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『プリパラ』個人的ベストエピソード 神アイドル編

去る3月28日に『プリパラ』の最終話が放送され、約2年9ヶ月の物語に幕を下ろした。この3月28日という日は『2nd season』のラスボスを担った紫京院ひびきの誕生日翌日に当たることもあり、プリパラの外に出れるようになったファルルの学校デビューが平穏無事に終わるように見守るひびきとふわりの仲睦まじさと、ファルルが語る「友達の友達が友達になり、笑顔の輪が広がっていく」というファルル理論がとても尊く感じられる、トリコロールファンにとってはたまらない一話だった。
プリパラアイドル全員が起こした奇跡で救われたジュルルとジャニスが、プリパラ内外でアイドル達を導くポジションに落ち着いていたのも良かったように思うのだが、こういう話なのにコメディ要素があってしんみりした空気で終わらせない辺りが『プリパラ』らしい。『アイドルタイムプリパラ』へのバトンタッチも見事に演出しきっていて本当に素晴らしかった。
そんなわけで。『プリパラ』完結の余韻に浸ったまま『3rd season』のベストエピソードです。

■第九十五話:かんぺきママみれぃ!(脚本:福田裕子 絵コンテ:渡辺健一郎 演出:渡辺健一郎)

ジュルルの世話を皆で見る事になった後のみれぃの育児エピソード。ジュルルを完璧に教育して、早く女神ジュリィの姿にしようとしたみれぃだったが、ジュルルは言うことを聞かず、なかなか上手く行かない。挙句の果てに育児ノイローゼになってしまうみれぃだったが……という育児で「ありそう」と思えるエピソードなのだが、何が素晴らしいって「育児は計算通りにいかない」とした上で「計算通りいかないからこそ、計算外の喜びを子供は与えてくれる」というつなげ方をする事で、みれぃ自身のブレイクスルーになっていることだ。みれぃは今まで計算通りに順風満帆に行く事を志向して活動してきたが、このエピソードを経て少しづつ「計算の外側からやってくるもの」を受容して変わっていった。必ずしも自分の計算通りにいかないからこそ、想像以上の面白さがあると知ったからこそ、みれぃは神アイドルグランプリでも最高にポップなアイドルになれたのだろう。みれぃの物語にとっても、育児を描いたエピソードとしても本当に秀逸だった。
ところでこのエピソードで流れた「言葉に出来ない」だけは死ぬほど面白かった。センスが良すぎる。

■第一〇二話:変幻自在!ジュエルチェンジぽよ♡(脚本:福原裕子 絵コンテ:京極尚彦 演出:京極尚彦)

『ラブライブ!』や『GATE』の監督を務めた京極尚彦が絵コンテ・演出を担当したコメディ回。最初の神アイドルグランプリを終えた直後にスラップスティックコメディに振り切った回!というのが実に『プリパラ』らしいアップダウンの激しさだが、内容も「メガ姉ぇの映画撮影に参加することになった一同が、とんでもない無茶振りをさせられてしまう」と本当に何でもあり。ジュエルの交換で披露される「別の属性のアイドルだったら」はぶっ飛んでいて面白いし、普段と違ったキャラクターを演じきった声優陣の好演も光る。
シオンが「シオぽよ~!」と叫んだ時に謎の感動があるのはなぜなのか。そしてこの「シオぽよ~!」がまさかシオンの代名詞になるなんて。世の中何が起きるかわからないというか、面白いものは積極的に拾っていく『プリパラ』は恐ろしいと言わざるをえないぽよ。
ところで伊藤かな恵に大概むちゃさせていると思います。

■第一○五話:ガァルル、目覚めるでちゅーっ!!(脚本:大場小ゆり 絵コンテ:江島泰男 演出:小林浩輔)

ガァルマゲドン結成回。ボーカルドールはトモチケをパキることが出来ない。ファルルはらぁら達アイドル達のおかげでトモチケをパキれるようになったものの、ガァルル達まで出来るようになるかは分からなかった。それを知っているからこそ、あろまとみかんはガァルルとの正式なチーム結成を避けていたのだが、ガァルルの強い意志を受けてあろまとみかんが結成のための奮闘するこの一話は『プリパラ』でも屈指の名エピソードである。
あろまとみかんがガァルルとチームを結成しないのはガァルルのためと仲間思いな彼女達の優しさが溢れているし、ガァルルの強い意志を完遂するためにと奮闘する姿も勇ましい。自分を仲間だと認めてくれたあろまとみかんのために、そしてあろまとみかんと同じチームで歌いたい!と言う思いのために、トモチケをパキって倒れそうになるところを堪え、きちんと交換までやり遂げたガァルルの姿は涙なしには見られなかった。
怪獣アイドルになるために頑張ってきたガァルル。そんなガァルルを仲間だと認めたあろまとみかん。
三者の友情が合わさって誕生したガァルマゲドンは天からの祝福と地獄からの呪い、そして怪獣の強い意志に守られた熱いアイドルチームである。
この直後の解散エピソードも最高だけど、この三人の結成はもっと最高なので見て。

■第百十四話:急げ!神アイドルグランプリ!(脚本:中村能子 絵コンテ:柊陽菜 演出:小林浩輔)

『3rd season』はいくつもユニットが誕生したのでその全てを取り上げているとキリがないのだが、それでもガァルマゲドンと、このトリコロール結成話は上げざるを得なかった。前者はガァルマゲドン箱推し勢として、後者は「友達なんていらない」と叫んでいたひびき様が友達と初めてトモチケ交換をしたエピソードだからだ!
ひびき様は友達に裏切られた経験から「友達なんていらない」という強い信念を抱いていた。しかしファルルやふわりだけは特別で、この二人とチームを組むために「友達」という言葉を口にできるようになるために、あれほどまで嫌っていた「努力」までしていた。それでも「友達」と言う言葉が言えなくて……そして神アイドルグランプリ当日になって……というところで、「みんな友達!」ではなく「少なくともファルルとふわりは友達だ」と叫んだ。あのときほどひびき様の成長を感じた時はなかった!あのひびき様が!ついに友達を!認めたんですよ!!
肝心のライブは翌週に持ち越されたものの、ひびき様がついに友達とチームを結成した事実に安藤と同じく涙したので上げざるを得なかった。なにげにラスボスチームの中に入るふわりってのも凄いね……。

■第一三〇話:女神の想い、ママの誓い(脚本:福田裕子 絵コンテ:山本三輪子、森脇真琴 演出:小林浩輔)

「なぜジュリィはジュルルになっていたのか。そしてジュリィはジャニスに何を残そうとしていたのか」が明かされた一話。
『プリパラ』はコメディ話が多いとは言えシリアスな部分はシリアスで、残酷な部分は残酷なのだが、「ルール厳守を優先するジャニスに、ルールよりももっと大切なものがある事を伝えようとしていたジュリィ」「しかしその事を伝えるためにジュリィは重大なルール違反をしていた」「そのルール違反の責任を取ってジュリィは消滅する」という、「プリパラ」というシステムの残酷さがむき出しになったのがこのエピソードなのだが、そうした残酷さもある反面「ジュリィのために」で一致団結して「神アイドルになって、ジュリィを救うんだ」という決意を固めるアイドル達の姿がたまらない。
「みんな友達!みんなアイドル!」は『プリパラ』のテーマだが、そこを強調するかのようなこの最終決戦のやりとりは本当によかった。全員ジュリィには恩があり、感謝がある。だからこそ救いたいという思いは皆で共有した想いの一つ。
この想いを踏まえた最終決戦はどの戦いも凄いものだった。

■第一三九話:愛フレンド友(脚本:大島のぞむ 絵コンテ:柊陽菜 演出:小林浩輔)

『プリパラ』の実質的な最終話。女神二人に打ち勝って神アイドルになったそらみスマイル。しかしシステムはルール違反を犯したジュリィを消し去ろうとする。新たな女神となったジャニスはジュリィを救うために手を出したことでジュリィと一緒に消滅。女神が失われたプリパラは崩壊の危機に陥る。らぁら達はプリパラを救えるのか。そして女神を救うことが出来るのか……という展開なのだが、最後の最後に物を言うのはやっぱり「みんな友達!みんなアイドル!」。女神の帰還を求める全てのアイドル達が力を合わせ、共に歌い、女神を取り戻す一連の流れはらぁら達がこれまでの物語で紡いできた友情が織りなす奇跡であり、必然だ。
そらみスマイルというチームになれたのも、校長とらぁらママが友情を更新できたのも、ライバルと競い合ってここまで来れたのも、そして「らぁら」という自分の名前に込められた願いをやり遂げられるようになったのも、全て全て「プリパラ」と言う場所があったからこそ。そしてプリパラで紡いだ友情があったからこそだ。
その想いを込めたアイドル全員の歌はシステムをも変える壮大な歌だ。
神アイドルという器を通して奏でられるアイドル全員の奇跡の歌。「これが見たかった」というものを詰め込んだ最高の歌は物語全体を締めくくるにふさわしいパーフェクトなライブであった。



『プリパラ』というらぁら達の物語が終わるということでベストエピソードを選出してきたが、どのエピソードも面白いだけに選ぶのがとても難しかった。メインキャラクターだけでも20人以上いるのでどうするのか悩んだが、この3+5+6本になってよかったかな、と思う。本当はノンシュガー結成回とかウサチャ初登場回とかマネージャー達がカラオケで駄弁ってる話とか色々上げたかったが、その辺の話はまたどこかで出来たら。
来週から始まる『アイドルタイムプリパラ』。しんみりした気分は今週で終わらせて、ゆめゆめはっぴーでゆめかわな視聴をしたい。
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