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『プリパラ』教育者として見る大神田グロリアの姿について

アイカツスターズ!のEDが変更。京極尚彦絵コンテ・演出の新EDとなったのだが、あまりにも良すぎる。AメロからBメロまではゆめの冒険として童話チックなイラストで組み立てながら、サビ直前では花が広がっていき、サビそのものはひめとそんなひめに飛びつこうとするゆめを軸に回り込みながら軸そのものが変化していく。三次元的な大地の動き方をしているわけなのだが、そのおかげで「世界に二人だけ」という印象を強く残すし、その二人の創り出す景色の美しさには惚れ惚れする。あまりにも素晴らしくて、せっかくリリアンヌとゆめがライバル関係になる超重要エピソードだった本編の記憶が吹き飛んでしまった。凄いぞ、今回のアイカツスターズ!ED!
OPは『アイカツ!』の監督だった木村隆一監督で、冒頭から終盤に至るまでスポ根的な印象が強いのが良い。別に今までのOPやEDが悪かったわけではなく、やっぱり素晴らしい出来だと思うのだが、『アイカツ!』を想起させるのは今回の方で。EDは『ラブライブ!』ではなく『ワルキューレロマンツァ』の方だけど、京極尚彦ファンとしては最高でした。



少女達が友達と共にアイドルテーマパーク「プリパラ」で神アイドルを目指して日々活動していく姿を描いた作品『プリパラ』。本作は女児をメインターゲットとした作品であるという事や「プリパラへと入れるのは原則女の子だけ」という設定もあり、作中に登場するキャラクター達は概ね小学生から高校生ぐらいまでの子供達で構成されているが、その中でほぼ唯一の大人として活躍しているキャラクターが「大神田グロリア」だ。
主人公であるらぁら達の通う私立パプリカ学園の校長であり、プリパラへ入るためのアイテム「プリチケ」を有する事からプリパラでもアイドルとして活動している彼女だが、作中においては初登場から現在に至るまで一貫して「教育者」として描かれている。現在はサパンナからやってきた太陽ペッパーの保護者兼教育係として活動しているが、今回はそんな彼女の教育者としての一面を中心に振り返っていきたい。

大神田グロリアが登場したのは『プリパラ』という作品が幕を開けた第一話のことだった。
現在でこそプリパラを愛し、自身もらぁらの母親や掃除機のリナちゃんと共にアイドルとして活動している大神田グロリアだが、『1st season』の中盤戦を終えるまで彼女はプリパラに近寄ることすら出来ないほどのプリパラ嫌いで「友達なんてものは必要ない」と言い切り、生徒の元に届いたプリチケを強制没収する「らぁら達のアイドル活動における最大の障害」として描かれていた。
その人間離れした嗅覚や洞察力から、アイドルとして活動しているらぁら達からは恐れられていた彼女だが、このプリパラ嫌いだった頃でもプリパラと関係ない部分においてはとても生徒思いな側面を見せていた。
例えるらぁらがプリパラアイドルとして活動している事を誤魔化そうとした時は彼女がごまかすために咄嗟についた嘘を信じて真摯に向き合っているなどの描写はたびたび挿入されていたし、らぁらのイタリア料理店とドロシー&レオナのお好み焼き屋が対決することになった際に、らぁら達からお願いされて審査員を務める描写は大神田グロリアの生徒への向き合い方がよく分かる描写だろう。
一言で言えば大神田グロリアは「他人の話を全く聞かないタイプ」ではなく「他人の話に耳を傾けた上で判断する」というタイプだ。だかららぁら達も「いつかは校長にも理解してもらえる」として捉えていたし、生徒達の支持を無視して一方的に文化祭でのプリパラアイドルライブの中継を中止に追いやった際には「ここまでプリパラを嫌うのには何か事情があるのでは?」と考えるようになったのである。
『1st season』23話-24話を経てプリパラへの考えを改めてからは一変し、「プリパラは素晴らしい場所」「友達は大切」と生徒達に啓蒙するようになった大神田グロリアだが、教育者としての側面は依然として変わらない。宿題をやらずにプリパラへ来ている生徒がいれば「宿題をやってから来るように!」と、多少強権的ではあるものの、しっかりと「プリパラの理念を大切にした教育者」として振る舞っており、プリパラの事を除けばいつもの彼女であったし、全力で挑んだもののファルルに敗れてしまい、己を見失ったらぁら達を激励するなど、大人であり教育者でありプリパラアイドルでありそして友達としての立場を存分に活かした活躍を見せ、脇役として物語を支える重要な存在としての役割を全うした。

『2nd season』ではメインキャラクターが大幅に増えた事を受けて出番は減少しているが、らぁらデビュー一周年記念イベントを開催した際には生徒達に依頼されて、再びプリパラ嫌いの大神田グロリアが復活。らぁらとドロシーをプリパラへと追い立てる役割を担当したり、紫京院ひびきの依頼でパルプスからやってきた緑風ふわりをプリンセスに相応しい存在にするためにプリンセスレッスンの教師を担当したりと地味ながらも活躍。特にプリンセスレッスンはふわりの自然の中で育ったゆえの自由奔放な姿に振り回されながらもきちんと教育をやり遂げ、現代水準の一般常識を身につけさせる事に成功している、これらの描写からも、彼女の教育者としてどれだけ優秀かが分かるだろう。

そして現在の『3rd season』こと『神アイドル編』ではサパンナで動物達の中で育ち、ライオンを母親にして育った太陽ペッパーに教育者魂に火を点けられたのか、教育係兼保護者を担当。ふわり以上に常識のないペッパーに振り回されてこそいるものの、学生生活には風紀委員長の南みれぃではなく、動物達の扱いには長けている真中のんを任命するなど適正を見た人選を行っており、地味ながらも彼女の凄さが窺える。
またペッパーを抑えるためにのんのお願いで自身の髪の一部を切って与えるなど、自分ではなく生徒を大事にする振る舞いは『プリパラ』における「大人」「教育者」としてとても面白いところだ。

以上のように、根は単純でこそあるが、時に厳しく時に優しい生徒思いな大神田グロリアの姿は『プリパラ』を引き締める重要な存在であり、欠かすことの出来ない存在である。暴走させても面白く、また物語を引き締めるスパイスとしても機能してしまう彼女は、メインキャラクターでこそないものの、異常な存在感を放っており、雨宮と並んで『プリパラ』を象徴する名脇役だと言えよう。
物語はジュリィの妹と語るジャニスが登場し、二人の女神を軸とした戦いへと発展しそうな気配を見せているが、家族でもない一大人かつ教育者である大神田グロリアが物語の中で輝く日が来るのだろうか。
プリパラアイドルとしても教育者としても輝く大神田グロリアの活躍を楽しみにしたい。

え? 黄木あじみ? 最近は対ひびき用の存在として面白いですね。


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