Entries

『アクテイヴレイド』SF世界観を組み込んだ骨太な刑事ドラマについて

キンプリのグンナイ上映会に行ってきたのだが、「プリリズはさんざん見てるから流石にもう泣かないだろう」とか我が事ながら「甘いにも程がある」と言わざるをえない。ヒロ様が「アイドルを辞めます」と言い出す45話で「行かないで!ヒロー!!! やめないでー!!」と涙流しながら叫ばないわけがないだろうと。俺はあの時ヒロ様のライブ会場にいた観客だったし、「私達、そんなこと気にしないから!」と叫んでいた。当然スターライトエクスプレスに乗り込んだし、一輪の薔薇になってたぜ……。いやー本当に面白かったです。「作詞作曲はー?」「ヒロー!!」「みんな教えてくれ! 作詞作曲はー?」「コウジー!!」辺りはやるつもりだったけど、みんなで見る『プリリズRL』はリアルタイムの時と違う面白さがあってたまらないですね……。欲を言えば「オールナイトになってもいいから『劇場版プリパラ』もやってくれ」って感じなんだけど、そのへんはまあね。
しかしキンプリがここまで広がるとは予想してなかったぜ……。



大規模災害の復旧作業用に開発された「ウィルウェア」と言う強化外骨格が一般化された近未来を舞台に、増加するウィルウェア犯罪を取り締まるべく警察庁警備局によって吉祥寺分室に設立された「第五特別公安課第三機動強襲室第八係」、通称ダイハチに所属する警察官達の活躍を描いたオリジナルアニメ『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』。
『仮面ライダークウガ』や『海賊戦隊ゴーカイジャー』などを手がけた脚本家の荒川稔久がシリーズ構成を担当し、『食戟のソーマ』の作画担当で知られる漫画家の佐伯俊がキャラクターデザイン原案(キャラクターデザインそのものは西田亜沙子)に起用され、『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『スクライド』などで有名なアニメ監督の谷口悟朗が総監督を務めている事や、広報活動の一環で円谷プロが実物大ウィルウェアを制作していた事から、放送開始前の段階では色々と注目度の高い作品だったのだが、その中身もダイハチの個性豊かなメンバー達を一人一人丁寧に掘り下げており、かなり楽しい作品となっている。
個人的に面白いのは、本作は全体的に意外と硬派に「刑事ドラマ」を意識した作品となっていることだ。
例えば「粗忽でマイペースで細かい事を全く気にしない熱くなりやすい」という黒騎猛と「几帳面でルールに厳しく冷静沈着」という瀬名颯一郎の二人は着用するウィルウェアも近距離特化と遠距離特化と好対照な存在として描かれ、出撃時も主に中心となって戦う事から半ば「セット」のように扱われている。佐伯俊や西田亜沙子のデザインからイマドキのアニメっぽい印象を受けるが、二人の作中でのポジションや扱い方は「刑事ドラマの主役コンビ」に近い。また彼らが所属しているダイハチの他のメンバー達も「二人に振り回される常識人的なポジションながらも、実はダイハチの内部事情を調査しにやってきた」という花咲里あさみに未成年だった頃に「伝説のギャンブラー」と呼ばれていた事もあるオペレーター、マッドサイエンティストのような気配を感じさせる民間技術者であるメカニックとクセモノばかり。
「曲者ばかり集められた部署が最新犯罪に立ち向かう」というのは「刑事ドラマ」では見かける設定ではあるのだが、ある種のベタさ加減があるからこそ一人一人にスポットを当てた時に本作の根幹にある「ウィルウェア」という設定が生きてくる。鉄道好きのあるキャラの当番回では、彼女のパーソナリティにまで踏み込んだ上で「ウィルウェア」を活かした展開となっており、「ウィルウェアのある社会で生きている人間」を描いた物語として興味深い作品に仕上がっていた。
その他の話でも元恋人が登場して付き合っていた当時のエピソードによる痴話喧嘩のようなやりとりがあったりと「刑事ドラマにとってのベタな展開」は多いのだが、そのベタさ加減が「ウィルウェアのある世界」という設定と結びついて独特の面白さがある。「キャラクターを通じて世界を描く」と端的に言ってしまえばそれだけの話しなのだが、一話完結の物語でしっかりと楽しませながら丁寧に描いているのはとても素晴らしい事だ。

本作の中心にある強化外骨格「ウィルウェア」を用いたアクションや作中でデジタルデバイスの中で登場するメイドキャラ「Liko」は全て『蒼穹のファフナーEXODUS』や『バディ・コンプレックス』などのCGを担当したCG制作会社「オレンジ」によるものなのだが、とんでもない変形を見せるものや派手な立ち回りも多いウィルウェアのアクションがしっかりと表現されている。
人が装着していることもあって人間的な動きを見せる事もあれば、プログラム制御なので機械的な動きを見せることもある。
人とプログラム制御の切り替えがはっきりついているわけでもない強化外骨格だからこそ、その辺りの匙加減はどちらに寄せすぎても行けないのだが、『アクティヴレイド』は脚本や演出意図をしっかりと読み取って芝居付けがされているようで、時に人間臭く、時に機械っぽい芝居を見せてくれる。
またウィルウェアのデザインも「様々なメーカーが存在している」という設定を反映して様々なデザインのウィルウェアが登場しているが、主役級扱いのストライクイーグル、エルフΣ、ファインファミリアの三機のデザインの方向性がバラバラな事で、ダイハチの「寄せ集め感」が出ている。
オペレーターである星宮はるかにもウィルウェアがある辺り、全員にウィルウェアが設定されている可能性がある。全員のウィルウェアも見てみたいところだ。

芸能界ネタを展開する事が多い荒川稔久が参加している事もあり、アイドルネタをやった時にはウィルウェアで踊らせていたりと何気に凄い事をやっている『アクティヴレイド』。
分割2クールということで後半は7月からとのことだが、ウィルウェア犯罪を裏で操る愉快犯「ロゴス」に対してどんな決着をつけるのか期待したい。













スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2225-20adc2e4

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター