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『ときめきアイドル』ゲーム内サイクルの美しさとコナミらしい完成度の高さを誇るゲーム

先日コナミからスマートフォンゲームとして『ときめきアイドル』がリリースされた。
「ときめき」という四文字からもわかる通り、本作はコナミの代表作の一つでもある『ときめきメモリアル』シリーズの最新作と位置付けられている作品で、ユーザーはアイドル達を導くプロデューサーとしてアイドル候補生の15人の少女たちとコミュニケーションを取りながらアイドルとしての頂点を目指していく。
まるでバンダイナムコゲームスの『アイドルマスター』シリーズのような作品ではあるが、実際中身もそのような印象を受ける。ときメモの流れを汲んでいるとはいえユーザーが育てるのはあくまでアイドルであるし、選択肢の選び方は最適解を求めると自ずとそちらに収斂していく関係上仕方がないとはいえ『アイドルマスター』っぽくもある。ただ「アイドル候補生達は芸能事務所も兼ねた学校に所属していて寮暮らし」というのは『アイカツ!』っぽくもある。とはいえコミュの発生やアイドル達のやる気を引き出す方法はやはり『ときめきメモリアル』的だ。加えて「コナミにグラディウスの新作を作らせる」と意気込むアイドルがいたり能力値を強化するアイテムが『ツインビー』のベルであったり、そもそも衣装全ての名前がキャッスルヴァニアとかだったりと随所にコナミネタが散りばめられている。コナミに人生の一部を捧げた人間にとってはクスリと笑えるコナミらしい作品であり、触っていて心地が良いのだが、本作が凄いのはそうした点だけではない。

まず本作はメインに触ることになるリズムゲームパートの出来が良い。
アイドル系のスマートフォンゲームではもはやこれ以外の選択肢はないのではないかと思うぐらいに採用されているリズムゲームだが、女児向けアーケードゲームとしてはあまりにもガチすぎるリズムゲームだった『オトカドール』を作ったコナミだけあって全体の作りに卒がない。レスポンスもいいし、両親指でプレイすることを想定しているだろうアイコンの配置も悪くない。加えてカードごとに設定されたスキルが発動した時に表示される画像でノーツが潰されることもなければ、何が発動しているのかわからないということもない(簡易的に効果を表現したアイコンが画面上に表示される)。難易度も大体は適切だし、コナミらしく複数回プレイすることを想定した「聞き飽きない良い曲」ばかりだ。そして何よりオートプレイ対応なのがとても嬉しい。
「一度クリアした楽曲のみ」「オートプレイ時の成績はアイドル達の調子によって左右される」という条件はあるものの、一度オートプレイに設定すれば自動的にクリアしてくれる。リズムゲームの周回を煩わしく感じることが多い自分にとってはこの設計は最高の作りで、これさえあればイベント周回すら考えなくていいのではという気がしている。空いた時間は別の端末で他のゲームをやればいい。古戦場だって逃げずに周回できるのだ!

また本作はゲームそのもののサイクル作りも大変優れている。コンシューマーゲームのように「一つのサイクルをきっちり楽しませる」という作りになっているのだ。
本作は基本的にリズムゲームであるが、リズムゲームパートを複数回こなしていくと「メロディアスライブ」という特殊なライブを行うことができる。この「メロディアスライブ」は本作に登場する十五人のアイドル達が一つのステージに上がり、入り乱れながらライブをする!という派手な演出がなされているのだが、このメロディアスライブがリズムゲームパートを頑張った一つのご褒美として機能しているため見ていてとても楽しい。ゲーム的にも「このメロディアスライブをこなさなければアイドル達のランクアップはない」というデザインになっており、メロディアスライブのプレイまでがサイクルの締めくくりとして機能しているため、挑戦できるようになったら挑戦する程度でもガンガンランクが上がっていく。もっとも、このメロディアスライブは「挑戦前にアイドル達の調子を整えておく」ぐらいしかユーザーが干渉できないオートプレイオンリーなのだが。
とはいえ完全にご褒美として機能させるのであればこの点は正しい判断であり、むしろ事前準備だけとはいえ干渉できるだけありがたい。ストーリー的にも「これまで共に頑張ってきた成果をアイドル達は発揮している」と取れるので、自分はメロディアスライブのデザインを高く評価している。何より15人のライブはアツい!

最後になったがキャラクターもとても魅力的だ。
癖の強いキャラクターが少なく全員気立ての良い子ばかりで、強引な手に出る者も少ない。「好かれる」というより「嫌われない」ということに重点を置いたキャラクター描写をしているように思うが、初見で癖の強さを押し出されるよりは良い。まあ前述したように「コナミにグラディウスの新作を作らせたい」というコナミの自虐ネタに片足を突っ込んでいるアイドルもいるといえばいるのだが、逆に言えばそれぐらいである。何にせよ、「長くプレイしてほしい」ということを考えるのならこうした方針は間違っていない。嫌われたらそこで終わりだが、好感度は積み上げられる。ライブ後にはきちんとアイドル達から反応が返ってくるので、こうした細かいところで好感度を積んでいく姿勢を評価したい。あ、個人的には田中フランチェスカと立川美翠が好きです。

自分はこの『ときめきアイドル』を現時点でのスマートフォン向けリズムゲームの一つの到達点だと思っている。
気になる点には大体先回りして便利な機能が用意されている点や、メロディアスライブの一サイクルごとのご褒美感がその最たる理由だが、そもそも一番面倒くさいところであるリズムゲームパートをある程度スコアを犠牲にするとはいえオートプレイにできるのは時間が無い人間にとって最高と言う他ない。一度自力でクリアする必要はあるのは面倒だが、難易度的にも特別高いわけではないので新曲挑戦のついでにオートプレイを解禁していく程度でも良いのは嬉しい。
現状サービスが始まったばかりで凄まじい勢いで石がバラまかれているので始めるのなら今!ぜひプレイしてほしい。
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