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『真・女神転生4FINAL』悪魔の個性を活かすシステムと人間の強さを感じさせるシナリオについて

プリパリのひびき様ルート。黄木あじみも訪れたということから、ゴビ砂漠はなんかヤバイんじゃないかとは思ってたけど、まさかあんな呪いのような場所だとは思ってなかったぜ! 。ゴビ砂漠に迷い込んだ結果、語尾嫌いなのに語尾がついてしまった紫京院ひびき様が可哀想すぎる。おいたわしやひびき様。強く生きて欲しい。あ、「純・アモーレ・愛」を映画館で見ると本当に美しいので、ひびき様好きはもちろん、『プリパラ』のライブパートってどうなの?と気になる人は見て欲しい。いいぞ!
ふわり・あじみルートはもう全力で笑わせるタイプだけど、アレはアレで良いよね。「ふわりとあじみが二人でライブする」となった段階で絶対に面白いものが出てくるという予想をしていたわけだけど、斜め上を行く出来でその辺は良く出来てたわけだし。何より笑うし。あれは。
親衛隊ルートはどうなるのかなぁ。ちゃん子ちゃんがライブするという段階で期待してるけど、想像つかんぜ。



アトラスが2月に発売した『真・女神転生4FINAL』をクリアした。「殴ればどんな奴でも死ぬのなら、胡散臭い天使も力こそ正義な悪魔も全員鏖殺すれば解決する」な真・女神転生シリーズの三年ぶりとなる新作、それも『真・女神転生4』と世界観を共有した作品ということで期待していたのだが、全体としては『真・女神転生4』の短所を改良して長所を更に伸ばした作品に仕上げられており、「自分の理想とする悪魔の制作」などの『真・女神転生』シリーズの数多の魅力でシリーズに初めて触れる人はもちろん、長年プレイしてきたファンも楽しませてくれる快作となっていたように思う。
特に素晴らしいのは「悪魔ごとのスキル適正の追加」と「パートナーシステムの導入」だろう。
本作のベースとなっている『真・女神転生4』はどんな悪魔にも自由にスキルを引き継がせる事ができる事や、レベルアップ時の能力値上昇に上方補正が絶対にかかる機能を任意で起動させられることもあって、やりこめばやり込むほど「高レベル帯の悪魔からスキルだけ継承して弱点を消去した低レベル帯の悪魔を高レベルまで育てた方が能力値的にもスキル的にも強い」という結論になりがちだった。
今回は新たに「スキル適正」が追加され、各悪魔ごとの「得意とする事・苦手とする事」が個性としてシステムに組むこまれた事で、「最初から高レベルの悪魔はスキル適性が全体的に高いため、同じスキルを使っても低レベル帯よりも燃費が良く高い効果を得られる」「最初から低レベルの悪魔はスキル適性が低いため、同じスキルを使っていても燃費が悪いが基本スペックが高い」という差別化が行われた。と同時に、同じレベル帯の悪魔も「物理攻撃が得意」「火炎魔法が得意」といった個性が出来た事で、様々な悪魔を制作することの意味が生まれ、ボス戦では敵に合わせて悪魔を使い分ける必要まであるため、前作よりも戦略性が向上している。ムドやハマといった従来の作品では「即死かミス」という扱いになっていた魔法も属性魔法扱いになっており、より一層スキル構成に悩まされるようになった事もあって、シリーズの最大の魅力である悪魔合体はより魅力溢れる代物となっている。
パートナーシステムは今作から新たに追加されたシステムで、主人公+悪魔三人という編成とは別に主人公と同行する仲間の中から一人だけパートナーを設定することが出来、ターン終了時などのタイミングでそれぞれに設定された様々な行動を取ってくれる。幼馴染のアサヒは回復、前作にも登場したナバールはバフなど、それぞれの個性付けもしっかりとされており、基本的にはその状況にあった適切な行動を取ってくれるため、真・女神転生シリーズでは余り感じるところが無かった「仲間とともに戦っている」という実感が湧いてくる。本作のテーマの一つである「神の庇護下から脱却する」「人間らしく歩む事」をより身近に感じさせ、テーマを強調してくれる事もあって、本作のストーリーとも合致した良いデザインのシステムだといえるだろう。
システム面だけでなく「一神教対多神教」という構図を掲げたストーリーもまた秀逸だ。
前作の終盤、前作の主人公が神の戦車であるメルカバーとなったヨナタンや悪魔王ルシファーとなったワルターと袂を分かった後の東京を舞台に、ダグザと契約した神殺しとはいえ一人の人外ハンターにしか過ぎない主人公の視点を通じて描かれるのは「人間の強さ」。悪魔王ルシファーと神の戦車メルカバーだけでなく、多神教の神々によって結成された多神連合といった人外の存在によって人類は振り回され、滅びの危機を何度も迎える事になる。しかしその都度、人は神の手による滅びをただ運命として受け入れるのではなく、何度でも立ち上がり、自分達の持てる力を駆使して神々の手から自分達の尊厳を取り戻すために戦い続ける。
主人公も例外ではなく、自分を神殺しとして選定し、生き返る力を与えたケルト神話の神・ダグザとの関係に直面する。
ダグザの意思の元で、神殺しとして戦い続けるのか。それともダグザとの関係を終わらせ、人類として戦い続けるのか。
これまで足掻き続ける人類の姿を見続けてきたからこそ生まれるこの問いの展開の仕方は見事なもので、プレイヤーに選択を委ねながらも面白いものを見せてくれる。仲間達を裏切って進むルートもあり、仲間達と共に歩むルートも有り。エンディングはプレイヤー=主人公の関係を大事にする真・女神転生シリーズらしく、そしてこれまで悪魔達に苦しめられてきた人類全員の新たな未来が始まったことを示唆する結末となっている。人類全員に出番が与えられた壮大な叙事詩の幕開けでの完結は人間の凄さが込められており、素晴らしい結末であった。


賛否両論な結果を巻き起こした『真・女神転生4』と同一世界でありながら、熱い人間たちの物語となった『真・女神転生4FINAL』はプレイすればするほど考える事が増える作品に仕上げられている。「ベルゼブブとバアルが同一存在である」という点に踏み込んだ展開もあって伝奇的にも熱く、またDLCで歴代主人公達との共闘も描かれるという。
『真・女神転生4FINAL』。ファンはもちろん、本作で初めて真・女神転生を知った人にも是非プレイして欲しい作品だ。

余談だが、久野美咲に暗殺者の少女をやらせるという発想に関しては高く評価しておきたい。アンバランスさがとても良い。


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