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『プリパラ』の神アイドルグランプリに見る「誰が勝つか分からない面白さ」について

FGO。しばらく回すガチャがなさそうなので玉藻とかモーさんとかの育成にリソースを割きつつ、手持ちで安定した火力を出すために色々試行錯誤をしていたんですけど、マーリンと玉藻と武蔵という組み合わせがあまりにも強すぎて笑ってしまう。そもそもマーリンと武蔵は「強いがリチャージに時間がかかる」というスキルが主軸になる事もあって、「使いどころを考えてスキルを撃っていく」というキャラなのだが、玉藻の宝具はそのスキルのリチャージ時間を短縮するので「ただでさえ強いスキルなのに安直に撃ってもリカバリーが効く」という状態に。武蔵のスキル1が実質打ち放題で、マーリンのスキル2は頑張れば5ターンに一回は撃てるぜ!
元々マーリンと孔明と武蔵というパーティを使ってたけど、宝具で安定して火力を出せるならこちらの方が優秀かもしれないね。数並べられる2030年も腐りにくいし。



先週放送された『プリパラ』130話「女神の想い、ママの誓い」で残酷な真実が明らかになった。
その真実とは「今日までプリパラを守り続けていた女神ジュリィが今回の神アイドルグランプリが終了と同時に妹・ジャニスの手にプリパラを委ね、その後消滅する」というもの。幼児化してしまった女神ジュリィことジュルルをこの日まで母親として育ててきたらぁらにとってはもちろん、ジュルルのおかげで計算外にある喜びを知ったみれぃや父親や姉の気持ちを理解して人間的に強くなったそふぃにとっても到底受け入れられるものではなく、神アイドルになることで起きる奇跡にジュリィ救済の一縷の望みをかけてらぁら達は神アイドルグランプリに挑むことになった。
これまでは漠然とした目標に過ぎなかった「神アイドル」に「神アイドルにならなければならない具体的な理由」を与えた事で、物語を結末まで引っ張っていけるだけの推進力がキャラクター達に生じていく様は見ていて熱くなる展開であるが、『プリパラ』のこの展開が素晴らしいのは神アイドルグランプリ本戦へと出場を決めた全てのアイドル達が「ジュリィを救うために神アイドルを目指す」という目的を共有していることにある。
らぁら&みれぃ&そふぃ達そらみスマイルはジュルル(=ジュリィ)の母親代わりとして強烈な理由を持っている事は前述したとおりだが、シオン&ドロシー&レオナのドレッシングパフェはドレッシングパフェでジュルルがいたからこそ結束を強め、ドロシーに至っては自分本位である部分は変わらないものの他者への気配りを覚えることが出来た。
ガァルマゲドンはジュルルの良き遊び相手として仲良く遊んでいたし、トリコロールは主にひびきがジュルルとの絆が強かったし、ノンシュガーもまたジュルルと仲良く接していた(特にのんはらぁらの代わりに世話をしたりと一年を通して接点の多いキャラクターだった)。
三年目となる今シリーズはジュルルを主な中心軸として物語を組み立てていたこともあり、「ジュルルを救うために神アイドルを目指す」という目的を全てのアイドル達が共有して結束する姿は『プリパラ』が大切にしてきた「絆」を感じさせるが、その結果として全てのアイドル達の物語上の立ち位置が同じになり、「誰が勝ってもおかしくない(=物語として終わる事ができる)」という状況が誕生している点も見逃してはならないところだろう。

そもそも『プリパラ』は主人公である真中らぁら達が勝ち続ける作品ではない。最終的に勝利するにしても「自分達の力だけで勝利した」というケースは殆ど存在していないし、「絶対的な能力による勝利」などというケースは皆無である。
例えば第一期では、ボーカルドールだった頃のファルルに二度も敗北している。そらみスマイルとドレッシングパフェが合体した六人チーム「そらみドレッシング」はファルルの圧倒的な完成度の高さに敗北したし、本来のチームに戻って新しいメイキングドラマを開発してもファルルにそのメイキングドラマごとコピーされて敗北している。
第二期では天才・紫京院ひびきに負けた事が印象深いところだろう。
「今のプリパラは馴れ合いに過ぎない。神アイドルがいた頃の、天才達がしのぎを削り合っていたころのプリパラを取り戻す」という志を掲げ、「プリパラの今後」を賭けた戦いを挑んできたひびきにらぁら達は敗北しているのである。それも「努力は努力した天才には勝てない」という残酷な現実を突きつけられた形で。第三期においても後から優雅にやってきたファルル・ふわり・ひびきの天才チーム「トリコロール」に敗北するなど、本作は主人公達が勝ち続けているわけではない。むしろ適度に負けている。そして勝つ時も「友達」がテーマの一つにある作品らしく、「皆の力を合わせた時」だけだ。
このことを弁えると今の『プリパラ』が本当に「誰が勝ってもおかしくなく、誰が勝っても終わる事が出来る作品である」という事が分かるだろう。
神アイドルグランプリ本選へと足を進めたアイドル達全員の目的はただ一つ。「ジュリィを救うため」。
この時点で「皆の力を合わせた時」という条件を満たしている。「ジュリィ消滅」という悲劇を回避するための奇跡が誕生する条件は満たされているのである。
だから「誰が勝ってもおかしくない」。「誰が勝っても物語としてしっかりとした幕引きで面白い」という作品になってしまったのである。おそらくは当初からの計算づくで!
あまりにも凄い展開に震えるしかない。我々は今まさに「神アイドル誕生」という歴史的な出来事に立ち会っているのである(なお余談だが、『プリパラ』の世界では時代の節目ごとに神アイドルが誕生している事が述べられているため、本当に歴史的な出来事なのである)。

これを書いている時、既に『プリパラ』の四年目が発表されており、そらみスマイルもドレッシングパフェも新たなスーパーサイリウムコーデを身に纏って四年目も登場することが告知済みだが、しかし「誰が神アイドルになったか」はおそらく四年目が始まるまでは明らかになる事はないだろう。しかしそれでいい。誰が勝つのか楽しみながら見ることが出来るのだから。
今からでも遅くはない。是非『プリパラ』を見て「誰が勝つかメタ読みでも分からない面白さ」を確認してほしい。

 




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