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『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』はプリズムスタァの魅力が再発見出来るアルバムだった件について

FGOの水着イベント終了。シナリオを中心として残念なところも多いが、全体的なイベントデザインとしてはまずまずだったのではないだろうか。西遊記イベントのダメなところだった特攻キャラの前半・後半の互換性の無さは改良されているし、ガチャ産イベント礼装は全て互換性が持たされていたので遊びやすくなっていたし、やることは単純だけどマップそのものを開拓していく事で見た目がどんどん変化していくので視覚的にも分かりやすく面白かったし。再臨素材は絶対的に足りなかったが、まあその辺りはクエスト中にかなり落ちるように設定されていたようなので良きかな良きかな。
本当にダメなのはシナリオだなぁ。第一部はともかく第二部がとにかく雑で面白くない。テキストも数行で読みごたえもなく、開拓の目的付けも甘く……「これならない方がマシでは?」という印象である。発表までかなりの時間が用意されていたのにこの体たらくなのはいただけないなぁ。もうちょっと頑張ってほしかった。

あ、水着限定キャラですが、最終的にサモさん二人、マリー一人、玉藻一人という塩梅です。自分はアンメアが欲しかったのだがどうしてこんなことに……。



『KING OF PRISM』が上映開始されてからまもなく8カ月が経とうとしている。
9月2日にはこれまで上映を続けてくれていた新宿バルト9での千秋楽が、そして9月11日にはおそらく世界初の日本全国同時応援上映会&トークショーイベント『KING OF PRISM Over The Rainbow SPECIAL THANKS PARTY!』の開催が予定されており、プリズムスターだけに今後ますますの飛躍が期待されるわけなのだが、そんな9月前半の怒涛のイベントラッシュを前にした8月30日に『KING OF PRISM』のキャラクターソングアルバム『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』が発売された。
この『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』は、『KING OF PRISM』から登場した一条シン達エーデルローズ新入生達がエーデルローズの課題で始めてソロ曲に挑戦する!というイメージのキャラクターソングアルバムで、全体を通して七人の一人一人の個性とフレッシュさが様々なジャンルの音楽によって巧みに表現されており、実に聞きごたえのあるアルバムに仕上げられている。
今回はそんな『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』の各楽曲について簡単にではあるが、述べていきたい。

■ Sweet Sweet Sweet (歌:一条シン)

トップバッターを飾るのは『KING OF PRISM』にて主役を務めた一条シンの「Sweet Sweet Sweet」だ。一条シンと言えば神浜コウジから授けられた「Over the Sunshine!」の熱い太陽のようなイメージが強いが、今回の「Sweet Sweet Sweet」は「Over the Sunshine!」と比べると優しいタッチのピアノから始まるなど、これまでの「太陽」というイメージを払拭するように「恋を始めて知ったばかりの中学生らしい等身大の男の子らしさ」が押し出された楽曲となっている。
聞きどころとしてはやはり「LIKEとLOVEの違いも僕には見分けがつかなくてたまにがっかりさせてるかな…?」だろうか。
この「Sweet Sweet Sweet」は『KING OF PRISM』のED曲「ドラマチックLOVE」の作詞家・作曲家コンビが手掛けているが、「好き」であることは理解しているものの、それが「親愛」なのか「恋愛」なのか区別が付かない等身大らしさが現れており、それがまた一条シンの「普通の少年らしさ」を際立たせる。
甘い恋の歌ではあるが、そこにある少年らしさが味わい深い一曲である。

■ アゲハ蝶、夢舞い恋しぐれ (歌:太刀花ユキノジョウ)

太刀花ユキノジョウの美点は自分の内面と外面を切り分ける優雅さにある。『KING OF PRISM』本編でも実家との間に何やら浅からぬ因縁があることは匂わされているものの、優雅な立ち振舞いはそうした問題をあくまで匂わせる程度に止めており、その「何かありそう」な雰囲気が彼を魅力的に見せている。
「アゲハ蝶、夢舞い恋しぐれ」はそんなユキノジョウの内に秘めた熱い想いと優雅な立ち振舞いが込められた名曲だ。
楽曲の中には「歌舞伎役者」「女形」という特色を持つユキノジョウの妖艶さが、歌詞の中には「熱い想いを秘めながらも、決してそのことを表に出さない気高さ」が描写されており、「プリズムスター・太刀花ユキノジョウを表現したもの」としては完璧に近いほど素晴らしい楽曲に仕上げられている。
歌舞伎の動きを組み入れたユキノジョウのプリズムショーでこの楽曲を見てみたいものである。

■ レジェンド・ワールド (歌:香賀美タイガ)

プリズムキングカップ出場権利を賭けた総選挙で見事一位に輝いたタイガが歌うのは「レジェンド・ワールド」である。高揚感と疾走感のある気持ちのいい楽曲であるが、その歌詞も「ストリートのカリスマ」と呼ばれる仁科カヅキに憧れてプリズムショーの世界に入ったタイガらしく、「手が届きそうで手が届かない先輩を越えよう」という熱い歌詞となっている。
特にその要素を感じるのは「レビテーション」だろう。歌詞の文脈上は「高揚感」になるはずであるが、そこをあえて「レビテーション」と表現することでカヅキの得意技「ウィンドミルレビテーション」を思い出させる。またサビの最後を飾る「バーニン」もカヅキ先輩の口癖が「バーニング!」であることを考えると、カヅキ先輩を想起させるものであり、「タイガから見たカヅキ」が見事に表現されている。実にニクい歌詞である。
ストリート系は自分の心の赴くままに表現するプリズムショーのスタイルではあるが、こうして歌の中でまでストリート系とはタイガのストリート系の思い入れもアレクに負けず劣らず強いものであるといえよう。彼がこの楽曲で飛ぶプリズムジャンプに注目したいところだ。

■Groovin' Chara-Emo Night (歌:十王院カケル)

総資産百兆円の十王院財閥の御曹司・十王院カケルはエーデルローズ新入生の中でも一際美形であるものの、そのノリのいい口調から親しみの持てるプリズムスターの一人だ。そんなカケルの歌う「Groovin' Chara-Emo Night」は豪華絢爛でありながら、ノリのいい、端的に表現するのであればパリピサウンドの楽曲なのだが、この楽曲には人一倍仲間想いで、皆で一緒に今を楽しみたいカケルの強い思いが現れている。
既に各種インタビューや菱田監督の解説により、カケルは十王院財閥の御曹司として社会的にも責任ある立場であることが明かされているが、そんな身分だからこそ同年代で「十王院財閥」というフィルタを抜きにして見てくれる存在への思い入れは強いものを持つ。だからエーデルローズの寮では居心地が良さそうにしている描写が本編でも挿入されているのだが、この「Groovin' Chara-Emo Night」という楽曲のノリの良さはそんな「身分関係なく楽しむ」という点に通ずるものがある。
ケーキをサファイアでデコレーションしたりと意味の分からない歌詞もあるが、そこも含めて可愛らしいこの楽曲は十王院カケルにしか出来ない、十王院カケルのための楽曲だといえよう。
ところでこのパーリーピーポー感はカケルのイメージとして掲げられたあるお笑い芸人を思い出させる。おそらくそこへの意識はないと思うが、カケルの楽曲が生まれた事で浮かび上がってくる点は面白いところではないだろうか。

■ Home sweet Home (歌:鷹梁ミナト)

鷹梁ミナトと言えばエーデルローズ新入生達の精神的な支柱であり、その包容力のあるキャラクター性からファンからは「ミナトママ」と呼ばれることが多いが、そんなミナトの楽曲として用意されたこの楽曲は自分が一番前に立って活躍する事はないものの、皆が戻ってくる場所を大切にするミナトらしいアットホームで優しさにあふれた楽曲である。
注目はやはりキーボードのしっかりとしたタッチだろうか。全体を通して優しい楽曲ではあるが、キーボードはそんな優しい印象とは逆にしっかりとした音を響かせており、優しくて温和ではあるものの芯はしっかりとしていて、きちんと自分を伝えられるミナトの魅力が表現されている。
それにしても「主夫か!」と一言言いたくなるような歌詞で驚きである。

■ 桃色MAXジャンプ! (歌:西園寺レオ)

その可憐な容姿とキュートな立ち振舞いから女子力の高さが最高にラブリーな西園寺レオ。そんな彼の楽曲となった「桃色MAXジャンプ!」は王道のアイドルソングだ。ただしその「王道の」と「アイドルソング」の間には「女性」が入る。
『プリパラ』やAKB48などにも楽曲提供をした事がある片桐周太郎が作曲したそのメロディは可愛らしく、コールが最初から入る事を前提とした曲作りは聞いていて実に楽しい。「アイドルソングの面白さ」というものにあふれた楽曲となっているのだが、その歌詞はというとこれだけキュートな楽曲であるにもかかわらず、男子プリズムスターらしい「ハートをときめかせること」が主軸で、楽曲の「女性アイドルの王道アイドルソング」と歌詞の男子プリズムスターっぷりが混ざり合っており、凄まじい破壊力となっている。どうしてこうなった!
しかしながら聞いていて楽しく、レオらしい事もまた事実。あまり自己主張しないレオだが、楽曲の中ではしっかりと主張してくる辺りが実にいじらしい。振付もキュートなものを用意されている事が想像できる辺りも楽しいこの「桃色MAXジャンプ!」。直球故の面白さがあり、実に良い楽曲である。



■ Zeus♂ ~俺は最強スター~ (歌:涼野ユウ)

自身にとって初めてのソロ曲に「ゼウス」という名前をつけてしまうその明瞭さ。その「俺を見て!」な自己主張の強さは紛れも無くゼウスこと涼野ユウのものであり、「俺は最強スター」というのも精神的な幼さを感じさせるものだが、楽曲はというとその出来は一言で言えば「ゼウスのロック」である。
曲の冒頭からして彼の得意とするドラムがメインに据えられているし、歌詞も「俺は凄い」「凄い俺の活躍を見逃すな」である。自己主張が非常に強い歌詞ではあるのだが、反面楽曲全体の作りとしては手堅くまとまっている辺りがゼウスの作曲家としてのプライドだろうか。ロックとしては非常に気持ちよく、各楽器の活躍するパートも調和が取れていて面白い。
それにしても「Zeus♂=ゼウス」というタイトルはなんというか、姉以上にこじらせたものを感じてしまう。姉がクロスからいとに変わったように彼も変わる日が来るのだろうか……。

■番外:EZ DO DANCE (歌:大和アレクサンダー)

せっかくなのでアニミュゥモの店舗購入特典だった大和アレクサンダーソロの「EZ DO DANCE」についても書いておく。おそらく多くのキンプリファンにとって「EZ DO DANCE」はカヅキ先輩とアレクが戦っている時のBGMであると思うが、今回のアレクソロ版の「EZ DO DANCE」は冒頭の「Go to Hell!!」というアレクの力強い叫びこそ飛び道具的な面白さがあるが、全体的にはアレク演じる武内駿輔の上手さが強く印象に残る。
本編でも高音パートの上手さは驚くものがあったが、カヅキ先輩が本来歌っていたパートも今回は歌っている事もあって、その魅力は存分に発揮されている。残念ながら現在は完売しているため特典CD目当てのアルバム購入はすることは出来ないが、機会があれば是非聞いてみてほしい。



全体を通して聞くと『KING OF PRISM』の新たな展開を予感させる一枚となっているこの『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』。キンプリファンはもちろん、キンプリを見て引っ掛かりを覚えた人全てに聞いてほしい素晴らしいアルバムである。


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