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『劇場版アイカツスターズ!』夢と本心と笑顔の力について

夏コミお疲れさまでした。今回の夏コミは落選&委託のみということもあって事前の手配が大変な反面、始まってみればそこまで苦労しないこともあって東京にいたのに仕事&仕事な感じで迎えることになったのですが、無事に終わって何よりです。まあこれから委託作業の手続きとかあるのでまだ夏コミ作業で忙しいと言えば忙しいんですけども。冬コミの作業ももう始まってますし……。色々とまた忙しいんですが、どうなることやら。
それはさておき。『劇場版アイカツ!』について。今回の映画は30分ということでどうなる事かと思ったんですが、歴代キャラクター総出演のコミカルな作品になっていてとてもよかったと思います。特にいいのはリアリティラインを意図的に外す・戻すということをやっていた事で、外した方が面白いところはとことん外してオーバーな映像を作っているし、外さない方が面白いところは外さない。この辺の『アイカツ!』という作品のリアルを逸脱したり、戻したりするのがコメディとして面白く、スラップスティックな雰囲気と合っていてとても楽しかったですね。クライマックスは全アイドル達によるライブということだけど、組み合わせでも遊んでいていい感じです。
しかしこれで終わりかぁと思うとまた寂しいところもあるので、是非とも続編を作ってほしいですね。
一年に一本ぐらいならいいんじゃないですかね?



「二人なら最強!」
「でしょでしょ!」

『劇場版アイカツスターズ!』は2016年4月からゲームと共に展開されている『アイカツスターズ!』の初の劇場版アニメとなる作品だ。
監督を務めるのは綿田慎也。2015年に『ガンダムビルドファイターズトライ』で監督デビューしたアニメ演出家で、前シリーズとなる『アイカツ!』では51話で演出を手掛けている他、2015年10月に公開された『アイカツ!ミュージックアワード』では監督も務めるなど、『アイカツ!』とは縁の深い人物である。脚本は『アイカツスターズ!』のシリーズ構成を務める柿原優子が手掛けており、主人公である虹野ゆめと桜庭ローラに焦点を当て二人の友情と、想いを一つにした二人の強い輝きを劇場の大きなスクリーンの中に描き出す。
本作において特に重要なのは「想いのすれ違い」、そして「笑顔の力」だ。
島全体を使って四ツ星学園主催で三日間に渡って開催されるライブフェス「アイカツ☆アイランド」。その目玉となる四ツ星学園のトップアイドル四人「S4」のライブにゲスト出演するアイドルを決める「伝説のドレスオーディション」に参加することに決めた虹野ゆめと桜庭ローラ。しかし「ゆめの夢(=S4と同じステージに立つ)」という願いを利用した学園長の計略により、ローラとゆめは衝突してしまう。
ここで大事なのはゆめもローラも「互いのことを考えているあまり衝突している」ということだ。
ゆめは一度確認した「ローラと一緒にステージに立ちたい」をローラの本心として信じ、彼女と一緒のステージを目指して行動しているが、ローラは学園長の吹き込んだ「S4の一人、白鳥ひめの新ユニット」と、「ひめのパートナーとしてゆめが選ばれるかもしれない」という可能性を信じて行動している。
ゆめにとってはあの時バトンタッチで感じ取ったローラの想いと約束が大切だし、ローラにとってはゆめが夢を叶えてくれることが重要。二人の想いはすれ違っているが故に衝突。あれほど強い想いと絆で結ばれていた二人は引き裂かれてしまう。
しかし元々の想いはどちらも一つなのだ。
ゆめはローラと一緒にステージに立ちたいし、ローラも本当はゆめと一緒にステージに立ちたいと考えている。
その想いを香澄真昼をはじめとする周囲の人物や、自分のアイドルとして活躍する姿に笑顔になってくれた島の少女「マオリ」のおかげで本当の想いと笑顔の力に気づいたゆめとローラは改めて想いをぶつけ合い、本音で語り合う事で自分達の笑顔を取り戻す。
喧嘩からここまで「無理をして笑っている」かのように演出してきた事もあって、この時のゆめとローラの笑顔は嘘偽りのない本心からの笑顔であり、見ているだけで嬉しく楽しくなれるような最高の笑顔であった。
その流れで突入するライブパートも素晴らしいものだった。
特に素晴らしいのはゆめとローラがアイカツ!システム起動前に行ったあるやりとりをパフォーマンスの中に織り交ぜている事だろう。
『アイカツスターズ!』ではなかなか見られないデュオライブとなった『劇場版アイカツスターズ!』のライブだが、デュオライブだからこそ双方のダンスの演じ分けや掛け合うような歌のパート分けなどの「一緒に一つのものを作り上げていく」という過程に、今回描かれたこのステージに至るまでの「ゆめとローラの想い」が重なっていて、「二人にしか出来ない」という事を強く印象付けてくれる。
スペシャルアピールも素晴らしいの一言。
映画ならではのワイドな画面の使い方は穏やかではいられないほど「最強」のライブだった。

余談だが、今回の『劇場版アイカツスターズ!』で秀逸だったのは劇伴の演出方法だ。
元々子供をメインターゲットに据えた作品ということや演出の方向性もあって、『アイカツスターズ!』におけるキャラクターの感情や心の機敏は比較的分かりやすいのだが、今回の『劇場版アイカツスターズ!』は「元々は仲の良いゆめとローラが、すれ違いの末に衝突する」というドラマであるためテレビシリーズ以上にキャラクター(特にゆめとローラ)の感情の起伏は激しい。そこをきちんと補いつつ、物語を盛り上げる劇伴の演出はある意味『アイカツスターズ!』らしくない。しかし「らしくない演出」であるが故に、本来のゆめとローラを思い出させてくれており、とても興味深い効果を生んでいたようにも思うのだ。

シリーズが始まって三か月ほどしか経っていないにも関わらず、ファンを信じるかのように制作が開始され、ついにお披露目となった『劇場版アイカツスターズ!』。テレビシリーズではまだ見せていないS4四人によるライブなど、見ている人なら笑顔になってしまう要素は目白押しだ。
多くの人を笑顔にするための要素をふんだんに盛り込んだこの映画もまたゆめやローラをはじめとする本作に登場するアイドル達による「アイドル活動=アイカツ」なのかもしれない。

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