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『Fate/Grand Order』星5ライダーは魔境だが女王と征服王は弱くないと言う話

先日Twitterで「『天魔御伽草子 鬼ヶ島』で入手出来るライダー坂田金時は星5の領域に両足を突っ込んでいるほど強いが、星5のライダー達は全員そんな金時よりも強い」と言う話をしていたところ、「確かにオジマンディアスとフランシス・ドレイクとケツァル・コアトルは強いが、女王メイヴとイスカンダルはそうでもないのでは?」と言う反応を頂いた。
確かに女王メイヴやイスカンダルはオジマンディアスやフランシス・ドレイク、ケツァル・コアトルのようなどんなパーティーに刺しても一定の役割をはたすような、単騎完結の性能を持つキャラクターではない事は間違いではない。しかしだからといって彼女達がケツァル・コアトルやオジマンディアスに劣るような性能であると断じるのは、キャラクターごとの強さが画一的に評価できるようなものではない本作においては些か単純かつ短絡的な判断であり、キャラクターごとの個性が見えるような能力デザインがされていることを無視した無粋すぎるお話である。
投入する戦局を選び、きちんと使いこなせるのならばどんなキャラクターでも活躍出来るのが『Fate/Grand Order』というゲームである。その「強い」という評価も戦局やパーティー編成に必ず左右される。簡単に「弱い」と断じられるものではないのだ。
そんなわけで女王メイヴとイスカンダルの名誉を挽回するために彼女達について書いておく。

■女王メイヴは男を手駒に取る

女王メイヴは敵味方問わず「男性」を対象にした時に無類の強さを発揮するライダーだ。その性能は「相手を男性に絞ったときのみ」と限定されたものではあるものの、男性であるのならば容赦なく上位に立てるその性能はマテリアルで記される「すべての男の恋人にして支配者」と呼ぶに相応しい代物だ。
特筆すべきは何と言っても幕間の物語を経てカリスマが変化した「女王の躾」だろう。
「Aランクのカリスマ相当の攻撃力バフを自分を含む全員に付与した後、味方の男性のみもう一度攻撃力バフを行う」このスキルは、スキルレベル10で40%の攻撃力バフを発生させる。「皇帝特権と同倍率の攻撃力バフを、男性限定とは言え確定で発生させる」というその性能は驚異的と言ってもいい。対象も「男性である」以上の指定はなく、スキルの再使用も最短5ターンと非常に使いやすい。なお女王の躾には中程度の回復も内蔵しているため、死ににくいのもバッファーとしては嬉しいところ。
黄金率(体)はダヴィンチが積んでいるものと同じ「弱体無効状態の付与+HP回復+NP加速」というもので、デバフを無効化しつつ放っておいてもNPが30獲得できるので宝具を打つ状態に持っていきやすい。速攻性はないがその分無駄になる部分が少ないスキルだ。
で、肝心の宝具はというと「男性特攻+弱体耐性ダウン」という何ともシンプルな性能である。男性特攻はエウリュアレや水着玉藻なども所有しているため、それほど珍しい能力ではないのだが、弱体耐性ダウンは非常に強力だ。というのも、メイヴの三つ目のスキル「魅惑の美声」が入りやすくなるからだ。魅惑の美声は異性(メイヴの場合は男性)を魅了状態にする。メイヴの宝具からスキルにつなげる事で、敵男性の動きを止めてしまえるのだ。男性限定とは言え使いみちはかなり多い。
なおメイヴの通常攻撃はEXのみヒット数に優れる性能である。そのためブレイブチェイン時のみ星出しもNP効率も飛躍的に向上するのだが、それ以外のときはヒット数が低いためかなり微妙な性能だ。しかし「ブレイブチェインを狙える時は狙い、そうでない時はメイヴのカードは無視していい」という見方もできる。
総じて「組む相手やぶつける相手を選ぶものの、ハマった時は無類の強さを誇る」というのが女王メイヴである。
パーティー編成や投入する局面で工夫すれば彼女はもっともっと輝ける。悪属性であることを活かして新宿のアーチャーと組ませれば双方の属性限定バフをかけあい「攻撃力60%アップ」という無法も手にできる彼女は弱いわけがないのだ。

■イスカンダルは宝具で全てを蹂躙する

征服王イスカンダルは『Fate/Grand Order』のサービス開始からずっと登場が待ち望まれていたものの、いざ登場してみると初期から実装されているサーヴァントとさほど変わらない性能であったために失望されたサーヴァントだった。素殴りの性能が高いわけでもなく宝具性能が飛び抜けて高いわけでもなく、かといってスキルがとにかく優秀というわけでもない。フランシス・ドレイクと比較すると雲泥の差で、「ドレイクがいるからいらない」とまで言われていたサーヴァントだった。
とはいえそれも昔の話。
現在のイスカンダルは宝具だけなら全サーヴァントでもトップクラスの威力を叩き出す強力なサーヴァントである。幕間の物語で宝具強化が行われたと同時に素殴り性能が向上し「高くない」から「普通」ぐらいまで改善された。宝具威力は宝具強化に伴い威力が大きく向上し、ドレイクよりもかなり上の威力を叩き出すようになった。また副次効果としてある軽度の防御デバフとクリティカル率ダウン(強化後から)が積まれており、おまけ程度の効果とは言えただ「強い」以外にも有用な効果があるのはとても嬉しい。特にクリティカル率ダウンは事故率を下げる意味でも優秀である。
育成の手間と編成でNP効率の問題を解決していく必要があるとはいえ、現在のイスカンダルは「ドレイクに宝具の威力で勝る分、回転率で劣る」という段階で落ち着いていることもあり悪くない性能である。欲を言えば軍略辺りをスキル強化でユニークスキルに変化していただきたいところだが、いずれにせよ現在の征服王を「弱い」と評するのは世迷い言と言ってもいいレベルの愚かな発言だと言えよう。

■なぜ弱いと言われがちなのか

前述したようにメイヴやイスカンダルは弱いわけではない。他のサーヴァントと比べても遜色ないほど優秀なサーヴァントである。
しかしなぜ「弱い」と言われるのかというと、対抗馬であるオジマンディアスやケツァルコアトルやフランシス・ドレイクが「汎用性の極めて高い性能を持っている」からだ。
オジマンディアスは不確定な分倍率が高くなっている皇帝特権を確定で発動させる「太陽神の加護」により凶悪な戦闘力を誇るし、ケツァルコアトルは攻撃力アップ+バスターアップ+クリティカル威力アップというクリティカルアタッカーとして欲しいものをすべて積んだ強力な性能を持つ。フランシス・ドレイクは自分で出した星を自分で吸って黄金率付きのクリティカルでNPを回収手宝具を何度も何度も撃つような気でも狂ったような回転率を誇る。
メイヴやイスカンダルは弱いわけではないのだが、この三騎は特にサポートを必要とせず自前のスキルだけで一つのことを高い完成度で成し遂げてしまうのだから強いに決まっているのだ。
加えてこのゲームのガチャにおける星5の排出率は1%とかなり低いこともある。
年二回しかない星5確定の福袋ガチャで引くにしても、せっかく引くのだから少しでも汎用性の高いものを求めるのはおかしなことではない。誰もが星5のライダーを複数揃えられるわけではない以上、尖った強さを持つ反面、汎用性では劣ってしまうサーヴァントを低く見てしまうのは当然のことだろう。
しかしながらそうやって一面だけで評価するのはよろしくない。結局は強みを見出し、その強さを引き出す運用の仕方次第なのである。

■結びに

何が強くて何が弱いのか。そんなことは編成の仕方と運用の仕方とユーザーの性格に起因するものであり、簡単に「弱い」などと評することは出来ない。「強い」にしても同じことだ。何事も結局は『人それぞれ』。それならば自分の好きなキャラクターの強さを見出し、そのサーヴァントが活躍できる環境を作り出してやる方に注力した方がただ「弱い」と批判しているよりも遥かに有意義な時間を送ることが出来るだろう。「弱い」と批判している人を全否定するような強さをガンガン出していって欲しい。自分も真似できるなら真似したいので是非よろしくお願いします。







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