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『この世界の片隅に』へのアニメ業界の注目具合について

コミックマーケット91ですが、無事に当選しました。三日目のV18-a 魔界戦線です。
詳しい事はWEBカタログでご確認ください。WEBカタログのページはこちらからどうぞ。



来週、11月12日に片渕須直監督の『この世界の片隅に』が公開される。
昭和20年の広島県呉市を舞台にしたこうの史代の同名作品に惚れ込んだ片渕須直がアニメ化を熱望し、2012年8月17日にTwitterにて本作の制作が発表された。
2015年3月9日にはパイロットフィルムやスタッフの確保を目的とするクラウドファンディング企画がスタートし、わずか9日で目標金額であった2000万円に到達。最終的に3600万円以上の支援が行われた事で大きなニュースにもなったため、名前ぐらいは知っている人もいるだろう。
予告を見ても分かるように、本作は片渕須直監督の熱い想いのもと制作されている。
この予告を見て、何か引っかかるものがあったのなら是非見に行って欲しい。

『この世界の片隅に』公式サイト





で、本題である。
何分楽しみにしている映画なもので、試写会やワールドプレミアに参加した人達の感想を読んでいたところ、たまたまアニメ演出家である山本寛氏の記事が目に入った。

アニメ評論家 - 山本寛 公式ブログ
アニメ評論家2 - 山本寛 公式ブログ

いつも過激なことを言う山本寛監督なので、「今回も過激な事を書いているのだろうな」と読ませていただいたのだが、率直に感想を述べさせていただく。「ここまでの暴論を平気で振りかざすような人だとは思わなかった」。

山本寛監督が素晴らしい才能と能力を持つ演出家であることに疑う余地はない。
『涼宮ハルヒの憂鬱』でキャラクター達を踊らせたEDは当時のアニメシーンに衝撃を与えたし、キャラクターと声優を同一化させようとした『Wake Up, Girls!』の手法は、彼以外の人間がやっていたらここまでの人気を獲得できたか怪しいとも思う。色々物議を醸す監督ではあるが演出家としては少なくとも一流だったし、その過激な発言にも一理はあるだけにこれまで特に何も書いてこなかったのだが、この発言はあんまりである。暴論にも程がある。
アニメ評論家やアニメ雑誌で活躍しているライター達が『この世界の片隅に』に興味を持っておらず、取り上げていないと本当に思っているのだろうか。
公式サイトのメディア露出情報を見れば分かるように、本作に興味を持っている人達はアニメ業界の中にも数多く存在している。
アニメージュやアニメディアでは監督や主役のすずを演じたのんへのインタビューを行っているし、一迅社の『Febri』だって美術監督の林孝輔氏にインタビューを行うなど、『この世界の片隅に』という作品そのものに興味を持ってもらおうと様々なアプローチをかけている。評論雑誌である『ユリイカ』に至ってはこうの史代特集号を企画し、音楽を担当したコトリンゴ氏までインタビューを行っている。アニメ評論家として活躍されている藤津亮太氏も関わった公式ガイドブックも発売中だ。
トークショーにしてもマチアソビでも監督を呼んでのトークショーが開催されているし、11月20日にはアニメ評論家の氷川竜介氏と藤津亮太氏を交えてのトークショーの予定まである。

『この世界の片隅に』公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!

これのどこが「公開前には何も言わない」のだろうか。
これのどこが「あんた方公開後当たった作品しか語ってないでしょうが」なのだろうか。
自分には山本寛監督が言いがかりをつけているようにしか見えない。

映画評論家である町山智浩氏が本作を「今年のベスト」と言い切った事は確かに凄い事だろう。
新海誠監督の『君の名は。』が記録的な大ヒットをしていて、大今良時の同名作品を映画化した山田尚子監督の『聲の形』も高い評価を得ている。
映画全体を見ても今年は豊作も豊作。大豊作だろう。
そんな豊作だらけの今年の映画業界の中で町山智浩氏があえて『この世界の片隅に』を今年のベストに選んだのは、本作をできるだけ多くの人に見て欲しいと感じたからだろう。そこまで言い切ってしまった町山智浩氏は本当に凄い人だと思うし、町山氏にそこまで言い切らせてしまう本作は本当に凄い作品なのだと思う。
しかしながら映画評論家の町山氏が絶賛したからという理由で、上記のようにアニメ業界内の様々な人間が注目している事実をろくに調べもせずに「この業界はダメだ」と嘆き、こき下ろし、「自分だけが勇気ある行動をしている」と酔いしれる今回の山本寛監督は正直どうかと思う。あの世界、貴方が思うほど悪くないと思うよ。

最後に。
山本寛氏が監督を務めた『Wake Up, Girls! 青春の影』と『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』は素晴らしい作品だった。
『七人のアイドル』で最初で最後のステージを経験し、TVシリーズでアイドルとしての経験を重ねてきた七人にとって一つの終わりであり、新たな始まりを描いた本作はアイドル好きである氏にしか描けない物語だったように思う。
興味がある方はこちらもチェックしていただきたい。

    









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