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『ラブライブ!サンシャイン!!』廃校と千歌の危うさと物語と接続されたライブについて

FGO。半年ぐらいガチャに負け続けてたのでまともに回す事を諦めてたんだけど、福袋ガチャ→一周年ガチャ→特異点ピックアップで星5を一枚づつ獲得してしまい、「課金してもいいかな」と言う意欲が湧き上がりつつあって。我が事ながらちょろいな、と思いながら現在に至るわけです。いやでもラーマ君とセットで来てくれたカルナ君、あじみ先生のライブパート見ながらの呼符単発で出たダ・ヴィンチちゃん、「試しに回すか」と天羽ジュネに思いを馳せながら回した十連で出た女王メイヴとかどう考えても最高じゃないですか……。ダ・ヴィンチちゃんとか完全にネタにしかならないタイミングで引いてますけど、割と万能キャラですし……。メイヴに至っては過去に爆死した記憶しかないしな! 今回のピックアップで最終的に勝てばよかろうですよ! まさかナイチンゲールやオルタニキの壁を超えて出てくれるとは思ってなかったけども。
しかしここまで揃っているのに弓は星4以上がいないというのもなかなかの嫌われっぷりである。なぜだアタランテ。お前がいれば出来ることが多いというのに……。そして増えるなバーサーカー。愛している茨木童子かヴラド叔父貴しか使わないから悲しみしかないぞ。

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『ラブライブ!サンシャイン!!』の六話「PVを作ろう」は静岡県沼津市浦の星女学院のスクールアイドル「Aqours」にとって、ファーストライブに続いて二度目の転機となる一話であった。
ファーストライブを成功させて学校側にスクールアイドル部の設立を認めさせ、黒澤ルビィ・国木田花丸・津島善子(堕天使ヨハネ)も加入。順風満帆な動き出しを見せたAqoursであったが、そんなAqoursに降りかかってきたのは「浦の星女学院の『沼津の高校との統廃合』」、つまり「廃校」というニュースだった。「憧れのμ'sと同じ!」と廃校阻止に向けて動き出したAqoursは、地元と母校にまずは興味をもってもらうためにプロモーションビデオを撮影するのだが、何をしたいのか分からない映像の数々で理事長である小原鞠莉に怒られてしまう。
「この街のいいところは?」
自問する彼女達であったが、唯一地元出身ではない桜内梨子の言葉でAqoursはこの街にしか無い、この街ならではの魅力を込めたプロモーションビデオを思いつく――という六話だが、今回の話で何よりも重要なのはここで「廃校」という『ラブライブ!』とμ'sに縁の深い要素が投入された事だろう。
『ラブライブ!』において「廃校」とはμ'sを結成するに至った最初の目的であり唯一無二の理由だった。
入学者数の減少に伴って廃校の話が浮上した音ノ木坂学院。親子三代にわたって音ノ木坂学院に通ってきた高坂穂乃果は廃校を阻止するために、仲間達とスクールアイドル活動を開始。入学者数を増加させる事に成功して廃校を阻止する。音ノ木坂学院に廃校の話が浮上しなければμ'sが誕生することは無かった。その事を考えると、この「廃校」と言う要素は『ラブライブ!』らしさの一端を担う要素としてピックアップされることは別段おかしな事ではない。「廃校」という危機があったからこそ、伝説的スクールアイドル「μ's」は誕生しえたのだ。
故に『ラブライブ!サンシャイン!!』における「主人公達の具体的な目的」として、「廃校」という『ラブライブ!』の重要な要素が入ってきた事は本作が『ラブライブ!』という名を冠する以上、ある意味では当然の事だと言えよう。しかしここで大事なのは、単に『ラブライブ!』の残影を追いかけるために「廃校」が投入されたわけではなく、彼女達の物語を紡ぐために「廃校」という要素が放り込まれていることだ。
μ'sは確かに廃校の危機をきっかけとして結成されたスクールアイドルだ。しかしその活動理由は自発的なものではなく、外的要素に依存するものであった。だから京極尚彦監督は第一期シリーズの物語終盤において、廃校阻止が達成されて目的と共に活動理由を喪失したμ'sが自分達がスクールアイドルとして活動する理由――「本当にやりたいこと」を探す物語を展開したのだ。
外的要素から生まれた理由ではなく自分達の内側から生まれた内的な理由へ。
この活動理由の転換が出来たからこそ、μ'sは「スクールアイドル(=学生達が自主的に行うアイドル)」として最後の最後まで輝くことが出来たのである。
では『ラブライブ!サンシャイン!!』の主役であるAqoursはというと、彼女達は最初から自発的な理由で活動を開始している。
発起人である高海千歌はμ'sとスクールアイドルへの憧憬からスクールアイドルになることを志しているし、他のメンバーにしても「自分達がやりたいから」という点では共通している。彼女達は最初からμ'sとは全く異なる理由でスクールアイドル活動を行っているのである。
だから「廃校」と言う要素がこの六話から入ってきたとしても、そこまで大きな変化はもたらさない。それは彼女達は最初から自分達の中に強固な柱を持っているからこそである。廃校の話を聞かされても、『ラブライブ!』一話の高坂穂乃果ほど大きな衝撃を受けていないように描かれているのもそれが理由だろう。
むしろ気になるのは「廃校」と言うニュースを聞いた後の高海千歌の反応だ。

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千歌以外のキャラクター達は廃校に対してそれなりに驚いているものの、彼女一人だけが「μ'sと同じ!」という現実を現実のものとして認識できていないようなリアクションを起こしており、そこには「μ'sのようになれない」となってしまった時に全てを終わりにしてしまいそうな危うさがある。
μ'sは廃校を阻止するために立ち上がり、その目的を完遂した。しかしそれはμ'sだから出来た事であり、μ'sと同じ目標を掲げたAqours、もっといえば高海千歌にそれが出来るかどうかはまだ分からない。仮に廃校を阻止できなかったとしたら、「君はμ'sのようにはなれない」という現実を冷酷につきつけられたとしたら、千歌の夢である「Aqours」はどうなってしまうのだろうか。
今はまだ夢の中にいる高海千歌。しかし夢はいつか覚める。
夢が覚めた時、彼女の眼前に広がっているものが再び彼女の力になることを信じたい。

ところで今回の六話には挿入歌「夢で夜空を照らしたい」のライブパートが挿入されているのだが、このライブパートの用い方が大変面白かった。というのも、この「夢で夜空を照らしたい」で描かれている物語が六話で展開された「この場所の魅力」の物語そのものを補強するような役割を果たしていたからだ。
『ラブライブ!サンシャイン!!』では『ラブライブ!』以上にライブが物語と強固に結びつき、三話のようにライブパートも絡めた物語が展開されているが、この六話では歌が本編を、本編が歌を互いに補完・補強し合うように演出されており、ドラマを大きく盛り上げている。

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六話ということでそろそろ折り返し地点となる辺りであるが、今回の六話でここまで物語と密接に繋がったライブをやった『ラブライブ!サンシャイン!!』である。初の九人ライブではどのような物語を組み込んでくれるのだろうか。今から楽しみだ。




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