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『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』ガノンを倒したので思ったことを書いておく

「冒険とは何か」と問われれば、私は自分自身の心の底から溢れ出た想いを己の意思で実現させていく事だと答えるだろう。
「まだ見ぬ世界が見てみたい」「己の知恵がどこまで通用するのか見てみたい」。そうした衝動に突き動かされるように前へ前へと進み続ける事こそが冒険であり、達成する事ではなく失敗したとしてもその過程に何を得たかこそが冒険の真価であると言えよう。

『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』をクリアした。プレイ時間は100時間に届くか届かないか程度で、終盤は『スプラトゥーン2』の発売に間に合わせるために駆け足になってしまったけれど、『ゼルダの伝説』そのものが久しぶりとなる私にでも分かるほど、冒険心に満ち満ちた本当に素晴らしいゲームだった。
本作が素晴らしかったのは何といっても大小様々な冒険が詰め込まれていること、そして一つ一つを達成していく事で世界がより広く、より多様的に見えてくることだろう。
目の前に山があり、今作のリンクには山を登るだけの力があるのならば私は山を登るだろう。目の前の山をよく観察したり、地図上の等高線を眺める事でこの山の頂上に辿り着くまでのプランを練り上げ、私の操るリンクは天高く聳え立つハイラルの山肌に手をかけて、がんばりゲージを削りながらゆっくりとではあるが確実に登っていく。中にはプランニングが甘くて途中で頑張りゲージが無くなって大地に叩きつけられることもあるだろう。しかし何度も何度も繰り返し挑戦し、時には運に助けられながら山の頂上に辿り着いた時、私の中には「登れた」という感動と「この程度の山ならば登れる」という確信が宿る。山登りという冒険を経て、私は「昇る事が出来る山の限界値」を更新する事が出来たのである。それはすなわち「同じような高さの山があるのならば、今回よりももっと気軽に挑戦する」ということであるし、同じような頑張りゲージの減少値ならば今回のペース配分でもなんとかなってしまうという事でもある。「山を登る」という冒険をしたことで、私の中で何かが確実に変わっていく。大体の場所において冒険を乗り越えた後には祠があり、リンクも確実な成長を果たしていく。そうした一つ一つの小さな冒険を積み上げ、リンクと共に成長していくゲーム構造がたまらなく心地よい。私はリンクを操作しているのではなく、リンクを操作することで自分の世界を広げている。本作はそんな世界が広がった時の感動を大きく意識させる事無く堪能させているのだ。面白くないわけがない。大人になればなるほど失われて良くそうした感動をゲームの中だけでも体験させてくれた事に感謝を述べたい。本当にありがとう。でも祠のジャイロ機能を使う仕掛けは入力系統の難易度なので面倒さの方が勝りました。
加えてシナリオも良かった。
本作のシナリオは一言でいえば「100年前の雪辱戦」だ。災厄ガノンに負わされた傷を記憶や力と引き換えに100年の月日で癒したリンクを操り、ハイラル各地を巡りながら力を取り戻していく。メインの「大地を自由に探索する面白さ」を損なわせないために本来ならメインストーリーとして描かれてもおかしくないものを「思い出の記憶」というムービーで展開しているが、巡る場所の順番はユーザーが任意で決めていい=時系列に沿わないおかげで「何があったのか」を気にかかるようにしているため「自分にとっての冒険」に馴染んでいて実に面白いのだが、個人的に素晴らしいと感じたのは災厄ガノンとの最後の戦いだ。
最後の戦いでゼルダ姫は「力を取り戻せたかどうかも記憶がすべて蘇っているかも私には分からない」と言いつつ、「でもここまでの冒険はこの時のためにある」と言い切ってくる。つまりここまでの冒険全てに「災厄ガノンを倒すため」という理由付けをしてくるのだ。この体験は本当に得難いもので、音楽も相成って非常に燃える演出となっている。その分、エンディングがちょっとあっさり目である。「かつての敗北を最高の形でリベンジする」という話の構造上仕方がないとはいえ神獣に乗り込む前に協力した四人の戦士達とリンクのやり取りは欲しかったところではあるが、現代側の人間がメインストーリーにあんまり寄与していないので仕方がないと言えば仕方がない。ゾーラ族のシドとか好感が持てる男で好きだったなぁ。

戦闘については特に言う事はない。「武器が壊れる」というのもゲームのルールとしては悪くなかったし、絶対に壊れないマスターソードがあるのでそこまで苦戦することはなかった。どちらかと言えば気になるのはユーザーインターフェースの方で、装備品の付け替えについては煩わしさの方が勝る。シリーズが揃ってる装備は一括で装備できるようにしてもよかったのでは? 装備品を付け替える事を重要視しているのに、そこの配慮が足りてないのは変な感じである。もうちょっと頑張ってほしかった。

少なくとも本作は自分にとって最高に面白いゲームだった。Switch購入してからイカまでの間ずっとやり続けてしまうほどに。
DLCの配信がまだあるのでまだやらないわけではないが、一先ず今のところはそんな感じです。イカに戻ります。




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