Entries

『KING OF PRISM』の応援上映会が何故盛り上がるかについての考察

「キンプリでもやったんだから、プリパリでも応援上映会をやってくれないかなー」とか言ってたら、正式に応援上映会の開催が決まって嬉しい限り。『とびだすプリパラ』の応援上映会では緑風ふわりガチ勢として応援してたんだけど、ここ最近俺の中でひびき様の存在感が増している事もあって、応援上映会無しでひびき様を見守るとか超辛かったんだよね……。ドロシーも応援するけど、やっぱりひびき様格好いいし……。実際に誰を応援するかはその時に考えるので今は分からないけど、全ルート一回以上は応援上映会に参加したいなー。
しかし応援上映会にしろ極音上映会にしろ「映画館でしか体験できないもの」というのは、本当にその時に参加しないと二度と味わえない。見れる機会があるというのなら出来る限りその機会に見ておかないと、後から取り戻す事は出来ない。キンプリで応援上映会の楽しさを知った人も多いと思うけど、そういう人達も是非プリパリにも来て欲しい。まだ見てないので何とも言えないけど、プリパリでの経験をしたことでキンプリの応援上映会の見え方も変わるんじゃないだろうか。変わらない可能性もあるけど、無駄にはならないと思うぜ。



1月9日の公開開始から二ヶ月近く経過してもなお観客が途絶れる事ないロングランヒットとなっている『KING OF PRISM』。3月9日には公開開始から三ヶ月目へと突入した事を記念して、菱田正和監督やタツノコプロの依田健プロデューサー、エイベックスの西浩子プロデューサー、キャラクターデザイン&作画監督を担当した松浦麻衣と一条シンを演じた寺島淳太が登壇するトークショー付き「サンキュー♡上映会」の開催が予定されており、姉弟作品である『プリパラ』の初のオリジナル劇場版アニメである『レッツゴー☆プリパリ』と共にプリズムの煌めきで楽しませてくれそうだ。
そんな『KING OF PRISM』のロングランヒットを語る上で外すことが出来ないのが「サイリウムOK!声援OK! コスプレOK!」な「応援上映会」の存在だ。
『劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』で全国規模での定期開催に成功して以来、『劇場版プリパラ』だけでなく『アイカツ!ミュージックアワード』でも開催された応援上映会だが、応援上映会が実施された多くの作品はライブパートに特化する事でイベントに参加したような気持ちで鑑賞してもらう「イベント型劇場版アニメ」であり、「一条シンがプリズムショーを知り、プリズムスタァとして初のステージに立つ」というしっかりとした物語がある『KING OF PRISM』での開催は過去の開催事例を見る限りでは「異例」だと言えるだろう。
にも関わらず、『KING OF PRISM』の応援上映会は「都市圏では販売開始から10分ほどで完売」も珍しくないほど大人気の上映会となっている。なぜ『KING OF PRISM』は多くのファンが応援上映会に駆けつける、「現象」と言ってもいいほどの盛り上がりを見せているのだろうか。
それは『KING OF PRISM』には観客全員で参加することで、より楽しんで見られるような仕掛け(ポイント)が随所に仕込まれているからだ。

その仕掛けは多岐に渡るため、一つ一つ詳細に取り上げる事はなかなか難しいのだが、分かりやすい点では『KING OF PRISM』の魅力の一つであるプリズムショーパートが上げられるだろう。
序盤と中盤には一回づつ、終盤には二回挿入されるプリズムショーパートは、主役となるのが男性キャラということもあって「観客席から見上げている」ような錯覚を起こすほどローアングルが多様されており、あたかも本当にライブに参加しているかのような気持ちでコールを入れたり、画面の中で歌い踊るプリズムスタァ達に声援を送ったり出来るのだが、特筆すべきは全てのプリズムショーで異なる形で観客自身が参加することで完成する作りとなっている事だろう。
序盤の「athletic core」では仁科カヅキの「バーニングラブハート」で主観ショットに依るアイドル達のパフォーマンスを印象づけた後に、仁科カヅキ、速水ヒロ、神浜コウジの三人によるプリズムジャンプ、「みんなで行こう!純愛トキメキサイクリング」の映像へと突入する。
この「純愛トキメキサイクリング」では三人それぞれ女の子と共に「自転車の二人乗りでのやりとり」という青春ドラマの一ページのような情景が描写されるのだが、この「純愛トキメキサイクリング」で三人と台詞の受け答えをする女の子の台詞は全て「字幕」となっており、観客達が映像に合わせてアフレコすることで初めて完成する(つまり三人と二人乗りをしている女の子とは観客」のこと)ような仕掛けとなっているのだ。
この演出はライブのMCでも見られるコール&レスポンスにドラマ性を組み込んだ「ライブを描ける物語だからこその演出」だと言えるが、「うん、全然平気」「はい、ソフトクリーム。あーん」など口にしていて恥ずかしさを感じる台詞を観客達自ら声を出して叫ぶ事で、物語へとより深く入りこんだ気持ちにさせてくれる。ましてや観客全員で言うのだ。恥ずかしさよりも「非日常的な面白さ」の方が勝る。
中盤では仁科カヅキVS大和アレクサンダーが「EZ DO DANCE K.O.P REMIX」の中でプリズムショー対決するのだが、この時観客達は二つの勢力に分けられる。「ストリートのカリスマ」と呼ばれる仁科カヅキを応援するか。それとも「プリズムショーの破壊者」大和アレクサンダーを応援するかだ。それぞれにイメージカラーが設定されているからこそ、自分が今日はどちら側のファンの気持ちで楽しむかを選択出来るし、プリズムジャンプの中で本当に対決することもあって応援することにも熱が入る。
仁科カヅキファンである香賀美タイガが「カヅキ先輩がおめーに負けるわけねーだろ!」と発言してくれる事で、カヅキ先輩ファンの心に火をつけるようなフォローもしっかりとされており、「今度こそカヅキ先輩が勝つ!」「いや今度こそアレクが!」という気持ちで応援させるこの仕掛けは、何度でも別の視点で楽しませてくれるため、リピーターであればあるほど楽しい仕掛けだ。
終盤には二つのプリズムショーが描かれるが、そのうちの一つである一条シンの「Over The Sunshine!」は「Yes!」や「Year!」など、これまでのプリズムショーではやってこなかった文字の演出に、ステージを飛び出して観客席を疾走するプリズムラッシュ、「ここだよ!」からの「Fall in…Love!!」での仁科カヅキと速水ヒロの登場など盛り上がる演出が随所に凝らされている(特に曲の出だしを少し大きめの音にする事で前のシーンまでの陰鬱とした雰囲気を持ち込ませていない点は重要なところだろう)。
このプリズムショーが本作のクライマックスということもあって、ここまで体験してきたもの全てを投入して楽しませる仕掛けとなっているのだが、特にプリズムジャンプ「オーバー・ザ・サンシャイン!」は、華京院学園の制服を着た一条シンが学校の屋上から「みなさんに言いたいことがありまーす!」と某バラエティ番組のような事をやり始める事もあって「なーにー!?」と大声で聞き返したくなる。
こうしたプリズムショーでの仕掛けは応援上映会を大きく、そして何度でも盛り上げるのだが、序盤で「速水ヒロ、仁科カヅキ、神浜コウジが「Over The Rainbow」を結成するまで」をまとめてしまうストーリー構成も応援上映会では重要なところだ。
『プリティーリズム・レインボーライブ』での三人の様子をまとめているだけなのだが、ここで10分ほどの時間でまとめられているからこそ、終盤における三人の「Flavor」とスターライトエクスプレスでの神浜コウジと速水ヒロのやりとりが涙を誘うし、作中の観客達の気持ちと現実の観客達の気持ちをシンクロさせているからこそ、三人が捌けた後の一条シンの登場とプリズムショーに心の煌めきを取り戻させられる事による熱気を創り出すことが出来るのだ。この構成もまた応援上映会で盛り上がるための一つの仕掛けだといえるだろう。

そして「大事なのは格! 彼はまだ小物です」「その時は……殺す!」「セロリ、入ってるよ」「プリズムショーはなんて素晴らしいんだ!」など、短い台詞ながらもしっかりと表現されたキャラクター達の濃さも応援上映会ではより盛り上がれる点だ。
特にシュワルツローズ総帥の法月仁はエッジの効いた台詞が多い事もあって真似する観客達も多く、最近の応援上映会ではほぼ全員で彼の挙動を真似するような事態となっている。
一条シンなどの中心人物以外の台詞数はそれほど多くない。しかし一言でキャラクターの人となりが分かるようなセリフ回しとなっているため、必ずエンディングまでに誰かを応援したい気持ちにさせてくれる。その応援したい気持ちが次に応援上映会に参加した時の声援を生み出してくれるのである。

とはいえ、「盛り上がるための仕掛け」を凝らしたとしても機能するかどうかは分からない。観客達が「応援上映会」というものの楽しみ方を分かっていなければ、今日のような盛り上がりはなかっただろう。
『KING OF PRISM』にとって救いだったのは、『劇場版プリパラ』などで経験を積んでいた熟練のファン「プリリズエリート(あるいはプリリズヤクザ)」が最初期の段階からいた事だろう。
彼らエリートが応援上映会で熱烈応援をしてくれるからこそ、応援上映会初経験者は「映画館だけど声を出して良いんだ!」と心理的ブレーキを踏まずに済む。そうやって「応援上映会の楽しさ」を経験した人達が今度は友人などの別の誰かのブレーキを外し、応援上映会の輪はどんどん広がっていく。そんなファンによる輪の広がりと煌めきが生み出したのが今のこの『KING OF PRISM』の盛り上がりだ。
この煌めきが後編にも、そしてTVシリーズにも繋がって欲しいところである。




スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2227-ef2089e5

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター