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『アイドルタイムプリパラ』0から始まるプリパラと「応援」のリフレインについて

夢のチケット「プリチケ」が届いた女の子なら誰でもアイドルになることが出来る夢のテーマパーク「プリパラ」。久しぶりに開催された神アイドルグランプリは様々な波乱を巻き起こしながらも無事に閉幕。セインツ以来の神アイドルチーム「そらみスマイル」が誕生し、プリパラは新たな時代に突入した。新時代の波は各所へと波及し、世界を大きく変えていく。
そしてその新時代の波はここパパラ宿にもやってきた!
これまでプリパラが存在しなかったパパラ宿についにプリパラがオープン! ところがパパラ宿は男子プリパラが大流行していて、「アイドルは女の子がやるもの」という意識の強い街だった。そんなパパラ宿に暮らす夢川ゆいはアイドルに憧れを抱く女の子。ゆめ憧れていたプリパラで、ついに彼女のゆめ憧れのアイドル活動が幕を開ける――!

『アイドルタイム プリパラ』は二年九カ月の物語に幕を下ろした『プリパラ』の後継作となる作品だ。
「後継作」と言ってもらぁら達は引き続き登場するし、物語のテイストもそこまで大きな変化はない。相変わらずのスラップスティックコメディっぷりで見ているだけで楽しくなってしまうような作風だし、それでいて物語として締めなければならないところは綺麗に締められている。タツノコプロ渾身のライブパートは相変わらずハイクオリティで、思わず真似したくなるようなキュートな作りだが、しかしながら『プリパラ』と全く同じ作品かというとそうではない。先日放送された一話を見るだけでも『プリパラ』とはまた違う、『アイドルタイム プリパラ』らしさの光る作品に仕上げられている。
『アイドルタイム プリパラ』で興味深いのは「プリパラそのものが逆境に置かれている」という事だろう。
『プリパラ』の舞台になっていたパラ宿はプリパラそのものが認知されており、「プリパラでアイドルをやること」そのものは特別な事でもおかしなことでもなかった。らぁらが通う私立パプリカ学園小学部校長の大神田グロリアがプリパラを嫌っていた事から「らぁら視点で見れば逆境」であったが、「プリパラ」という場所そのものは大神田グロリアが改心する前も後も「憧れの場所」「皆の遊び場」という点は変化していない。
しかしパパラ宿は違う。なぜならパパラ宿にはこれまで「プリパラ」というものがなかったからだ。つまりパパラ宿の少女達には「プリパラ」とそれに付随する「プリパラアイドル」という文化が全く存在しないのである。したがってパラ宿からパパラ宿にやってきたらぁらや、雑誌等で「プリパラ」という文化に知識レベルで知っているゆいは文字通り一から「プリパラ」という文化を広めるところから始めなければならない。「友達とパキる」以前に「友達候補すらいないプリパラ」はこれまで以上の逆境であるが、それだけにパパラ宿のプリパラには様々な可能性に満ちている。
パラ宿のプリパラにドリームシアターが新たに誕生したように、時計塔とテレビ局しかなかったパパラ宿はアイドル達が夢見た通りにその世界を変えていくのかもしれない。そうだとすればパパラ宿のプリパラは「アイドルと共に歩んでいくプリパラ」になる。アイドル達の想いがプリパラそのものを作り上げていく。秘密基地めいた面白さが誕生するかもしれない予感は『プリパラ』とは少し違う面白さだ。どうなるのか楽しみにしたい。

また『プリパラ』から引き続き視聴しているファンにとって、一番嬉しい仕掛けがこの一話には込められている点も見逃せない。
初めてライブをすることになったゆいにらぁらは「プリパラは好き?」と尋ねた。自分のデビューライブの時にみれぃにしてもらった時のように。
プリパラにやってくる前のらぁらはその大きな声がコンプレックスで歌えなかった女の子だった。プリパラにやってきても「私には人前で歌うなんて無理」と諦めていた女の子だった。
しかしみれぃと出会い「プリパラは好きぷり?」と尋ねられ、「大丈夫」と言われた事でらぁらのアイドル活動は幕を開け、その日々の中で少しづつ変わっていった。我武者羅に頑張り続ける中でらぁらはコンプレックスを克服した。そしてついに「神アイドル」というアイドルの頂点に立つ存在にまでなることが出来た。
そんならぁらがこれから最初のステージに挑もうとするゆいに、自分と同じように「私には無理なんじゃ」という不安感に駆られた少女に自分をアイドルにしてくれた一言を告げる。
「プリパラは好き?」「じゃあ大丈夫」
その言葉が誰もいなかったパパラ宿のプリパラに新たなアイドルを誕生させる。
『プリパラ』から見ていた人間にとってこれほどまでにぐっとくる展開もないだろう。
『アイドルタイムプリパラ』とタイトルが変更された後の一話でこのセリフを丁寧に拾ってくれて本当に良かった。

男子プリパラ「ダンプリ」や炊飯器のタッキーなどぶっ飛んだ部分も多いし、既に発表されているアイドル達がどのような流れでプリパラへやってくるのだろうか。また一年間楽しみにしていきたい。





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