Entries

『プリパラ』姉の託した想いと母の願いについて

ジュウオウジャー。元々「複数の話を並列して進める」「一話ごとのクライマックスは存在している」という凄まじい構成力を誇る作品だったんだけど、最新話があまりにも凄すぎた。「ジュウオウイーグルの父親との確執の発端の判明」「ジューマン達とアザルドとの長きに渡る因縁の決着」「アザルドとジニスのゲーム」という三つぐらいの話を並行して進めながら、その全てがアザルドにつながってくる。映像的にも映画でも見れないようなアングルやカメラワークを畳み掛けるように見せてくるし、そこに人とロボットを同時にフレームに入れて見せてくるのだから正気ではない。これまだ最終決戦前だよね? ここで予算使っちゃって大丈夫か!? 戦隊もライダーも最終話を盛り上げるさせるためにこの辺の話は予算節約傾向なのに!
いやー本当に凄いな、ジュウオウジャー。最後まで期待してます。



『プリパラ』は凄い作品だ。
人と人が手を取り合い、想いを一つにすることが出来れば、どんな過酷な運命すらも変える事が出来る事を描いてみせた。
互いの素晴らしさを認め合う事が出来れば、どんな天才でも描くことが出来ない美しい景色を描いてみせた。
そして今――『プリパラ』は新たな世界を描こうとしている。それも誰も悲しい涙を流すことがないとびっきりの笑顔に満ちた美しい世界を。

「神アイドル編」と題を打たれた『プリパラ』3rd seasonも残すところあと十話ほどとなった。
らぁら達が目指してきた神アイドルを決めるための戦い「神アイドルグランプリ」も敗者復活戦も終えて残すのはファイナルのみ。プリパラの女神ジュリィが幼児化した姿=ジュルルから本来の姿を取り戻して、いよいよ物語は『プリパラ』と言うシリーズそのもののクライマックスへと突入しようとしている。
そんなクライマックスを直前に控えた130話「女神の想い、ママの誓い」では、女神ジュリィがもう一人の女神にして妹に当たるジャニスと共に幼児化することを選んだ理由が語られたのだが、その理由はジュリィの姉としての愛情に満ちていて優しく、そして女神との使命を覚悟した何とも悲しい理由だった。
今回の神アイドルグランプリが終われば女神ジュリィは女神の証であるサイリウムタクトをジャニスに譲り渡し、女神としての役目を終える。それはプリパラという世界そのものをジャニスに任せ、ジュリィは消滅するということでもある。しかしジュリィは規則を重んじるばかり大事なものを見落としてしまうジャニスのことが、そしてそんなジャニスに今のプリパラを任せることが心配だった。
だからジュリィはジャニスと共に幼児化することを選んだ。幼児化して人間と同じ目線に立てば見えてくるものがきっとあるはずで、ジャニスならそれに気づいてくれると信じていたから。
結果としてジュリィの判断は正しかった。ジャニスはノンシュガーの三人を通じて「規則よりも大切なものがあること」を、そして「友情がアイドルを輝かせること」を知って変わることが出来た。そう、「ジュリィが消滅しても後は任せられる」と思えるほどに。
自身の消滅が変えられない運命なら、妹にも自分が見つめ続けてきた規則よりも大切なものを見て欲しい。
ジュリィの願いはとても尊く美しいもので、その想いをジャニスが受け取ってくれた事でジュリィは自分の運命を受け入れ、女神としての職務を忠実にこなしてジャニスに後を託して消滅することだろう。
しかしながらジュリィの本心は本当に「ジャニスに後を任せることが出来るのなら消えてもいい」なのかというと疑問が残る。
というのも、129話において幼児化したジュリィ=ジュルルはママ役を務めていたらぁらから一時も離れようとしていなかった。スーパーセレブリティ3に抱っこさせようとした時には大泣きしていた。つまり「らぁらと離ればなれになること」をジュルル=ジュリィはよしとしていなかったのだ。
この点を考えると「女神としてのジュリィ」はともかく、「ジュリィ本人」はいくら運命とはいえ消滅してしまう事を良しとしていないように思うのだ。

そんなジュリィの「これも自分の運命」と割り切ろうとするような仕草もあって、らぁら達が神アイドルを目指す理由が固まったのも130話の熱いところだろう。
これまでの『プリパラ』では「神アイドル」というものは「頂点」の象徴にしか過ぎず特別なものではなかった。仲間と一緒に練習に励み、ライバルと切磋琢磨していけば「いずれ辿り着ける場所」であって、特別なものではなかったのだ。どちらかといえば「仲間と一緒に」が大事であって、上を目指し続ける事は優先順位で言えば「仲間」より下に置かれていたのだが、しかし今回のエピソードで神アイドルはらぁら達が目指す目標として申し分ないものであった。
なぜならプリパラ界の頂点に立つ神アイドルになれば奇跡が起きるかもしれないから。
ジュリィは自身の運命を「仕方がないもの」として受け入れてしまっている。しかしもし消滅しないで済む方法があるのであれば、ジュリィだって自身の運命を受け入れる事なくらぁら達と一緒にいられる道を選ぶはずだ。
だかららぁら達はジュリィを救うために頑張る。神アイドルになるしか道がないのであれば神アイドルを目指す。
それはらぁら達が大好きな「悲しい涙のいらないプリパラ」を守るために必要なことなのだから。

第四期シリーズとなる『アイドルタイムプリパラ』も発表されているが、らぁら達の最終章は『プリパラ』でしか味わえない。
残っている話数も少ない。最後の最後まで駆け抜けようとする『プリパラ』とらぁら達プリパラアイドル達の輝きを最後の最後までファンの一人として応援し続けたい。



スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2321-6acf7384

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

水音

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター