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さようならだけどさようならじゃない『プリパラ』と私の四年間

3月27日に『アイドルタイム・プリパラ』が終わった。
『アイドルタイム・プリパラ』の放送開始から一年、『プリパラ』から数えること三年と九か月。『プリティーリズム・オールスターセレクション』を含めれば四年間という長きにわたるアイドル達の物語は最後まで面白おかしくて笑顔に溢れた「いつも通り」な内容だった。
『プリパラ』は「誰でも夢を叶えることができる夢のテーマパーク」を舞台にした作品なので、例え最終回であったとしても「涙の最終回」より「笑顔の最終回」であった方が「プリパラらしい」。そう考えたからこそ、森脇真琴監督達は「プリパラ」というシリーズの最後を「いつもの日常」で終わらせたのだろう。
グランドフィナーレではある。一つの歴史が終わった瞬間でもある。しかし「また来週」とらぁらが、ゆいが、プリパラにいるアイドル達全員が言っているかのようなこの最終回は、「ここに来ればまたいつでも友達に会えるよ」という「プリパラ」という舞台そのものの価値を再確認させてくれる。まさしく最高に「いつもどおり」の、凄い最終回だった。

思い出してみれば『プリパラ』は最初から凄い作品だった。
「大きな声がコンプレックスの小学生・真中らぁらは、落とし物のプリチケを拾ったことがきっかけでプリパラを訪れる」という流れをコミカルに描きつつ、コンプレックスを振り切ってアイドルデビューを果たすらぁらの姿を美しく見せる。「プリパラは好きぷり?」「じゃあ大丈夫ぷり!」のやりとりも秀逸で、『プリパラ』という作品の魅力がこの一話の中ですべて詰め込まれていた。それ以来、自分は『プリパラ』をとにかく見逃さないように日々を過ごし、物語の転機を迎えるたびに感情を揺さぶられた。そふぃの挫折と復活からのチーム結成や大神田校長とらぁらママの和解では涙を流したし、ドレッシングパフェの登場やソラミドレッシングの誕生には大喜びした。特にファルルがらぁらとトモチケを交換しようとして眠りについた時の「残酷すぎる。二人はただ友達になりたかっただけなのに」と展開に傷つきすぎて午前中はまるで仕事にならなかった事は今でも覚えている。翌々週のファルルカムバックライブはテレビの向こう側で実際に起きている出来事を見守るかのような心境で眺め、観客達が「Make it!」を歌いだしたときにはともに口ずさみ、ファルルが蘇った時には泣いた。
大方の予想通りに始まった第二期では紫京院ひびき様に夢中になった。誰よりも理想が高い天才そのものではあるが、「一番困っている時に友達に裏切られた」という経験から現実に絶望。結果、「現実そのものを捨て去って孤独なボーカルドールになる」という目的で行動する「自殺志願者」ひびき様は優雅さと痛々しさが混在していて、見ていてとてもつらかった。しかしそんなひびき様がひびき様を「友達」と呼ぶ者たちのおかげで現実世界へと戻ってきた展開は最高に燃えた。そして一つの価値観だけではなく、異なる価値観をも認めてアップデートしていく「プリパラ」という世界に面白さを覚えていたのもこの辺りの出来事だ。またこの年からライブに行くようになったのだが、最初のライブがよりにもよってひびき様がサプライズゲストとして登場するクリスマスライブで、最前列でひびき様を見てしまったことで感情が振り切れて涙を流すだけの存在になった。
三年目からいよいよ始まった神アイドルを目指すための戦いを描いた神アイドル編は、らぁらがママになる!という衝撃の展開もさることながら、一話から登場していた準レギュラーの真中のんがアイドルデビューを果たした事や、幾つものユニットが誕生した事も含めて「集大成」の三文字がしっくりくる作品だった。
ガァルマゲドンの結成はガァルルのことを信じ続けたあろまとみかん、そして三人なら乗り越えられると確信するネコ姐さんの三人と一匹の絆が煌めいていたエピソードだったし、友達に裏切られた経験を持つが故に「友達」という概念を信じ切ることができないひびきが、「友達」と信じるファルルやふわりのために努力を重ねて無事にチームになれたトリコロールはライブも恰好良くて大好きな展開だ。「一人では勝てない」と悟ったのんが紆余曲折の末、唯一無二の親友を得るノンシュガー結成回もいいし、ちゃん子ちゃんとコスモとあじみ先生がユニットを結成する!というとんでもない展開と「アイドルじゃないだろうこれは!」と叫びたくなったうっちゃりビッグバンズもよかった。だが一番よかったのはらぁら達が神アイドルになった瞬間で、運命を諦めきれなかったらぁら達がみんなの思いを背負って手を伸ばしたことで実現したあのステージは、プリパラ全てのアイドルの憧れである「神アイドル」に相応しいものであったと思う。「主役ユニットだから神アイドルになるのは当然」と言われればその通りなのだが、そうした展開を「ご都合主義」などではなく「彼女たちが為した偉業」として見れたのは強い物語の力があってこそであった。

このように毎年必ず凄いものを見せてくれた『プリパラ』だが、『アイドルタイム・プリパラ』になってからも凄かった。
『アイドルタイム・プリパラ』では今までの舞台だったパラ宿の隣町であるパパラ宿が舞台となっているが、この街では「女子はアイドルなんてやらない」「プリパラといえば男子プリパラで、女子は応援していればいい」という空気に支配されており、女の子でありながらアイドルに憧れる夢川ゆいもパラ宿からやってきたらぁらも「異端者」であった。そんな異端者であったはずの二人の奮闘によりパパラ宿にも夢が溢れていく流れは素晴らしかった。夢を忘れていた虹色にのが師匠筋であるシオンの激励もあって「ヒーローアイドル」という夢を取り戻す展開もよかったし、「夢はない」と思っていた引っ込み思案の薄幸体質な幸多みちるの夢を普段から見せていた「プー大陸の巫女・ミーチル」としたことで生まれた「見失っても夢はすぐそばにある」という理屈も本当に素晴らしかった。あと『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』大好きマンとして、同一人物ではないにしてもみあのライブを見れたのは最高にハピラキでハピなるだった。みあが未来で待っていてくれた事実で感動しっぱなしだ。ありがとうタツノコプロ。
そしてしゅうかとガァララ、ガァララとパックの友情、パックの悲しみを経てのアイドル達のライブ。
「ふたりぼっち」をも包み込む「みんな友達!」、「一人一人の夢」を包み込む「みんなが夢を叶えていく事が夢」は夢と友達を描いてきた物語としてパーフェクトな結末だろう。この一年間見てきてよかったと心の底から思った。

そして奇しくもひびき様の誕生日と同日に放送された最終回。
冒頭で述べたように『アイドルタイム・プリパラ』として、そして『プリパラ』として最高にしていつもどおりの幕引きだった。
だから「さようならだけどさようならじゃない」。自分が今言いたいのは「また来週」だ。
きっといつかの「来週」でらぁらやゆい達は待っててくれている。だからその来週にまた会えた時のために今を頑張って生きていきたい。「アイドルを始める時間」はいつかまた訪れるのだから。

追伸。
見終わって呆然としていた時に目に入ったクリスマスライブで手に入れたレオナのサインボールでまた泣いた(レオナ役の若井さんはパックの声優でもある)

  

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