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『プリパラ』計算どおりにいかない育児と計算の外にある喜びについて

遊戯王の大喝采上映会に参加してきたのだが、ライフを半分使って応援の効果を使うようなハードな上映会だった。キンプリやプリパラで応援上映会には慣れているけど、二時間ミッチリ応援するとここまで体力を消耗するものなのか。もはや運動である。アクションデュエルかな。
内容についてはネタバレになるので伏せておくが、「応援上映会名物の喉飴の配布は今回は「海馬社長からの差し入れ」という体裁で入口近くで配布(なお配布しているのはスタッフではなく観客です)」「海馬コーポレーションの社員率が意外と高い」「上映開始ギリギリのタイミングで遊戯さんが登場した時には拍手喝采」「デュエル!やドロー!などは全員で。エースモンスターの登場は拍手」「上映終了後は強靭!無敵!最強!粉砕!玉砕!大喝采!の大合唱」という感じで、『遊戯王』でしか見れないような面白い応援が飛ぶすごく良い上映会だったと思う。イグアナまで応援する人がいるとは思わなかった……!
ちなみに俺の中でMVPは「城之内を次元召喚」と「エジプト人頑張れ!」です。二つ目はざっくりとしすぎだろ……。



今日の栄光へと続く最初の物語である『1st season』のBD-BOXも無事に発売され、『3rd season』も絶賛放送中の『プリパラ』。じゅのん・ぴのん・かのんのトライアングルも出揃い、らぁらがプリパラの女神であるジュリィからスーパーサイリウムコーデを授けられた事で神アイドルシリーズも開幕するなど、物語は大きく「神アイドルの誕生」へ向けて動き出している。
現実においても4月2日から筐体で開始している「神アイドルシリーズ」は過去最高のライブ数を記録し、7月からは「プリパラ サマーアイドルライブツアー2016」と称したライブイベントが東京と大阪での開催が決定しているなど、スタッフやキャストはもちろん、ファンにとっても「初体験」となる出来事が次々と発表されている。三年目を迎えても守りに入ることなく攻めていく『プリパラ』に今後とも注目していきたいところだが、そんな『プリパラ』で先日放送された95話「かんぺきママみれぃ!」が素晴らしい一話だった。
この話は自分の思い描く「完璧」を求めて努力し続ける事が出来る「計算高い努力家」「委員長」の南みれぃにスポットを当てた回で、主人公であるらぁらの代わりに「ジュルル」という赤ちゃんを世話をすることになったみれぃの育児模様を描いていた一話なのだが、この話で素晴らしいのは「赤ちゃんは母親の思うとおりに動いてはくれない」という事を軸に「育児の難しさ」と「育児の喜び」の両方をしっかりと描いていることだ。
みれぃは前述したように完璧を求め、自分の計算通りに物事を進めようとする性格で、ジュルルの世話をすることになったのも女神ジュリィが何らかの理由で幼児化した姿であるジュルルを熱心に教育すれば、早くジュリィに戻るのでは?と考えたからだ。
その目的を遂行するため、気合十分でジュルルの世話を担当することになったみれぃだったが、いざジュルルの教育に乗り出すとジュルルは言う事を聞かず、みれぃの計算外の事ばかり。みれぃはジュルルのためを思って様々な事ばかりやっていたのにも関わらず、ジュルルから嫌われてしまい、育児ノイローゼのような状態にまでなってしまう。
こうした描写は「育児の難しさ」を描いたものだ。コミカルな描写にこそなっているものの、ジュルルはみれぃの言う事を聞いてくれないし、みれぃの気持ちなんて興味ないと言わんばかりに動き回る。「完璧主義者の努力家」というみれぃを知っていれば知っているほど、ジュルルに翻弄されて「完璧な母親になんてなれない」と心を折られてしまうみれぃには共感してしまうのだが、「育児は難しい」で終わらせずに、もう一歩踏み込んで「育児の喜び」まで描いだ今回の脚本は素晴らしいの一言だ。
確かにジュルル(=赤ちゃん)はみれぃ(=母親)の気持ちを汲み取って動いてくれないし、ましてや理解なんてしてくれない。母親がどれだけ完璧なママであろうとしても、赤ちゃんにとってはそんな事情は知った事ではないのだ。
しかしだからこそ赤ちゃんが母親が思いがけない形で成長した姿を見せた時に予想外の、そして予想以上の喜びをもたらしてくれる。
みれぃにとっての「計算外の喜び」とは「ジュルルに名前を呼んでもらえた」ということだ。あれだけ熱心に教育したのにも関わらず、何一つ覚えてくれなかったジュルル。そんなジュルルが自分を「みれぃ」と認識したうえで名前を呼んでくれた。その「計算外の喜び」がみれぃを人間的に大きく成長させる。
「計算通りにいかない難しさ」と「計算通りじゃないからこその感動」。
その二つを学んだ事で一つ成長を遂げたみれぃにジュリィが与えたスーパーサイリウムコーデ。それはみれぃにとって大事な宝物になるだろう。それは神アイドルへつながるチケットであるとともに、自分が学び成長することができた記念となるチケットなのだから。

これは余談だが、この回では小田和正の「言葉にできない」がギャグに使用されており、これが大変面白かった。
使用されているシーンはみれぃのファンである雨宮が、ジュルルを抱えたみれぃを見て一生分の妄想を一瞬の間に繰り広げる一シーンだけなのだが、「ジュルルをみれぃとの子供」と認識した雨宮の心境を端的に表しすぎていて、これ以上ないほどの完璧な使い方であった。ギャグの演出装置としては完全に飛び道具であり、ソフト化時には差し替えられる可能性が濃厚など使いどころが色々と難しいものではあるが、瞬間風速的な面白さに関しては天下一品。「言葉にできない」が使用されたCMの事を考えると、そのCMの中に込められた数々の物語を一瞬で妄想した雨宮の瞬発力には舌を巻く。
雨宮はこれまでにも「24.5時間テレビで勝手にマラソンを走りだす」など、無駄に洗練されたパロディ(表面上はどう見ても奇行である)を担当してきたが、今回の「言葉にできない」はそんなパロディの一つとして心に刻み付けておきたい。
ちなみに雨宮がジュルルを見て「みれぃとの子供」と思ったのは、ジュルルのリボンの真ん中に止まっているハート形の石の色が自分とみれぃの来ている服と同じ色だったからであるが、このシーンは学校のシーンであり、当然みれぃも雨宮も制服である。
その点から見ても彼の妄想力が並外れたものであることが分かるのではないだろうか。雨宮、彼はスタイリッシュクレイジーガイである。










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