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『モンスターハンター:ワールド』オープンワールドとモンハンらしさの融合

カプコンが2004年から展開しているモンスターハンターシリーズは、プレイヤーがハンターとなって大自然の中を跳梁跋扈する強大なモンスターと戦うアクションゲームだ。レベルなどのクリア保証をしてくれるものが一切存在せず、プレイヤースキルが如実に現れるゲーム性と、協力プレイを前提とした歯応えのある強敵、そしてそんなモンスター達を翻弄して倒せた時のカタルシスなどがユーザーから高く評価されている。
そんなモンスターハンターシリーズの最新作として先日1月26日に『モンスターハンター:ワールド』が発売された。「今の最新技術を使って最高のハンティングアクションを作る『モンハン』」をコンセプトにしていることもあり、ゲームシステムは基本的な部分を除いてほぼ一新。中でも各エリアの境界を取っ払い、シームレスに各エリア間を行き来できるオープンワールド化は本作最大の目玉としてファンの間でも良くも悪くも話題となっていたわけだが、蓋を開けてみると「モンスターハンターらしさ」と「オープンワールドの面白さ」が高いレベルで融合した素晴らしいゲームとなっていた。
本作でフィールドとなる大地は前述したようにエリアごとの区切りは存在しない。地図の上では存在するものの、エリア間の移動はシームレスに行われているため、ほぼ一つのフィールドがそのままモンスターと死闘を演じるためのリングとなる。その広さは今までのシリーズの中でも最大と言ってもよく、その「シリーズ最大規模のフィールド」を自由に走り回ってモンスター達と戦うのはとても面白いのだが、その面白さを底上げしているのがフィールドの中にある様々なギミックだ。
斜面を降りていると滑走して移動速度が上がったり、爆弾などで破壊できる場所があったり、腕に嵌めたスリンガーで射抜けば崩れる天井があったり、ロープで立体機動のような三次元的な動きが出来たりと今作でプレイヤーが取れる選択肢は非常に多く、そのどれもが今作が採用した「垣根を取っ払った巨大なフィールドだからこそのもの」ばかり。それらを駆使してモンスターを倒したり、クエスト達成を目指して駆けまわるのはとても楽しい。冒険心をくすぐらせるような趣向を凝らしたフィールドデザインとなっているのだが、そこに乗せる生態系もまた素晴らしい。モンスターハンターシリーズはこれまでも「生態系」というものを大事にしてきたが、本格的な描写として落とし込めていたかというとそうではなかった。「設定上」「クエストのフレーバーテキストではそうなっている」と言うものが余りにも多く、プレイヤーが生態系というものをゲーム中から感じ取る事は難しいものがあった。
本作は大きなフィールドへと拡大したこともあって、そうした生態系が「こういうことだったのか」と感じ取れるようになっている。モンスター同士が鉢合わせすれば縄張り争いだってするし、縄張り争いに負けたモンスターは敗走して別のエリアに行くことが余儀なくされる。当然腹が減れば食事だってする。そうしたこれまであまり感じ取れなかった生態系が本作の中には確かにある。これまで武器や防具のために狩り尽くしてきたモンスター達が「この世界に息づく生物である」と言う事を設定だけでなく確かに理解させてくれるのである。
そのうえで本作はモンスターハンターとしてもしっかりとしたゲームになっている。
自分が考える『モンスターハンター』とは友人の受け売りではあるが「対応時間をやりくりするゲーム」だと思っている。
モンスターハンターは武器を抜いて攻撃体制に移行しなければほぼ全ての攻撃に対応することができる。しかし攻撃しなければモンスターを倒すことは絶対にできない以上、どこかで武器を抜いて攻撃体制に移らなければならない。攻撃体制に移ると今度は相手の行動への対応が難しくなる。咄嗟の回避行動が出来なくなってしまうからだ。
対応時間を攻撃に回すのか、それとも回避に移すのか。モンスターハンターのゲームシステムとはつまりそうした思考の切り替えであり、その思考の切り替えがハマった時に初めてモンスターを倒せるのだと思うのだが、『ワールド』で様々な点が一新されたことでそうした部分はかなり明確になり、そして攻撃から防御へ、防御から攻撃へとスムーズにスイッチ出来るようになったように思う。スリンガーの実装によりチャンスを作る事がより簡単になった事や逃げて誘導する事もまた選択の一つとして十分ありなようになったからだが、かといってモンスター達が弱くなったわけではないので歯応えは十分ある。最初のマップからしてリオレウスと鉢合わせすることもある段階で大体察してほしい。「これまで以上に状況に応じた判断が大事になる方向で調整された」とするのが適切だろう。「強い」と思ったら逃げて身を隠すこともまた重要な判断だったりするので本当によくできている……。

とはいえ「ここは手を入れてほしい」というところがないわけではない。特に救援周りについてはお粗末な出来だ。
「参加するだけで報酬が入る」「マルチプレイだとモンスターのHPが跳ね上がる」という現在の仕様だと「救援に参加はするが戦いには参加せずにキャンプで放置する」というプレイヤーが一定数現れることは予見できたはずであり、そこを何も解決しないのはよろしくない。せめて一定以上ダメージを与える事が条件になるように調整してほしい。メインシナリオ進行のために戦う場合はかなりカツカツになるので、この仕様だと単に苦しいだけである。出来るだけ早期に手を入れてほしいところだ。

何にしても「長く続けてきたシリーズが新しいことに挑戦し、それが満足のいく形にはなっている」と言う事を高く評価したい。
そしてこの調子で『モンスターハンター:ワールド』というシリーズになってくれることを願うばかりである。

追伸。
ところで今回のキリンは強化されていて強かった。
あとこれまでは小さい画面で気づかなかったが、本来はあんな厳ついモンスターだったのか……。











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