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2016年のアイドルアニメとそれを巡る様々な動きについて

魔界戦線冬コミの新刊情報は告知記事→C91新刊アイカツ!本『スタートライン』&ラブライブ!サンシャイン!!本『Shining Dreamer』のお知らせに書いたのでよろしくお願いします。
頒布場所は「三日目V-18a 魔界戦線」です。




2016年のアイドルアニメ業界も素晴らしいものだった。
今年は「既に確固たる人気のある作品の続編」よりは「完全新作」という傾向が強かった。昨年よりも多くのアイドルアニメが登場し、余りの多さに一時はどうなる事かと思っていたが、いずれも様々な趣向を凝らして独自性を確立しようとする「上手い作品」ばかり。これらの既に存在するアイドルアニメを踏まえて、「バーチャル空間でのアイドル活動」を描いた『アイドルメモリーズ』や「マクロス」というロボットアニメシリーズでありながら、アイドルキャラ達を物語の中心に据えた『マクロスΔ』のように従来とは異なる要素や物語展開の方向性で独自性を出そうとする動きはアイドルアニメ業界に新たな彩りを加え、業界全体をより鮮やかで美しくしてくれていた。数が多ければ多いほど独自要素を出すために試行錯誤する動きが生まれる。その試行錯誤する動きが世界全体に広がりを生む以上、こうした動きに大しては大歓迎である。ドンドン挑戦していって欲しいと願う次第である。
また今年は男性アイドル物が多い一年だった。アイドルアニメ業界はどちらかといえば女性アイドル物の方が圧倒的に本数が多く、現在展開されている作品も女性アイドル物ばかりであったが、今年は『ツキウタ』や『B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜』『ドリフェス!』といった男性アイドル物が数多く発表され、多くの支持を集めている。特に『ドリフェス!』は内容自体も面白いが既に第二期が発表済みとかなりの大型企画となっており、来年以降の動向が俄然気になる作品となっていた。
冒頭に「完全新作の傾向が強い」と書いたが、人気シリーズの続編も負けてはいない。
例えばタツノコプロの『プリパラ』は今年で三年目になるが、第三期である現在のシリーズでは二人の女神による「「プリパラ」という場所をどう統治していくか」という統治論的な物語を展開しており、神話の壮大さと神アイドルを目指す少女達の友情の協和が美しい作品に仕上がっているし、ラブライブ!シリーズの新作として制作された『ラブライブ!サンシャイン!!』は今日のAqoursに繋がる物語展開になっていて「作品のファンと物語中のアイドルがダイレクトに繋がる」という独自性を持つこの作品らしいアニメだった。
『アイカツ!』は3月末で放送を終了したものの、直後に後継作となる『アイカツスターズ!』がスタート。他のアイドルと比べると突出したものを持たないものの、人一倍前向きで何事も諦めなかった大空あかりがスターライトクイーンになる姿に涙を流した3月までと、虹野ゆめと桜庭ローラの二人を主軸にアイドルとして成長していく無数の少女達の姿に胸が熱くなる4月以降。終わりと始まりがダイレクトに繋がっている点には「もう少し余韻に浸らせて欲しい」と思う部分もあるが、作品としては素晴らしいバトンタッチであった。
うたプリシリーズ最新作となる『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』は現在放送中のため明言を避けるが、あまりにも「コレで終わり」としか思えない展開の数々は寂しさを覚える。とはいえ自分の原点に立ち返りアイドルとしてより強い輝きを得たもの、自分の運命に自分なりの決着をつけて歩みだしたものなど、これまでの物語があったからこそ「アイドル」として魅力的になった彼らの姿は熱く、またライバルとして登場したHE★VENSは全員魅力的だ。
これで最後だとしても、彼らの伝説の最後は見届けたいところだ。

「アニメそのもの」とは少し違うが、アイドルアニメでクラウドファンディングが行われたのも個人的には今年注目したいことの一つである。
例えば錦織博監督と彼が所属するシンフォニアムはオリジナル作品として『CHIKA☆CHIKA IDOL』のCGアニメ化を求めてクラウドファンディングを開始した。1500万円の募集に対して500万円ほどしか集まらなかったものの、需要はあると判断したシンフォニアムはコミカライズ化を開始していずれはアニメ化を目指していく方針を固めて邁進している。
成功事例としては『少年ハリウッド』の26話を完全版にしよう!というクラウドファンディング企画が熱いものだった。映像ソフトの売上が決して良いとはいえない、むしろ悪いとさえ言える『少年ハリウッド』であったが、「新たな展開をするために、まずは知ってもらうためのプロジェクト」として開始されたこのクラウドファンディングは最終目標金額5000万円に対して6000万円弱もの支援を得ることに成功。彼らのクリスマスライブは完全なものになることが約束された。
アニメ業界全体でクラウドファンディングの動きは散見されるものの、その殆どが制作費に回ることがなかっただけに、ファンの支援を集めて制作される26話の放送が待ち遠しい。

来年に話を振ると『あんさんぶるスターズ!』や『アイドル事変』『アイドリッシュセブン』などのアニメ化が発表されており、監督を含むメインスタッフの大半が交代しているものの『Wake Up, Girls!』が『新章』として続編の制作が決定している。このことからも来年もまた多くのアイドルアニメが放送されることがほぼ確約されているが、どんなアイドルアニメが生まれていくのだろうか。
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の大ヒットという嬉しい誤算も生まれた2016年も終わりを迎えようとしている。
終わりは新たなる始まり。
2017年も楽しみだ。

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■プリズムアライブ(C86新刊)
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表紙
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