカツの今後です。新規筐体の噂も聞きますが、自分としては玩具販促の側面に注目しています。現時点では新型バインダー等の販売の話はあるようですが、アイカツフォンのような筐体連動型の比較的高価な玩具を出すかどうかが業績浮沈の目安になるのかなと思っています。まあそれより何よりアイカツカードとICカード(マイキャラ等)の引き継ぎ・互換があるのかが目下最大の関心事ですね。事と次第によっては既存客にとって悲劇的な結末になりかねないので。

長文失礼しました。

[C1654]

>>玩具展開

「売れなかった事を見越して撤退した」という側面は確かにありますね。
主力商品だった『アイカツ!フォンスマート』は高額商品ということもあって、動き出しも遅く、在庫も出たと言う話は自分も確認してます。
分かりやすい撤退戦略ではあるんですけどね……。

>>客離れ対策

これは仰る通りで、子供向けコンテンツって三年で客層が入れ替わっちゃうので、それでもプレイし続けてもらいたいのなら「新しいもの」を打ち続けるしか無いんですが、『アイカツ!』はカードという制約が足かせになっちゃったかなーと思います。速度が一定にならざるをえないですしね。

>>新規客層の開拓

『プリパラ』のその辺りの展開は本当に特筆すべき点ですよね。
プリチケ自体にユーザーデータを記録させているので、ICカードのような初期投資を行う必要がない。
これは『プリティーリズム』の経験が生かされているのかなーと思いますが、その方向で進めた事で100円から始めることが出来る。また無料プレイなどで「気になっている子供」にとって非常にやりやすい土壌を作れてるのは大きいですよね。
グッズ展開としても安価な商品に比重を置いた展開をしていますから、そのあたりも財布に優しいですし。

>>アイカツ!の新展開

玩具展開はどこまで続けるのか読めないですよね。
ある程度の成功は見込めますし、「なりきり」という軸を考えるのなら必須ですが、そこを切ってしまう事も考えられますし……。
まあ既存ユーザーにとって大事なのは、仰るとおりアイカツ!カードとICカードのユーザーデータ引き継ぎだと思いますけども。
流石にユーザー資産を遺産にしてしまうやり方はしないと思うんですが、引き継ぐにしても「どう引き継ぐのか」「どの程度引き継ぐのか」という問題がありますし……。オンデマンド印刷に移行するのなら、そのためにも工夫が必要ですしねー。
ともあれ、続報を待ちたいところです。
  • 2016-02-12
  • 水音
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