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『μ's Final LoveLive!』という死と向き合った話 その2

申し込んでいたコミックマーケット91ですが、無事に当選しました。三日目のV18-a 魔界戦線です。
詳しい事はWEBカタログでご確認ください。WEBカタログのページはこちらからどうぞ。

今回は一年ぐらい前から二冊制作する予定で制作を進めていまして、一冊は『ラブライブ!サンシャイン!!』、もう一冊は『アイカツ!』になります。二冊同時に並行して制作は今までやったことがないので色々と苦労してますが、一応何とかなりそうです。詳しい情報はまた後日上げます。



前回はこちらから。

「Disc 1」という第一の死をどうにかこうにか凌ぎ切り、生き残ることが出来た私を待っていたのは「Disc 2」という第二の死であった。
「Disc 1」をシングル楽曲を中心とした飽和攻撃であったとするのならば、この「Disc 2」は自由意志を持つ三個体による波状攻撃と全火力を多方面からぶつける包囲攻撃。少しでも弱い面を見せればそこを確実に突かれて確実に死へと急降下である。
既に心臓は何度となくフラットラインを経験しているが、そこは「まだやれる」の精神で食いしばり、サイリウムを振り続けるしかないのである。だってそれがファンだもん。
ところでニチアサヒーローの一人が「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」を決め台詞として発言しているけど、この『μ's Final LoveLive!』の映像はノーコンティニューでクリアできるのだろうか。私はジニス様の細胞を砕きながら見たい。

・WAO-WAO Powerful day!
・MC Printemps
・NO EXIT ORION
・sweet&sweet holiday

それはそれとしてDisc 2である。
アニメ二期までの楽曲はほぼDisc 1で終わってしまい、ここからはユニットコーナーということで三組のユニットが順番に登場する。μ'sは全員で九人なのでユニットは三人一組。それぞれのユニットごとのコンセプトもかなりキッチリしたものがあって、基本的にはそのコンセプトに基づいた衣装&楽曲となっているのだが……芸人気質な中の人が多いユニットだとMC部分はそっちに引っ張られる事もままあり、それがまた楽しい。
そんなわけで第一の刺客として登場したPrintempsである。高坂穂乃果・南ことり・小泉花陽のユニットで、フランス語で「春」を意味する単語から名前をつけられていることからも分かるように、三つの中では一番キュートでラブリーな王道アイドル路線のユニットラブ。その割にセトリは上述したように、「WAO-WAO Powerful day!」で体力を根こそぎ奪い取り、「NO EXIT ORION」で引き込み、「sweet&sweet holiday」でとどめを刺す!という「お前はここで死ぬ」と告げるようなセトリである。緩急の付け方も絶妙で、「NO EXIT ORION」からのノータイムでの「sweet&sweet holiday」は死ぬしかあるまい。死んだ。
衣装は最初のシングルでも使用されたものがようやく制作されたわけなのだが、ここにきて初めて姿を見せたときの衣装を持ってくる辺りの配慮!最高の一言に尽きる。
カメラワークはどれもいいので一度見て頂くとして、やはり登場時の演出が素晴らしい。セットに組み込まれた三つの巨大モニターではカメラから拾った映像を窓が開くアニメーションに組み込みつつ、階段となっていたステージセットが割れてキャストが登場する演出は見事にハマっている。こういう演出を見ると、「これが出来るようになったんだよなぁ」と感動しそうになるから良くない。

・思い出以上になりたくて
・ふたりハピネス
・MC lily white
・春情ロマンティック

第二の刺客として登場したのはlily white。園田海未・東條希・星空凛の昭和歌謡感溢れる楽曲が特色となっているユニットだ。μ'sの中でもプロ意識が特に強く、全方位への意識が行き届いた三森すずことダンスに関してはμ'sでも随一の楠田亜衣奈がいることもあり、パフォーマンスの安定感に関しては定評があるが、今回はパート分けがはっきりした「思い出以上になりたくて」で三つのステージを活かした登場に、「ふたりハピネス」での三人一緒だからこそのハイレベルなパフォーマンスと全編に渡って見所しかない素晴らしいステージである。
MCでは桜にちなんで花咲かじいさんならぬ花咲姉さんになった三人の動きに合わせて、ファンがピンクのサイリウムが灯していく演出が行われ、東京ドームという空間を活かしている事もあり絶景だったのだが、やはり素晴らしいのは「春情ロマンティック」だろう。ダンス技術に関しては平均値が高めな三人ということで、手足の先まで意識の行き届いたパフォーマンスは美しいことはもちろん迫力もあり、圧倒されてしまう。
余談だが、シンプルなワンピースに風船を纏わせたような独特の衣装は素晴らしい。ライティングによってシルエットの変化を与えて印象を大きく変える。このシルエットの変化は何度見ても見飽きない。惜しむらくはこの円盤でしか見られないことか……。

・Cutie Panther
・PSYCHIC FIRE
・MC BiBi
・錯覚CROSSROADS

第三の刺客として、ユニットコーナーの最後を飾るのは絢瀬絵里・西木野真姫・矢澤にこのBiBiだ。コンセプトはファッション系オシャレユニットだったような錯覚を覚える程度にはクール&セクシーな衣装で、格好いい。
いきなり「Cutie Panther」で会場を盛り上げ、コール&レスポンスでのファンの参加を前提に組まれた「PSYCHIC FIRE」で燃え尽きさせ、「錯覚CROSSROADS」で余韻を出す辺りのこの辺の構成は例えるなら瞬獄殺。気がついたら一瞬で体力を根こそぎ奪われ、気力で持っていた体も全力を出し切って燃え尽きる!という悪魔の如きコンボである。本当にこの構成を考えた人は容赦がなさすぎてシビれるのだが、会場全体が熱狂の渦に叩き込まれている様が実際に映像記録として残っているのだからコレは正解だったのだろう。当時はまだ半分ほどなのに「もう満足だ」と思ってしまったが、今見ても同様の気持ちである。もう満足だ。
「PSYCHIC FIRE」は何度見ても素晴らしい。舞台演出とキャストのパフォーマンスを連動させるのは並大抵のことではない。Perfumeも同様のことをやっているが、これらの演出はタイミングや立ち位置が少しでもずれてしまえば破綻してしまうわけで。それを成立させてしまったのは何というか正気の沙汰とは思えない。しかしそれは同時にそれだけの練習を積み重ねてきたということの証明でもある。
おかげで「音楽に合わせて映像を流しているだけ」と頭で分かっていても、「自分のBiBiコールが届いている」という錯覚を覚え、とても楽しかった事を思い出した。ありがとうBiBi。ありがとう演出の人。でもこの方向性ってモデル系じゃなくて、やっぱりバラエティ系アイドルユニットだと思うの。

・Angelic Angel

ユニットコーナーを終えて体力も限界を超え、気力は既に尽きかけ、満足感と疲労感だけが体を支配する最中、ニューヨークのタイムズスクエアの映像とともに「Angelic Angel」のあのストリングスが聞こえれば、誰でもテンションMAXでとりまサイリウム振っちゃう系だと思うんですけど~どうなんですかね、その辺。
衣装だけでなく作中の髪型も再現され、中央モニターにはアニメのライブパート、左右のモニターには実際の映像を流し、紙吹雪アニメーションをはめ込むことで同一化を図る「いつもの演出」に興奮を覚える次第だが、アニメで京極尚彦が行った「扇子でハートを描く」という演出をしっかりとモニター画面の中で再現してきたのには感動した。「これがあってのAngelic Angelだな」と強く思わされる。
またセンターである南條愛乃の煽りが本当に良い。これまでのライブでも南條愛乃は「自分のパートで観客を煽る」という事を何度もやってきたのだが、この楽曲でも煽ってくる。それは「やってくれる」というファンを強く信頼しているからこそ出来ることだ。そこまで信じてくれる南條愛乃を見ると、『ラブライブ!』というプロジェクトそのものの良さを感じてしまう。

・輝夜の城で踊りたい
・だってだって噫無情

和風!といえば「輝夜の城で踊りたい」をやらずにはいられまい。むしろやらなかったら暴動物だろう。
そんなわけで『ラブライブ!』における「コール&レスポンスでの観客参加」を前提とした楽曲の始祖的存在である「輝夜の夜で踊りたい」であるが、まず後半戦二曲目に持ってくる采配がいい。既にユニットコーナーと「Angelic Angel」で燃え尽きているが、「輝夜の城で踊りたい」ならコールを入れていて楽しいので気持ちを仕切り直す上で最適だ。どう考えても空元気であるが、「楽しい」は正義である。
そしてそこからの「だってだって噫無情」! この流れは前年のライブで行われており評判も上々だった流れではあるが、「ファイナルでこの流れをもう一度やる」というのはどう考えてもファンサービスだろう。しかしこの流れは「あざとい」と分かっていても最高だ。

・Hallo,星を数えて

一年生組が劇場版で披露した楽曲で、作中では『ウエストサイド物語』を彷彿とさせるようなミュージカル演出がされていたのだが、劇場版で見たときからずっと「この楽曲をどうやってライブで披露するのか」が気になっていた。なにせミュージカル演出である。ステージは街中全てで一つの場所で歌い続けているわけではない。だからといって作中の演出を無視したステージ演出にしてしまえば『ラブライブ!』がこれまで積み上げてきた演出を否定する事になってしまう。
今回のライブ中もずっと気になっていたのだが……まさか本当に「忠実に」やってくれるとは……。ステージ上に街灯を設置! 西木野真姫役のPileは車から登場! 衣装だけでなくキャストのパフォーマンスも作中を忠実に再現しており、ファイナルライブの最中なのに終盤にあるだろうあの楽曲への期待感だけが高まっていく。今映像を見ても「どうなってしまうのだろう」とハラハラした気持ちが蘇ってくる……。最高かよ。

・?←HEARTBEAT

帰国後、一変した周囲の状況に困惑する様を三年生組が歌い上げた「?←HEARTBEAT」も「Hallo,星を数えて」と同じく作中ではミュージカル演出だったことで、ライブ前はどう演出するのか気になっていた楽曲の一つだ。特に「?←HEARTBEAT」は「Hallo,星を数えて」以上に省略演出やアニメならではの演出が多く含まれているため、作中の演出を再現するのは難しいと思っていたのだが、実際のライブでは若干のアレンジを加えつつも再現されていて驚かされる。
Bメロでのパントマイムで頬をつねられる南條愛乃の可愛さ、ダンスだけで全てを持っていく楠田亜衣奈、芝居がかった演技力で魅力的な徳井青空。通路を移動しながらということで、自由に動いていいだろうとされるパートは他の楽曲よりも多いが、そういうところできちんと自分達の魅力を展開していく三人は流石はプロ! というか『ラブライブ!』と言う作品に最初から寄り添ってきた三人らしい輝きがあった。

・Future style

Disc 2の最後を飾ったのは二年生組の「Future style」だった。他の二組がミュージカル演出であったのにもかかわらず、この三人は比較的ノーマルな演出だったのはおそらく一期一話を想起させるためなのだと思うが、ファイナルライブの演出でもその辺りは踏襲されていて、衣装はシンプルな音ノ木坂学院の制服、振付も複雑なものも奇想天外なものもなくプレーンと「ここが原点」ということを再確認させてくれる。
しかしシンプルにすればするほど彼女達が今立っている東京ドームの巨大さと、そんな東京ドームを自分達のファンで満員にしてしまうところまで来た事が強い物語としての意味を持ち始め、パフォーマンスは再現しているのに内容的にはほぼ別物という面白い状態へとなってくる。一番サビでカメラが彼女達を中心にした円の軌道で周り始める辺りは特にそのあたりの面白さを感じる。
それにしても作中演出を再現するために飛ばした桜吹雪が、結果的に滅茶苦茶いい画面を作り上げていたりする辺り、本当に『ラブライブ!』は何か持った作品である。最後のサビのときの三森すずこの全カットは芸術では。



Disc 2も長くなったので、最後のDisc 3はまた来週にでもやります。そしてDisc 3が終わった時、次のDisc 4が始まるのです……。


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