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『プリパラ』個人的ベストエピソード 2nd season編

『プリパラ』が終わってしまう事を受けて先日からやり始めた個人的なベストエピソード。前回は『1st season』のベストエピソードについて書いたが、今回はドリームアイドルグランプリを巡る戦いを描いた『2nd season』のベストエピソードについて書いていきたい。
この『2nd season』から『プリパラ』は3クールアニメから4クールアニメへとスターランクアップした事や登場キャラクター数も大幅に増えた事もあり、『1st season』の時のように三本に絞り込めなかったので今回選んだのは39話から89話までの五十本の中から五本である。ドリームチームは五人で結成するものなので「五本」という数字も意味がある。それで納得してください。納得してくださいってば~!
そんなわけで。以下が『2nd season』での自分のベストエピソードである。よろしくお願いします。

■第四十三話:ドリームシアター一番乗り!クマ!(脚本:中村能子 絵コンテ:森脇真琴 演出:橋口洋介)

『2nd season』の序盤においてそらみスマイルもドレッシングパフェも、「ドリームアイドルグランプリに参加するかどうかを自分達で考えてもらう」という名目で解散させられているのだが、そらみスマイルが再結成を果たしたこのエピソードはそらみスマイルとドレッシングパフェの双方において印象深い一話だった。
そらみスマイルは互いに支え合いながら前へと確実に進む。自分達のペースを変えることなく、体力がないそふぃも決して見捨てることなく三人でゴールするために一歩づつ確実に歩んでいく。一方ドレッシングパフェは元より我が強い三人なので、ゴールが遠くにあれば三人の息はあってポテンシャル以上の実力を発揮するもののゴールが近づくと(主にドロシーの暴走で)失敗することもある。こうした関係性を三人四脚の中で描写しながら、最後までチームとしての力を目指したそらみスマイルに勝利を与える。
両チームの違いを改めて定義したこの展開は、後のドレッシングパフェ再結成やジュルルを巡るエピソードにもつながる。これだけ見ても正直大好きな一話だが、地味にアロマゲドンも熱い。ここまでのエピソードではあろまの悪戯三昧っぷりばかり目につくが、あろまはあろまでみかんの運動力があるからこそああいう事が出来ることが明かされ、二人の関係性を垣間見ることが出来る。
両者の友情をも演出するこの一話、本当に最高だ。

■第五十六話:走れ!サマドリグランプリ!(脚本:土屋理敬 絵コンテ:森脇真琴 演出:黒瀬大輔)

緑風ふわりの物語は簡単に言えば「本当の自分と他者の求める自分とのギャップをどうやって克服するのか」という話である。
パルプスで動物達に囲まれながら過ごしていたふわり。そんなふわりに自分の求めるプリンセスの素質を見出したひびきは彼女をプリパラへスカウト。パラ宿へとやってきたふわりは偶然らぁら達と出会い、共に過ごすことで「ひびきの求めるプリンセスになるだけで本当にいいのだろうか?」という悩みを抱くことになる。紆余曲折の末、ふわりはある答えを見つけるのだが、その答えを披露したこの五十六話は本当に素晴らしいの一言だ。
ひびきが送り込んだセレブリティーな4人の面白さに友達であるふわりのために全力を尽くすらぁらとドレッシングパフェ。走り回る中でより強く、より美しく紡がれていく友情。そしてその友情が結実した「ドレッシングふらわー」というチームの冒険心をくすぐるドリームシアターライブ。どれをとっても本当に本当に美しくて楽しく、プリパラらしさに溢れた一話だった。
ふわりに振られた事でひびきにとっては痛手となったものの、この時ふわりに振られていたからこそひびきにとっての転機が生まれた事を考えると色々な意味で重要な一話だったのかもしれない。

■第六十三話:トモチケは世界を救う(脚本:福田裕子 絵コンテ:菱田正和 演出:菱田正和、今中菜々)

『2nd season』からは少し余裕が出てきたからなのか、ピンポイントでとんでもない剛速球を放り込むようなコメディ回が増えているのだが、その中でも一番好きなのはこの「24.5時間テレビ回」だ。サブタイトルからも分かる通り、一話丸々24時間テレビのパロディで、友達を嘲笑する怪盗ジーニアスに友達の力を見せつけるためにらぁら達が様々な企画に挑戦するのだが、24時間テレビでありがちな企画を徹底的にパロディにしつつ、要所でひびきがティーカップを割る繰り返しのギャグ描写が面白く、テンポの良い進行もあって凄まじい満足度の一話だった。
個人的に秀逸だったのは「勝手に走り出す雨宮」。24時間テレビではチャリティーマラソンが定番の企画になっているが、『プリパラ』の24.5時間テレビではみれぃファンの雨宮が勝手に走り、勝手にゴールをする。わざわざみれぃの等身大立て看板をゴール地点に設置して勝手に走っていく姿は行き過ぎていて笑えてしまう。どこまで業を積み重ねるんだ雨宮。

■第八十話:ポップ・ステップ・ガァルル(脚本:大場小ゆり 絵コンテ:みさわしん 演出:小林浩輔)

『2nd season』のテーマの一つに「努力と天才」があり、年末に開催されたウィンタードリームアイドルグランプリは天才チーム対努力チームが激突。天才チームが勝利し、「才能のある人間以外はステージに立つ事すら許されない」という格差推奨のセレパラが誕生した。
そのことを受けて天才チームとのプリパラをかけた戦いを承諾したみれぃは心が折れ、「もう無理」とアイドルを引退することを告げて飛び出して行ってしまうのだが、そんなみれぃが再起を誓ったこのガァルルデビュー回は『2nd season』でも屈指の傑作回だろう。
確かに努力は無駄かもしれない。努力しても努力しても天才達も努力している以上、なかなか追いつくことが出来ないかもしれない。でも努力している姿は無駄になるわけではない。ステージの上で何度転んでも立ち上がり続けるガァルルの姿に勇気をもらったみれぃのように。努力は無駄かもしれないが、努力している姿は誰かの頑張る力になるのだ。
そういう姿をめが兄ぃの再起と共に丁寧に描いたこの一話は『プリパラ』を見ている/見ていないに関わらず、「努力って何?」と思っている人ほど見てほしい。

■第八十八話:キセキの鐘をならせ!(脚本:大島のぞむ 絵コンテ:坂田純一 演出:小林浩輔、今中菜々)

セレパラでシステムに負荷をかけ続けたひびきは、プリパラが再構成される過程で消去される運命にあった。助けるために咄嗟に飛び込んだふわりやあじみも消滅する危機に。らぁら達はひびき達を取り戻す奇跡を起こすためにドリームパレードを実施する!という一話なのだが、何といっても素晴らしいのはひびきが過去の呪縛から解き放たれ、自分の計画では絶対に見ることが出来なかった「アイドル全員がサイリウムエアリーで一つの世界を作り出す」という光景を「最高だ」とほめたたえた事だろう。この心変わりは唐突に見えるかもしれない。しかしそもそもひびきはプリパラをより良いものにしたかっただけなのだ。セレパラを目指していたのも、それが一番手っ取り早い方法だったからだ。そんな彼女が心の底から「最高」と言える景色を作り出せた。それも一人の天才ではなく、多くの人間達の手で。その事実は彼女がプリパラで生きていく理由として十分すぎるものなのではないだろうか。

この他にもひびき様がデビューした73話とか菱田正和監督が絵コンテを担当したひびき様との最終決戦を描いた86話とか、あじみ先生が登場した回とか『2nd season』も取り上げたい回が多すぎるのだが、全てを上げると本当にきりがないのでこの辺りで終わらせておく。
何にしてもキャラも増え、話数も増え、コメディ回も増えているのに根幹にあるのは価値観の多様性だったりして「真面目なところはとことん真面目」というのが『プリパラ』らしくて、『2nd season』も本当に本当に最高だ。ひびき様の「最高だ」の一言を聞いた時には涙が止まらなかった。本当に本当におめでとうひびき様……。
なおこの辺りで公開されたのが『映画プリパラ』だけど、最終的に十数回見てますし、『キンプリ』は三桁回見てます。ちゃん子ちゃんのデビューがまさかああなるとは誰も予想がつかなかったし、キンプリはもう最高なので6月までに早く見てください。
そんなわけで。次は『3rd season』です。



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