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『プリパラ』ノンシュガー結成に見るそらみスマイルとの類似性について

Amazonプライムビデオに『アイカツ!』と『ラブライブ!』が追加されてしまったので狂ったように見ている。この二つだけで無限に時間を潰せる気すらしており、どこかで歯止めをかけるべきなのだが、どちらも面白いからもうどうしようもない。一話を見たら二話を見たくなり……の繰り返しである。どうしてこうなった。
でも『アイカツ!』は『劇場版アイカツ!』がまだ配信されてないし、『ラブライブ!』も『劇場版ラブライブ!』はまだ来てないんだよなぁ。どちらの作品も劇場版でアレを描ききったからこそ素晴らしいところがあるので、TVシリーズだけ配信されても困るというか。手元の円盤を見ればいいんだけど、円盤を引っ張り出すのも面倒くさいので早く配信して欲しい。あと『アイカツ!』は早く『3rd season』も配信してください。氷上スミレだけを延々と眺めていたいの!

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「神アイドル編」というシリーズ初となる副題が与えられた『プリパラ 3rd season』のこれまでの物語をあえて四字熟語で表すのならば「波乱万丈」となるだろう。
神アイドルグランプリの開催と、「私もアイドルになりたい!」という願いを叶えるべく赤ちゃんとなったジュリィ=ジュルルの来訪から幕を開けた『3rd season』は、当初の予想を覆し、新たに投入された「育児」を通じてキャラクター達の新たな一面を再発見できる素晴らしい物語を紡いでみせた。女神としての自覚はないジュルルが巻き起こす騒動の中でキャラクター達は様々な事に気づき、人間として一つまた一つ成長していく姿はとても感動的で、特にボーカルドールの宿命を乗り越えて結成を果たした「ガァルマゲドン」や、人間不信のトラウマを克服する第一歩を踏み出したひびきの想いにファルルとふわりが応えて誕生した「トリコロール」という二つのチームの誕生は、『3rd season』だけでなく『プリパラ』というシリーズ全体においても屈指の名エピソードだろう。
新要素に振り回される事無く、その要素をきちんと組み込んだ上で「みんな友達!みんなアイドル!」のテーマを描いてみせる『プリパラ』は凄い作品だ。
そしてそんな『プリパラ』の凄さが現れた一話が今週また誕生した。120話「甘くはいかないノンシュガー」である。

120話のあらすじを簡単に言えばこうだ。

マネージャーのウサチャの「自分は食べられてもいい」という覚悟に胸を打たれた真中のんは、雌ライオンに育てられたサパンナ出身の野生児である太陽ペッパーと、華道の名家出身でプリパラの中では高飛車な態度になってしまう月川ちりとチームの結成を決意するのだが、潔癖症のちりは「ペッパーとだけはチームを組めない」と出ていってしまう。しかしウサチャが語るチームの構想をどうしても諦めきれないのんはペッパーと共に月川ちりの実家を訪問。ちりやペッパーと共に一つの作品を制作することで、三人はようやく思いを一つにしてチーム結成を果たす。

『プリパラ』の物語において「チームの結成」はとても重要な立ち位置にあり、どのチームも「この三人で無ければダメだ」と強く思えるような物語が用意されている。シオン・ドロシー・レオナのドレッシングパフェは当初は「そらみスマイルを倒す」という目的のために結託していたが、後に「この三人で勝ちたい」という思いからチーム結成の儀式を改めて行っているし、上述したガァルマゲドンでは「プリチケをパキるとフリーズしてしまう」というボーカルドールのガァルルが「あろまとみかんとチームが組みたい」という思いでボーカルドールの宿命を克服する物語が紡がれた。
このように『プリパラ』におけるチームとは「三人が友情を確かめあった結果、生まれるもの」であり、友情がなければ物語上は実現することはない。今回のノンシュガーの結成も多分に漏れず、三人が友情を確かめあった事で生まれたものであり、ノンシュガーらしい結成の物語ではあるが、その物語そのものに特別なものはない。
ではなぜこの120話を素晴らしいと述べているかというと、このノンシュガーの結成の物語は、のんの姉であるらぁらが所属するチーム「そらみスマイル」の物語と似ているからだ。

そらみスマイルは、本当の自分に自信が持てずに「ダメダメだ」と思い込んでいたそふぃが、「自分の事を認めてくれたらぁら達とチームを組みたい」と当時のマネージャーであるウサギが提案したチームメイトを拒否。らぁら達の元へ一人で頑張って辿り着いた事で結成されたらぁら・みれぃ・そふぃの三人によるチームだ。
「自分はダメだ」と思い込み、心に壁を作っていたそふぃが「それでもらぁら達とチームを組みたい」と奮起し、何度躓きながらもらぁら達の待つステージへと駆けつける一連のシーンは『1st season』でも屈指の名シーンだろう。
一方、ノンシュガーは「ちりとペッパーとのんが協力して一つの作品を作る」というものなので一見すると共通点は見受けられないのだが、しかしその「三人で一つの作品を作る」という過程の中でちりの心で起きた事はそふぃのブレイクスルーと同質のものだ。
ちりは祖母が与えた花々だけで作品を作ろうとしていた。そのため、ペッパーによってその花が失われた時、「もうダメだ」と思い込んでしまった。これは彼女が無意識に作ってしまった心の壁だと言っていいだろう。そふぃが「自分はダメだ」という想いに囚われてしまったように、ちりも「もうダメだ」という自分の想いに囚われてしまったのである。
しかしそふぃにはらぁらやみれぃがいたように、ちりにはのんやペッパーがいる。
二人の励ましと助言によって自分の心を解き放つ事に成功したちりは、自分らしい作品を作り出す事に成功する。
そふぃとちりが囚われていた心の壁は規模だけを見れば全く異なるものだ。意識している/無意識の違いもある。
しかし「心の壁に囚われてしまった者が友達のおかげでブレイクスルーすることに成功する」という点では全く同質の物語である。
あえて重ねられているのか、それとも偶然なのかは分からないが、らぁら対のんと姉妹対決の構図が整えられている現在の状況から考えると、この重なり方はとても面白い。実にユニークな展開だ。

ノンシュガーが無事に結成された事で、神アイドルグランプリで歌い踊る役者は全て揃ったと言ってもいいだろう。
らぁら・みれぃ・そふぃのそらみスマイル、シオン・ドロシー・レオナのドレッシングパフェ、あろま・みかん・ガァルルのガァルマゲドン、ひびき・ふわり・ファルルのトリコロール、そして今回結成されたのん・ちり・ペッパーのノンシュガー。
神アイドルになるのは一体どのチームなのだろうか。
最後の最後まで神アイドルグランプリから目が離せない。

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