Entries

データカードダス『アイカツ!』終了に寄せて

薄々感づいていたのだが、今年は男性アイドルアニメの一年だなぁ。前半は『KING OF PRISM』ぐらいしかないけど、7月にはバンダイナムコの『ドリフェス!』、ムービックの『ツキウタ。』、MAGES.の『B-PROJECT』のアニメ放送が決定済み。今日の男性アイドルアニメの始祖的存在に当たるはずの『うたの☆プリンスさまっ♪』は既に第四期シリーズの制作が発表済みだったけど、先日正式に10月に第四期シリーズの放送が発表された。来年は『あんさんぶるスターズ!』のアニメ放送も決まっているので、男性アイドルアニメの流れはまだまだ続いていきそうだ。
こういう流れが起きている理由の一つには、男性アイドル物のソーシャルゲームが去年一通りヒットを収めたこともあるような気がするけど、どうなんだろうなー。ツキウタ。、あんスタはともかく、ドリフェス!がリリース前にアニメ化決定!というのは相当強気な戦略だと思うけども。上手くいけばいいけど、滑るとキツイぞ……。



アニメ放送終了から約一か月後となる2016年5月18日。データカードダス『アイカツ!』が後継作となる『アイカツスターズ!』に役目を引き継ぎ、静かに終わりを迎えた。稼働期間は3年と206日。この期間は一つのコンテンツの歴史としては長いようで短いものだが、『アイカツ!』が歩んだその時間は、その短い期間とは裏腹に非常に濃いものであったことはプレイヤーなら誰もが知るところだろう。
ただ「動いている」というわけではなく、常に何かに挑戦し続ける。
そのことを作品の中で示し続けた本作は女児向けアーケードゲームの「王者」であると共に「挑戦者」でもあった。

自分がそんな『アイカツ!』をプレイし始めたのは記憶している限りでは北大路さくらが追加される直前(つまり藤堂ユリカが登場した第三弾あたり)の事だった。
プレイした理由は「アニメがああいう面白さがある作品なら、ゲームはどうなっているのだろうか」という好奇心からで、当初はそこまで熱心にやるつもりはなかった。「アニメはアニメ、ゲームはゲーム」であり、その面白さには当然違いがある以上、「アニメにはハマっても、ゲームにはハマれなかった」という事はあり得るからだ。加えて言うのであれば「大人が女児向けアーケードゲームに夢中になるわけがない」と考えていたところもある。今から考えればそれは単なる驕りであり、恥以外の何物でもないのだが、当時の自分はそんなことを考えながら『アイカツ!』に向かい、そして「所詮女児向けアーケードゲーム」と侮り、驕っていた心を木っ端微塵に破壊された。
三つのボタンをタイミングよく叩くだけのシンプルな反面、本気でやりこもうと思えばどこまででもやり込めてしまいそうな深みを持つリズムゲームのゲーム性の高さ。多種多様なアイテムで着飾っていくコーディネートの面白さ、大人から見ても唸らざるを得ないほど洗練されたカードデザインに、アニメでも登場する各種楽曲のレベルの高さ。
『アイカツ!』は未就学児から小学校中学年ぐらいまでをターゲットにした作品であるにも関わらず、大人をも夢中にしてしまうほどの魅力があった。いやむしろ大人だからこそ「作品を構成する各種要素のレベルの高さ」や「それらを組み合わせた時の面白さ」に気が付き、夢中になれたといってもいいかもしれない。
ともかく『アイカツ!』は何か「特別なもの」があり、「所詮子供向け」と侮っていた自分はあっという間にその魅力に取りつかれてしまったのだ。
自分にとって特に魅力的だったのは自分の分身となる「マイキャラ」の存在と、「アップデート頻度の多さ」だ。
『アイカツ!』では初回プレイ時に自身の分身となる「マイキャラ」を製作することになる。このマイキャラはフェイスパターンやヘアスタイル、コンタクトなど様々な要素を組み合わせる事で完成するもので、一度製作すると以降はプレイアブルキャラの一人として扱われるのだが、『アイカツ!』は「プレイヤーランク」と「マイキャラのアイドルとしてのランク」を合体させ、プレイヤーに「アイドルとしての成長」という物語を体験させていたのだ。
ライブやドラマ、ファッションショーなどのお仕事の結果ファンが増え、アイドルとしての格を高めていく。
プレイヤーに自分の分身となるマイキャラをデザインさせているからこそより鮮烈なものとなる「自分だけの物語体験」は、自分が『アイカツ!』をプレイし続けていた理由の一つであり、マイキャラと共に歩んだ三年近い時間は、自分にとっては何にも代えがたい大切な思い出である。こうした彩り豊かな貴重な思い出を与えてくれた『アイカツ!』は本当に「最高!」の存在だった。

またアップデートの頻度の多さも『アイカツ!』を盛り上げた重要な要素だろう。
『アイカツ!』はとにかく変化が多かった。
メジャーアップデートは二ヶ月に一回程度、マイナーアップデートを入れ始めるときりがない。特に終盤は毎週アニメの内容に合わせたステージが用意されており、こうしたものまで含めるのならアップデートは一週間に一回程度されていた事になる。これは子供向け筐体として異例とも言える頻度だ。しかしこれだけアップデートが頻繁に行われているからこそ、「今この瞬間にしか生まれない遊び」というライブ感が生まれる。
メジャーアップデートにしても、一年の最初には「今年一年のコンセプト」というものが発表され、基本的にはそれに合わせたものであるため、「次は何が来るのか」と言う楽しみも生まれる。星座ドレスにロマンスドレスなど様々なものがあったが、どれも楽しいもので、同一コンセプトだからこそ各種ブランドの特徴が際立つアイテムのデザインなどは「素晴らしいものを見せてくれた!」と拍手喝采だったし、ゲームデザインそのものにも手を入れた辺りには感動すら覚えた。
こうした「積み重ね」も自分にとっては『アイカツ!』の魅力だったのだ。

『アイカツ!』は一つのゴールを迎えた。しかしゴールは次のスタートへと繋がっていく。
『アイカツスターズ!』に生まれ変わった世界で何を見せてくれるのだろうか。
四ツ星学園のアイドルとともに歩む先に幸福が待っていることを祈るばかりである。









スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2248-847d7c3b

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

水音

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター