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『ラブライブ!サンシャイン!!』鞠莉の未来と果南の想いとダイヤの願いについて

『世界樹の迷宮5』の各階層ごとの難易度調整が素晴らしい。階数の上では一階しか変わらないのに、ゲーム上では一階層違うだけで全く異なる難易度となっている。前階層のボスを楽勝に倒せる程度に鍛えていたパーティでも、次の階層では工夫無しで挑めば平気で苦戦するのである。ここで重要なのは「工夫なしでは苦戦する」という事で、例えば頭や腕や足を縛って行動制限をかけてしまえば大幅に弱体化するし、弱点属性を突けば苦戦することは倒せたりもする。つまりどれだけ慣れても「工夫することの大切さ」は一切損なわれていないのである。
これまでの世界樹は序盤こそ辛いものの、中盤を過ぎた辺りからはむしろ楽勝な方に入り、ラスボスも含めて大きく苦戦することはそこまで無かったように思う。「苦戦する」といえるのは正直始めた当初とクリア後のおまけフロアぐらいのものだろう。高難易度が売りなゲームであるが、「難易度が高いのは序盤だけで中盤以降はそこまで難しくはない」というのはモチベーション維持的には厳しいものではあったのだが、今回の5はその辺りをしっかりと改良しており、工夫していく面白さが常にある。楽しい以外の言葉が見当たらないぐらいに、これがもう楽しいのである、本当に。よくもここまで調整できたものである。アトラスは変態か。
惜しむらくはセスタスが強すぎるぐらいだろうか。縛りがセスタスほぼ一択なので仕方がないとはいえ、アタッカーを務められるセスタスが縛りまで出来るのは強い……。





『ラブライブ!サンシャイン!!』の九話「未熟DREAMER」は、小原鞠莉・黒澤ダイヤ・松浦果南が過去のわだかまりを乗り越えて、スクールアイドルとして輝くべく再び走りだすまでを描いた一話だった。互いを思いやり、今度こそは悔いを残さないようにとステージに挑む彼女達の姿はスクールアイドルとして美しく輝いていたように思う。とても感動的で印象深い一話であった。

三年生組が抱えていた問題というのはつまるところ「相手の事を考えるばかり、相手の今の想いを蔑ろにしてしまっていた」という事なのだろう。東京のスクールアイドルイベントで松浦果南が小原鞠莉の怪我をした足を気遣って歌わなかった事もそうだし、小原鞠莉が執拗に松浦果南に「失敗してももう一度やればいい」とスクールアイドルとしてステージに立とうと誘い続けていた事も、全てお互いがお互いのことを大切に思うがあまり、きちんと自分の気持ちをぶつけることをせずに相手の気持ちを蔑ろにしてしまっていたからこそ生まれた「すれ違い」なのだ。
このようなすれ違いが生まれてしまったのは小原鞠莉も松浦果南も不器用な性格だからであるし、共にスクールアイドル活動をしてきたことで心理的に距離が近く、それゆえに「相手にも伝わっている」と真正面から話し合う事を放棄してしまったからであるが、しかしその根底にある「相手の事が好き」という想いはいつも変わらない。だから留学先から理事長になって戻ってきて、スクールアイドル部(つまりダイヤ・鞠莉・果南の居場所)を再び作ってしまった小原鞠莉に対して、松浦果南は意固地なまでに反発していたのだろう。本当にどうでもいい存在であれば、ここまで意固地に反発することもない。
鞠莉のことが本当に好きで、様々な可能性を秘めた彼女の事を思っているからこそ、果南はスクールアイドルへと再び誘おうとする鞠莉に対して反発を覚えていたのだ。
本来ならそんな思いは明らかになることはなく、半ば喧嘩別れに近い形で果南は果南の道を、鞠莉は鞠莉の道を行く事になっていたのだろう。しかし浦の星女学院には両者の思いを知るダイヤがいて、そしてAqoursがいた。
彼女達によって全ての真実を知った鞠莉は果南に会うために雨の中走り出していく。この時、下手から上手に向かって鞠莉を走らせる事で、鞠莉が向かっている場所(スクールアイドル部の部室)を「かつて鞠莉達が共に笑い合っていた場所」として見せている点も重要な点だろう。

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そして自分達の過去と向き合った鞠莉と果南は共にスクールアイドルとして過ごした場所で思いを全てぶつけあい、和解を果たす。感情的になるあまり果南の頬を叩いてしまった鞠莉も印象深いが、それ以上に果南の「ハグしよ?」のほうが強烈だ。
二人の友情は小学生時のハグから始まった。ならばこのハグは、二年前に想いを正直に話さず、喧嘩別れに近い形で終わらせてしまった二人にとって新たな始まりになるハグだ。

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そして黒澤ダイヤも……。「スクールアイドルになりたい!」という妹ルビィの本心を聞いてAqoursへと送り出したり、1stライブを友人や家族やスクールアイドルの力を借りてどうにか成功の形に持っていくことが出来た千歌達に釘を差したり、全国レベルの実力に打ちのめされたAqoursを慰めたりとアシストをしていたダイヤも、鞠莉と果南の和解する展開と千歌やルビィの誘いを受けてAqoursへの加入を果たす。
過去に自分達が引き起こしてしまった過ちを認め、想いをぶつけあう事でようやく「今」というスタート地点に立った松浦果南と小原鞠莉、そして黒澤ダイヤ。誰にも分からない未来がどうなるのか、そして何が待っているのかその目で確かめるために。Aqoursは「今」という時間に悔いを残さないように九人で走り始める。

ところでこの九話で「Aqours」というユニット名はかつて黒澤ダイヤと松浦果南、小原鞠莉の三人が結成していたユニット名であり、スクールアイドル活動を始めた高海千歌達にその名前をアイデアとして出したのが黒澤ダイヤであることが明かされたが、ダイヤはなぜ「Aqours」という名前を千歌達に送ったのだろうか。
思うに、ダイヤは鞠莉や果南達が喧嘩別れに終わったことをよいことだと思っておらず、やり直したかったのだろう。
お互いのことを思っているが故にすれ違い、後悔が残る形で別れてしまった果南と鞠莉。鞠莉が海外へと旅立ってしまった以上、二度と交わる事はなかったはずだったが、果南やダイヤとスクールアイドル活動をする事をまだ諦めていなかった鞠莉は自分が理事長になるというやり方で浦の星女学院に戻ってきた。
ダイヤはこの鞠莉の帰還を「二人が和解し、再びスクールアイドルとして走りだすための最後のチャンス」だと考えていたのではないだろうか。
だから千歌達に「Aqours」と言う名前を残した。
Aqoursは自分達にとって三人が仲良く歩んでいた頃の象徴とも言える名前である。
その名前を持つスクールアイドルの存在によって、果南と鞠莉に三人で仲良くスクールアイドル活動をしていた頃を思い出して欲しかったのではないだろうか。
そんなダイヤの願いが叶い、果南と鞠莉は和解することが出来た。それも自分達の「Aqours」という名前を継いでくれた後輩たちのおかげで。
再び三人が一つになることができたAqoursという場所で、彼女達は失われた時間を取り戻すように輝き続けるはずだ。







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