Entries

『プリパラ』神アイドルグランプリの裏にある神話的構図について

今週末はプリスマス!ということで予習として色々なライブパートを見ているんだけど、今回の出演者は多すぎて誰が何を歌うのか全く想像がつかないのでどこまで予習できているのかさっぱりわからない。おまけに三期楽曲を収録したCDの発売は明日だし、間に合うんだろうかこれ。とはいえ、参加しないわけにはいかないのも確かなんだよなぁ。クリスマスにあの人数をきっちりそろえてきたというのはそれだけで凄いものがあるし、サプライズゲストも仕込んでいる可能性がある。解散決まったけどズミーの参加もあるわけだから、行かないという選択肢はなかった。でもなー。この辺のCD発売スケジュールの厳しさは本当に何とかしてほしかった。

魔界戦線冬コミの新刊情報は告知記事→C91新刊アイカツ!本『スタートライン』&ラブライブ!サンシャイン!!本『Shining Dreamer』のお知らせに書いたのでよろしくお願いします。
頒布場所は「三日目V-18a 魔界戦線」です。



チケットが届いた者なら誰でもアイドルになる事が出来る夢のテーマパーク「プリパラ」。そんなプリパラを舞台にアイドルの頂点――神アイドルを目指す少女達の成長を描いた作品が『プリパラ』だ。2014年7月にスタートし、2015年4月からは第二期シリーズがスタート。2016年4月からは第三期シリーズ「神アイドル編」が開始され、プリパラのシステムそのものである女神ジュリィと女神ジャニスが登場し物語はグランドフィナーレへと向けて一気に動き始めている。
そんな『プリパラ』がここ最近面白い。他の髄を許さないほど圧倒的に面白いのである。
いや第一期シリーズの「友達と何かができること」の喜びや第二期シリーズでの「誰でもアイドルになれる世界の美しさ」といった要素が面白くなかったわけではない。この二つも傑作と呼ぶに相応しい物語だった。しかしこの神アイドル編はこれまでの物語とは別種の、そして別格の面白さだ。なぜならば、この神アイドル編は女神ジュリィと女神ジャニスの二人の女神による「人間の本質」を巡る物語になっているからだ。

人類は常にプリパラと共にあった。歴史の節目節目にはプリパラにて女神達に選ばれたアイドル――「神アイドル」と呼ばれる者達が登場し、人類を繁栄へと導いてきた。歴史はその繰り返しで今日まで至っており、今もなお人類とプリパラは良好な関係を続けている
この事実は作中でも「歴史」として語られている紛れもない作中世界の真実であるが、「女神ジュリィと女神ジャニスはプリパラのシステムそのものである」という事を踏まえると、この事実はこう言い換えることも出来るだろう。「女神ジュリィと女神ジャニスもまた人類史と共にある。二人の女神は神アイドルの資格を人間に与えることで人間をより良い方向へと繁栄させてきた」と。
この視点で女神ジュリィと女神ジャニスに注目しながら『プリパラ』を見ていくと、女神ジュリィが人間の善性を信じている事がよく分かる。仲間と一緒にステージに立ち、トモチケを交換して友達になる。人と人との繋がりが生み出す喜び、人の営みを信じている。魅せられている。
だから女神ジュリィは人間の世界に憧れ、「女神と人間」ではなく、女神も人間も等しく「アイドル」になれる「楽園」を夢見た。そしてその夢を叶えるためにプリパラに降臨し、彼女は人と女神の垣根を超えて「アイドル」として共に歩んでいく道を選んだのだ。
女神として人の過ちを当然何度も何度も目撃しているはずだが、それでも「手を取り合い、進んでいける強さ」を信じるジュリィ。それに対して女神ジャニスは人間の善性をまるで信じていない。これまでの歴史の中で様々な災厄をもたらしてきた人間の悪性を憎み、「人間は女神が導いてやらなければならない愚かしいもの」と言い切る。
ジュリィは人間の善性を信じて共に歩んでいく道を選んだのに対し、ジャニスは人間の悪性を信じて女神が人間を導く道を選ぶ。
二人の女神が対立し、それぞれの女神に選ばれたアイドル達が激突する構図はさながら神話のようである。実際この戦いでどちらが勝っても新たな世界を作り出すことになるだろうことは間違いないのだが、興味深いのは「物語全体の図式を見れば神話的構図である」というだけで、「神アイドルを目指す少女達の物語」という点に関しては終始一貫している事だ。そしてこの「構図だけ見れば壮大だが、主軸に置かれた物語そのものはこれまでと変わらない」という点が凄く『プリパラ』らしい。
様々な思惑が渦巻く事になった神アイドルグランプリを制し、神アイドルとなることが出来るのはどのチームなのか。続きが気になるところである。

余談だが、ジュリィの「人間も女神も等しくアイドルになれる楽園」が実現するという事は「プリパラが女神の手から人間の手に委ねられる」という事であり、それはつまり「人間が女神と並び立つ存在に進化することが出来た」という事でもある。こうした方針は『幼年期の終わり』のようでとても面白いのだが、ジュリィとジャニスの意思が登場した事に合わせるかのように、らぁら達が世話してきた赤ちゃん「ジュルル」の成長も一つの終わりを迎えようとしている。この辺りから推察するに、ジュルルの成長=幼年期の終わり=人類の進化=人間と女神が共に作り上げる楽園の誕生という繋がりで括ろうとしているのではないか、とも思うのだ。
もちろんこの予想が外れている可能性もあるが、もしそういう路線であるのならば育児要素をきちんと「アイドル達の物語」に組み込み切った構成を賞賛する。そこまで考えているのであれば凄すぎる。
残すところあと1クールほど。最後の最後まで目が離せない。






スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2312-f5abcedd

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター