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今期のソーシャルゲーム原作アニメについてのアレコレ

ソーシャルゲームを原作とするアニメは時間を重ねるごとに増加傾向にある。
『神撃のバハムートGENESIS』の頃は物珍しさがまだ残っていたが、毎クール一本以上が普通となった今となっては全く少しも珍しいものではない。漫画原作やライトノベル原作と同じ程度には「普通」のことで、アニメ化が発表されても「ああ、あそこは儲かってるんだなぁ」とか「えっ、アニメ化というカードを切れるほど儲かってるの!?」とかぐらいの感想しか出てこないのだが、今期2017年1月スタートのソーシャルゲーム原作アニメはアプローチや作品の在り方などで面白い作品がとても多い。
例えばセガの同名作品が原作の『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』は「アニメとしてしっかりと面白いものを作ろう」というスタッフの気概を感じさせる一本で、「原作第一部終盤で原作の主人公が負けたとしたら」というifストーリーをアニメで展開している。
元々ダークファンタジーの要素も入り混じった作品なので、原作主人公ユーリがラスボスに負けた後の世界は重く苦しいし、ユーリに対する風当たりも非常に強い。しかしアニメ版主人公であるアラムに引っ張られる形で主人公が再起し、世界を混乱に陥れた黒の軍勢に立ち向かう展開は熱いし、アニメ版主人公を立てたからこそ描けるユーリが黒の軍勢サイドの手に落ち、黒騎士と化す展開は原作プレイヤーにとっても衝撃的なものであった。原作第二部では「黒騎士に変身する力」をもっとヒロイックな展開で手に入れていたわけだが、その要素をこうしてアレンジして盛り込んできたのには原作プレイ済みの人間としては「驚愕」の二文字に尽きる。セガはやっぱりすごいなあ。
満を持してアニメ化ということであればスクウェア・エニックスの『スクールガールストライカーズ』がある。
原作からして並行世界理論を用い、「プレイヤーごとに異なる世界を持っている」という理屈を展開しているため、アニメの物語も世界も「共通の基本設定を使用したアニメ独自のもの」ということで、細かい設定の違いについてはある程度無視できるのは圧倒的なアドバンテージであり、一話完結のコメディとしても悪くはない作品に仕上がっているように思う。まあ推しているキャラが登場している人にとっては解釈違いを起こしていることも多いので超地雷にもなりうる恐ろしいカードだと思うが。気をつけよう、「アニメ世界だから」という言い切り。
メディアミックスの一環として展開している『アイドル事変』と『BanG Dream!』は正直「ベタな方向性で来たなぁ」という印象であるが、前者はサービス開始直後で後者はまだサービスを開始していない事であるため、「より多くの人に作品について知ってもらおう」という事に主眼を置いていると言う意味では最善手だろう。『アイドル事変』のソーシャルゲームは人を選ぶゲームデザインだと思うが、楽曲の魅力はあるため頑張って欲しいし、『BanG Dream!』はバンド物ということでサービス開始前から「版権楽曲でも遊べる」と面白い事をやっているため、こっちもアニメの熱をそのままゲームに反映できたら良い結果になるのではないだろうか。唯一の懸念は「ゲームのリリースをアニメに合わせるやり方は『ケイオスドラゴン』みたいな展開を招きやすい」ということか。頑張ってください。
そして今期のダークホースだった『けものフレンズ』もソーシャルゲーム原作のアニメ化作品である。もっともソーシャルゲームは既にサービス終了済みなのだが。あの辺の終了に関しては本当によく分からないもので、サービス開始から一年半ほど続いた事を考えると赤字を垂れ流していたわけではなさそうな辺りが謎である。出来もそんなに悪くはなかったんだけどなぁ。少なくとも某講談社系出版社発のソーシャルゲームよりは百倍よく出来てたのに……。
話をアニメに戻すと、「ポストアポカリプス物的世界」「動物達が人間のような姿になったけものフレンズ」などと言った原作に存在する要素を上手く組み合わせ、シリーズ全体を貫くテーマを担う存在として「かばんちゃん」という存在を投入した『けものフレンズ』は凄い作品ではないかと思う。元になっている動物たちの特徴を活かした芝居付けも上手く、ネガティブな要素をあまり感じさせない。たまに登場するネガティブな要素もコミカルな要素と組み合わせて昇華している点も素晴らしい。
現在七話まで放送済みだが、話数を重ねるごとに加速度的に面白くなっていく『けものフレンズ』は今期重要なタイトルの一つとみて間違いないだろう。今からでも見て欲しい。

ところで来季は『グランブルーファンタジー』と『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場』とサイゲームス系タイトルの放送が三本も存在する事態になっている。わざわざ同時期に三本もやることでどういうメリットが生まれるのか全くわからないが、ひとまず『グランブルーファンタジー』のあの商法はサイゲームスだから出来るやり方過ぎるのでちゃんと面白い作品になることを祈りたい。







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