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細かすぎて面白い『プリパラ』傑作回セレクション

4月7日と4月8日の二日間にかけて、ニコニコ動画にて「『プリパラ』シリーズセレクション」として『プリパラ』傑作選の上映が行われる。
企画協力としてクレジットされているタツノコプロの依田健プロデューサーが選出しただけあって、『プリパラ』の中でも特に熱いエピソードが中心にピックアップされているが、『プリパラ』の放送期間は『アイドルタイム』も含めると三年と九か月もあり、そのエピソード数も200話に迫るほどあるため、二日間で放送される26本の中ではどうしても取りこぼしが発生してしまう。
特にギャグ回は今回のセレクションの中に含まれていないのだが、『プリパラ』のギャグ回は細かいネタが多くて自分は大好きなので、今回のセレクションに含まれなかったのは非常に残念だ。『プリパラ』は本筋から離れたところでやる話も面白いというのに!
なので自分用に『プリパラ』のギャグ回でセレクションを作った。適当に見てください。

■21話「解散!?そふぃ様親衛隊」

『プリパラ』一期シリーズは38話しかないため「一話丸々ギャグ回」というエピソードは殆ど存在しないのだが、そふぃ様親衛隊にスポットを当てたこのエピソードはその中でも数少ない「ギャグに振り切った一話」で非常に印象深い。「そふぃ様はもう一人で何でもやろうとする。ならば私たちは必要ないのではないか?」と考えたそふぃ様親衛隊が解散を決意し、それぞれの道を歩みだす!まではいいものの、あらゆる出来事がそふぃ様につなげてしまう様はこじつけの強引さもあって笑いを誘う。またみれぃが最後に告げる「そもそも論」は今回のエピソードそのものを締めくくりつつも、シリアスな笑いに昇華しており非常に完成度の高いエピソードであった。

■49話「いもうとよ」

ドレッシングパフェのマネージャー「ウサギ」にスポットを当てた回。ウサギの妹であるウサチャが立派な兄の姿を見るためにプリパラを訪れるも、ウサギは妹への見栄で話を盛っていたために苦労することに……という割とよくある社会見学系エピソードなのだが、秀逸なのはウサチャがウサギに幻滅するシーン。「嘘がバレて幻滅する」ではなく「ネコ姉さんにあんなことやこんなことをしている姿を見せられて幻滅する」というのはあまりにもウサギが可哀想で……そして面白かった……。ウサギもマスコットなので全くシモの要素は入ってないけれど、さすがにああいう兄の姿を見せられたらそりゃ嫌だよね、ウサチャ。
あと初登場となるウサチャの声優に諸星すみれを起用したのはナイス判断であったと思う。

■63話「トモチケは世界を救う」

『プリパラ』屈指の名作ギャグ回。タイトルの通り全編24時間テレビとなっており、らぁら達が24.5時間かけて様々なことに挑戦する回なのだが、「事あるごとにティーカップを割るひびき様」「人海戦術でクレームを入れ続けるひびき様」「何だかんだで唯一人だけとなっても最後まで見ているひびき様」など、ひびき様周りのギャグ描写がふんだんに盛り込まれている他、雨宮の大暴走っぷりも極まってEDのワイプで勝手にマラソンを行う様はあまりにも忠実な24時間テレビのパロディで完成度が高すぎた。
全編こういう遊びに使えるのも『プリパラ』の良さである。最高!

■85話「逆襲のセレブリティ4」

『プリパラ』二期シリーズにおける最大の問題児といえばセレブリティ4だろう。ミルキィホームズの四人が演じているわけだが、森脇真琴監督作品への参加経験の豊富さからか、力を入れるところと力を入れなくてもいいところの演技の落差加減が心地よく、初登場からして面白かったのだが、そんな彼女たちが再登場してリベンジを行うこの回は「セレブリティ4がボンクラすぎて」面白かった。いや元からボンクラではあったといえばそうなのだが、この回はドロシーとレオナの絆がとても美しかっただけに、あの四人はもう「救いようがないボンクラ」で……。なんだあの足の引っ張り合いは。

■95話「かんぺきママみれぃ!」

『プリパラ』は流行曲を笑いの小道具にすることが多い。大神田校長とらぁらママの過去が明かされるシーンでは「寒い夜だから…」を流したし、プリパラエクササイズ回では「EZ DO DANCE」を流した。明らかに笑いの小道具としてこれらの楽曲を使っているわけだが、「ワンフレーズだけで笑わせに来た」ということは今までなかった。そんな「ワンフレーズだけで笑わせに来た」のがこの95話だ。もう何も知らないで見た方が圧倒的に面白いのだがその多くはWEB配信や円盤で差し替えられているので、「どのシーンでどの曲が使われたのか」だけ書いておく。
「ジュルルを抱えたみれぃを見て、走馬灯のようにみれぃとジュルルと自分との生活を見る雨宮のシーンで小田和正の「言葉にできない」を流した」。
笑い死ぬかと思った。

■100話「テンション100MAX!」

『プリパラ』の放送100回を記念して製作された回。中心人物はドロシー。本筋は「自分勝手なドロシーが自分一人では何もできない状況に置かれることで「自分以外の人間がいるから自分が輝けることを知る」という、ドロシーにとって超重要な回なのだが、何が面白いって「100」という数字を作中にふんだんに盛り込み、「100という数字を探せ!」という本筋とは全く別の面白さを生み出して、ギャグにしてしまっていたこと。
メタな楽しませ方ではあるが、そもそも三期の一話は「らぁらが小学六年生であることを連呼する」というメタなネタがあったので、いまさらといえばいまさらのお話。むしろ100をここまで盛り込んでしっかりと話にしてきたのは流石中村能子である。

■102話「変幻自在!ジュエルチェンジぽよ♡」

もはやライブなどでも雑に突っ込まれていた「シオぽよ~!」が初登場した回。簡単にいえば「神アイドルグランプリ出場を祝してひびきが送り込んできたポンコツ映画監督のメカ姉ぇの元でアイドル達が映画を撮影する回」なのだが、あまりにも混沌としていてもはや「見てくれ」としか言いようがない。ヤケクソになったシオンの「シオぽよ~!」はガチ。あと「キャラクターが変わったよ」ということを声優全員が完璧に演じ切っているのも凄い。「i☆Risの六人はこの二年間で声優としてここまでできるようになったんだなぁ」と成長を感じられるので、声優好きは見てほしい。あとセレブ属性のらぁらはイケメンすぎる。

以下は『アイドルタイム・プリパラ』である。

■7話「そふぃがやってクール!」

『けものフレンズ』のシナリオ周りをサポートしていた田辺茂範さんの初『プリパラ』脚本回。「プリパラの宣伝番組を任されたらぁら達はそふぃに応援を頼み、神アイドルの力でプリパラを盛り上げようとするのだが、当日やってきたのはそふぃではなくハシビロコウで、場を繋ぐために二人が奮闘する!というそふぃ様中心回らしいドタバタコメディで、テンポの良いシナリオ運びもあって一話の満足度が高いエピソードである。だが、それ以上に面白いのは「『けものフレンズ』にかかわっていた」という田辺氏が明らかにけものフレンズを意識して動物をガンガン登場させていること。「当時の空気感を知っていれば知っているほど面白い」という時事ネタではあるのだが、「何でも笑いの装置にする」は本作の売りなので……。

■13話「レッツゴー!パラ宿」

『アイドルタイム・プリパラ』最大の問題回。「パラ宿のプリパラに遊びに来たゆいとらぁら。しかし突如メカ姉ぇが現れ、自爆装置が起動。パラ宿のプリパラをメカ姉ぇの爆発から守るために、アイドル達はライブをすることに!」というあらすじからして全くよく分からない話なのだが、見ていても全くよく分からない。とりあえず言えることは雑にぶち込まれる爆発ネタは面白いということ、そして大人でもマニアックすぎてわからないネタを唐突にぶち込むのはやめてほしいということだ。気づいた瞬間、過呼吸になるぐらい笑った。

■27話「華園しゅうかでございます」

最後はなにはなくともしゅうか様、華園しゅうか様の本格参戦回である。まずサブタイトルからして『白鳥麗子でございます』のパロディだし、内容も金の力にものを言わせるしゅうか様の奇行っぷりがたまらない。ただ本格参戦回らしく、金持ちキャラと思わせつつ、やはりファンのことは大事にするし、後に語られる努力家気質な点はこの段階でも外れていないのが最高だ。「この子、面白い子だな」と思わせるには十分で、メイキングドラマのヴィーナスは完全に「バブル」という意味……。

というわけで、ギャグ回ばかりを10本もあげて書いてきたが、『プリパラ』は本筋も素晴らしいし劇場版は「映画館で流すから」と派手なライブパートが数多く存在している作品である。
全部で191話ぐらいあるので躊躇する人もいるだろうが、ぜひ見てほしい。
ところで劇場版のうち一本はソフト化されてないので見られない(『とびだすプリパラ』のこと)のだが、いつかソフト化されるのだろうか。エイベックスさん、頼みます。



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