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『マクロスΔ』の中に見える『AKB0048』について

仮面ライダーアマゾンズ。Amazonプライム限定で配信が開始した『仮面ライダーアマゾン』のリブート的な作品だけど、『仮面ライダー555』とかあの辺の頃の作風でやっていることもあってグロテスクな表現も多く、なかなか面白い。
「アマゾン」と呼ばれる実験体とそのアマゾンを狩るハンター達、そのハンターの情報を掠め取ってアマゾンを勝っていくアマゾンアルファと、そんなオメガに呼応するかのように現れるアマゾンオメガなどなど、今後が気になる要素は多いし、何よりアクションがいい。『アマゾン』と聞いて思いつくのはやはりワイルドというか、野性味溢れるアクションなので、そうしたアクションを積極的にやってくれているのは本当に嬉しい……。食いちぎるとか引きちぎる、とか無理だもんなぁ。これはネット配信でしか出来ない事だと思う。
あと何だかんだで予算がかなり出ているのか全体的にお金のかかった映像になってるよね……。一話なのに結構長かったし。どうなっているんだ。
プロデューサーの白倉伸一郎がこの『アマゾンズ』の記者会見で言った言葉はどうかと思うけど、『アマゾンズ』は良いと思うので、amazonプライムに入っている人は見ても損はしないと思う……。というか、プライムに入ってるなら無料で見れるから実質得しかしないぞ!



「歌」「三角関係」「可変戦闘機バルキリー」が混ざり合った独特の物語と世界観で多くのファンを魅了してきたマクロスシリーズ。2008年にシリーズ25週年を記念して制作された『マクロスF』は楽曲と共に高い人気を獲得し、武道館ライブが開催された際にはチケット当選倍率が20倍以上にもなるとてつもない結果を叩きだした。2013年には30週年を迎えた事を記念してマクロスシリーズ全ての作品がクロスオーバーする『マクロス30』が制作されたのだが、『マクロスF』以降「アニメシリーズでの新たなマクロス」は発表されてこなかった。
そんなマクロスシリーズの8年ぶりの新作として発表され、今年4月より放送開始された作品が本作『マクロスΔ』である。
監督を務めるのは『創勢のアクエリオンEVOL』でも河森正治と組んだ経験を持つ安田賢司。『ログ・ホライズン』『妖狐×僕SS』で知られる根元歳三がシリーズ構成を務める。総監督はもちろん河森正治だ。
マクロスシリーズといえば音楽が重要な意味を持つという事もあり、前作『マクロスF』では菅野よう子が劇伴担当として起用されていたが、本作では窪田ミナと鈴木さえ子、TOMISIROが担当している。いずれの方もアニメというよりはドラマや映画が主戦場となっている方々ではあるが、本作が「これまでの集大成」となっていた『マクロスF』の後となる作品である事を考えると「今までとは違う音」を求めての人選なのだろう。新たな音が加わった事でシリーズそのものの音楽にも広がりが生まれている。
そんな新たな風の中で制作された本作の一話を見て最初に感じたのは「『AKB0048』を経験していなければ、『マクロスΔ』のワルキューレやヒロインのフレイアは生まれなかったのではないか」ということだ。というのも、『マクロスΔ』のワルキューレとフレイアの描き方はあまりにも『0048』的なのだ。
『AKB0048』は伝説のアイドルグループの中で「アイドルになろう」とする少女達が過酷な現実に打ちのめされながらも、少しづつ結果を積み重ねて本物のアイドルになっていく物語で、その泥臭くも夢を見続ける姿に応援したくなるような気分にさせる作品だったのだが、『マクロスΔ』のワルキューレ達の描き方はどこか「泥臭い」。『マクロスF』において歌姫だったシェリルやランカはどこか「崇拝の象徴」「憧れの対象」という印象が強く出ていたが、ワルキューレやフレイアは地の足の着いた人間ならではの「強かさ」のようなものを感じさせるような描かれ方がしているように思うのだ。
こうした描かれ方になっているのは『マクロスF』との差別化もあるのだろう。しかしそれ以上に、『AKB0048』で本物のアイドル達と一緒に仕事をして、数々の物語を当事者の一人として一緒に体験した事で、「アイドル達一人一人にも『アイドルとしてのパーソナリティ』とは別に『人間としてのパーソナリティ』が当然あり、様々な物語があって今この場所に立っている」という事に実感が出てきたからではないだろうか。だからワルキューレ達も「アイドル」という超人ではなく、どこか一人の少女らしい人間臭さがある。
『マクロスΔ』はまだ始まったばかりであるため一話を見ただけではなんとも言えないが、アイドルとしての彼女達だけでなく人間としての彼女達の魅力もどんどん掘り下げていってほしいところだ。

以上のアイドルの描写に加えて、もう一つ『AKB0048』の影響を感じるのはワルキューレのライブシーンの演出だ。
これまでのマクロスでは戦場で歌う場合はバルキリーに乗り込んでいたりする事が多く、中には『マクロス7』のようにバルキリーの操縦をしながら歌う作品もあったのだが、しかし『マクロスΔ』のワルキューレのライブは全くと言っていいほどバルキリーに乗り込んでいない。それどころか生身で戦場に乗り出し、生身で歌いながらバルキリーから射出されたユニットを時に盾として、時に武器として戦ってしまう。
『マクロスΔ』のこうしたライブと戦闘が融合したアクションシーンには「武器にもなるマイク」とフライトユニットで戦場をステージにして飛び回り、歌を届ける『AKB0048』の流れを感じさせる。というか、おそらく根底にあるものは『AKB0048』とほぼ同じものだろう。違う点としては変身するかのように衣装チェンジが行われる事、トラブルすらもパフォーマンスに変えられるように兵器であるはずのバルキリーをステージや自分達のパフォーマンスを盛り上げるためのガジェットやギミックとして使用していることぐらいだ。
特に後者のバルキリーの扱い方はバーニアなどがあることもあって、立体的であるとともにメリハリが効いていて楽しく、またバルキリーを使うことによるケレン味の効いたアクションも行えているため、非常に見栄えするものとなっていた。
『AKB0048』でファンを魅了したライブと戦闘が融合したアクションが、「マクロス」という河森正治の代名詞とも言える作品の中でこうして再び見る事が出来た。
その事は『AKB0048』のファンとしては嬉しい限りであるし、またこうした演出が多くの人達に受け入れられれば、マクロスシリーズのライブシーンもまた新たなステージにたどり着けるのかもしれない。

最後に。
毎回様々な挑戦をし続ける河森正治だが、『マクロスΔ』はどことなく氏のこの五年ぐらいの経験が全て凝縮されているような印象を受ける。それは前述したように『AKB0048』っぽさを感じるということでもあるし、どことなく『アクエリオン』の気配も感じるということでもある。
実際にどうなるのかはわからないが、ひとまず言える事は本作が「とんでもなく面白い」という事である。
こうした作品と出会い、付き合っていける幸運に感謝しつつ、二話以降を楽しみに待ちたい。



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