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『プリパラサマーアイドルライブツアー』世界を超えて再現されるアイドル達について

シン・ゴジラ。評判が良いので見に行ったのだが、いやあ凄い。大傑作ではないか。本編時間のほぼ全てが「現代東京に得体のしれない巨大生物(=ゴジラ)が現れてその巨体を武器に都市を破壊していく」「政府はそんな巨大生物をどうにかするためにあらゆる手段を使って対抗する」という二つの要素で構成されているんだけど、取材に基づいた緻密な考証によって凄まじいほどのリアリティを持った映像の元で繰り広げられる破壊の数々は「ゴジラがもし本当に東京に現れたとしたら」という恐怖を呼び起こす。
人類では到底太刀打ちできないほどの圧倒的な暴力。その暴力によって火の海と化す東京。
政府が立てた作戦を無感情なまま真正面から叩き潰していく様子を見て湧き上がるのはどうしようもない絶望であり、根源的な恐怖である。自己完結した生物としての有り様もあって、もはや人類と分かり合うことなど不可能。どうにかして倒すしかないのだが、「あらゆる攻撃手段が無力化された今、人類に残された確実な手段は核しかない」というのは、何というか「日本」と言う国にとって、本当に辛い結論だな、と。そこで堪えて、「日本で核は使わせない」と自分達の戦場で精一杯の行動をする人間達にはシビれる。「何としてでもゴジラを倒す」という強い意思がゴジラという恐怖に抗い、食い破る瞬間は最高。「自分達の出来ることを精一杯やり遂げていく」という人間達の姿に元気をもらえるような、素晴らしい映画だった。庵野秀明、本当に化物だな!
惜しむらくはパンフレットを買えなかったことか。流石に再販はかかると思うけど、見かけたら買わないと。

夏コミ新刊はプリパラ二周年記念本です。詳細はこちらからどうぞ。



「ライブの魅力」と一口に言っても、「その魅力はファンの数だけ存在する」と言っていいほど様々なものがあるが、最近のアイドルアニメのライブ公演において一つのトレンドと呼んでも良いほど話題を呼んでいるのが「原作を忠実に再現する」という「再現の魅力」だ。
アニメの中で色とりどりの華やかな衣装に身を包み、綺羅びやかなステージで歌い踊る事で輝くキャラクター達。
そんな「アニメの中の出来事」を「現実のライブでも再現しよう」とする試みは、今や様々な作品で行われており、アイドルアニメのライブ公演においては半ばスタンダード化しつつあり、『ラブライブ!』『WUG』などの大人向けの作品はもちろんのこと、『アイカツ!』といった女児向け作品においてもしっかりと導入されており、ファンから高い評価を獲得している。
もちろん『プリパラ』も例外ではない。アニメの中で描かれた「らぁらのデビュー一周年を記念して、アイドル達がお祝いする」というエピソードを忠実に再現してしまった『らぁら一周年記念イベント』から始まった『プリパラ』のライブ公演は、第二回目のライブとして昨年12月行われた『プリパラ クリスマス☆ドリームライブ』でついに「サイリウムエアリーでアイドル達が宙を舞う」「奈落からアイドルと共にヤギが登場」など「作中のライブに存在するあらゆる出来事を再現する」という境地にまで到達。ライブに来たファン達の予想を良い方向へと大きく裏切るライブ演出は大きな話題を呼んだ。
そして2016年7月。『プリパラ』初のライブツアーとして、東京と大阪の二箇所で開催された『プリパラ サマーアイドルライブツアー2016』は、これまでのライブを上回るほど圧倒的な原作再現を持って、観客達をアイドルテーマパーク「プリパラ」へと連れて行ったのである(なお本稿は大阪公演の経験を元に執筆されたものである)。

『プリパラ サマーアイドルライブツアー2016』の魅力は前述したように「原作再現」だ。しかしその再現度の高さは『クリスマスライブ』を遥かに上回るもので、半端なものではない。
公演開始前の諸注意からして「『プリパラ』といえば!」な赤井めが姉ぇが登場。常識的な注意項目の中に「語尾に注意」などの注意をさり気なく挿入し『プリパラ』らしさを強調。本作のメインキャラクター達と同じ衣装に身を包んだi☆Risや牧野由依・渡部優衣・真田アサミが作中と同じパフォーマンスを繰り広げる事で、「『プリパラ』のライブ公演」ではなく「プリパラアイドル達のライブ公演」であることを強く認識させ、ファンのテンションを始まるやいなや一気に最高潮まで持っていく。
原作再現の点において、最も素晴らしいのは赤井めが姉ぇによるライブだろう。
本来なら赤井めが姉ぇは伊藤かな恵が演じるキャラクターであり、普通に考えれば彼女が登場しない今回のライブでは赤井めが姉ぇのライブは行うことすら出来ない。しかし今回のライブでは「赤井めが姉ぇはシステムである」という筋を活かしてめが姉ぇに扮した四人のダンサーを登場させ、「システムですから」のお題目の下で「ヴァーチャデリアイドル♥」である。
作中に何人もいる、いわばNPC的なキャラクターであることを生かし切ったこの演出は意表をつくものであり、この上なく挑戦的なものだ。しかしこの「赤井めが姉ぇらしさ」を演出面で積み重ねる挑戦があったからこそ、今回の「ヴァーチャデリアイドル♥」は、『プリパラ』らしさに溢れるパフォーマンスとして完成したように思うのだ。

赤井めが姉ぇ以外の他のキャストのパフォーマンスも全く負けていない。
中でも黒須あろま・白玉みかん・ガァルルによって結成されたガァルマゲドンの三人のライブは、今回のライブ全体で最も素晴らしいパフォーマンスだと言ってもいいだろう。
「なりたい自分になれなかった」という少女達の思いから生まれ、歌もダンスも苦手だったガァルル。しかし人一倍の努力を積み重ね、アイドルとしてデビューを果たした彼女は黒須あろまと白玉みかんという二人のアイドルと出会い、ボーカルドールの運命を乗り越えてチームの結成を果たした。
この物語をステージ上でガァルル役の真田アサミ、あろま役の牧野由依、みかん役の渡部優衣が忠実に再現。ガァルマゲドンの楽曲「アメイジングキャッスル」には、ステージ上で再現されたこともあってガァルマゲドンの結成に至るまでの物語が乗り切っており、見ているだけで今日までのガァルマゲドンの三人の歩みが思い出されるほどの強い物語が、そのパフォーマンスの中に込められていたように思う。
また前回のライブでも行われていた「アニメと実写の違和感を感じさせないすり替え」も、今回はカット単位でコントロールされるなど前回からの進化を感じさせる。今回は大阪初ライブということもあって詰め込んだセットリストではあったが、細部の演出の進化がスパイスのように効いており、全体を通して「来てよかった」「また次も来よう」と思えるほど好印象を残す良いライブであった。

次のライブとなる『クリスマス☆ドリームライブ』は12月25日に開催が予定されており、既にファンクラブ会員を対象にした最速先行は終了し、公式HP先行抽選の募集が始まっている。
今回のライブの評判を聞いて気になった人や『プリパラ』に興味がある人は是非来てほしい。
『プリパラ』はライブ公演においても、貴方が来る事を待っているのだから。

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