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『キラッとプリ☆チャン』継承された手に取った時の感触と、プレイ体験の密度を高めた新シリーズ。

4月19日より稼働開始した『キラッとプリ☆チャン』はプリティーリズムやプリパラに続くプリティーシリーズ第三弾となる作品だ。基本となる筐体こそ『プリパラ』と同一のものであるが、筐体左部に「キラッとボタン」とチケット排出機構を持つユニットが新たに増設されて大型化。基本となる筐体もプリチケ印刷に使うロール紙も変更されており、見た目からも手に取ったプリチケの感触からも「『プリパラ』とは違う」ということが如実に伝わってくるわけだが、ゲームそのものも『プリパラ』とは大きく異なる体験をさせてくれる作品となっている。
『キラッとプリ☆チャン』をプレイしてまず最初に感じるのは「密度の高さ」だ。
本作は大きく分けて「リズムゲームパート」と「プリスタグラムパート」の二つによって構成されているが、「どちらかがメインで、どちらかがサブ」ということはなく「どちらもメイン」となるようデザインされている。つまり一度のプレイで二種類の面白さを堪能することができるわけだが、プレイ時間が『プリパラ』より長くなったかというと大きく変更はされていない。ゲームとしてのテンポに至っては『プリパラ』よりもむしろ良くなっているぐらいだ。
「一回のプレイにかかる値段も時間もそのままなのに、二種類の面白さを詰め込んでテンポよく展開している」。
『キラッとプリ☆チャン』がやっていることはつまるところそういうことなのだが、これが如何に難しいことなのかは言うまでもないことだろう。二種類の面白さをただ詰め込んだだけではプレイ時間がいたずらに長くなるだけだし、最悪の場合は双方の面白さが共存できずに潰し合ってしまう。『キラッとプリ☆チャン』はそうした難題に挑み、見事に解決している。この密度の高さにより高められた「一回ごとのプレイの満足度」は『キラッとプリ☆チャン』ならではの強力な武器だといえよう。

ここからは「リズムゲームパート」「プリスタグラムパート」の二つに分けて見ていくことにしよう。
まずリズムゲームパートについてだが、これは『プリパラ』から大きな変更点はない。強いて言うならサイリウムチェンジ後のパートがバッサリと削られているためリズムゲームパート全体のプレイ時間そのものが少し短くなっていることだが、その分リズムゲームパートの密度も上がっているのでプレイしている時間的には大きく変化している気はしない。「元々完成度が高かった部分はそのままに、時間だけがちょっとだけ短くなった」ぐらいの捉え方で問題ないだろう。
個人的に「素晴らしい」と思ったのは「一緒にステージに立つフォロワーの数」がプレイするモードによって変わるではなく楽曲ごとに変わるに変更されたことと、セクションごとの合間に挿入されていたアピールがはっきりと「違うもの」になった事だ。
まず前者についてだが、これまでの『プリパラ』は三人一組のユニットがメインとなることから「自分以外のトモチケは二枚まで読み込める」ものだった。二年目からは五人ライブのドリームシアターライブモードが実装され、追加で100円入れることで四枚のトモチケが読み込めるようになり、三年目からはランウェイが実装されてより多くのトモチケを読み込めるようになっていたわけだが、結局のところ「最初にどのモードで遊ぶのか」を決める必要があったため若干不自由さを感じる部分があったし、アニメでは二人で歌っていた楽曲を三人でプレイするのは妙な気分だった。『キラッとプリ☆チャン』では読み込めるフォロチケの数が楽曲ごとに固定になったので、二人用の楽曲はキチンと二人での演出になるため最適化されたものを楽しむことができる。カメラワークやアングルづくりにも大きく手が入ったので、映像面でも新鮮だ。
後者についてだが、前述したように『プリパラ』はユニットがメインなので、セクションごとに挿入されるアピールも究極的にはユニットによるものだった。『キラッとプリ☆チャン』は「自分発信」がテーマになっていることもあり、ソロでのアピールが非常に多く盛り込まれており、またそのアピール方法もポージングやランウェイを歩いたりとバリエーションが増えている。少々寂しいようにも感じるところはあるが、『プリパラ』との差別化を考える点でもこの変更はとても良いものだろう。なおメイキングドラマはアプリになったが、こちらは従来通りの面白さで『プリパラ』の良さを引き継いでいるといえる。
総評としては「大きく変えるのではなく、部分的に変更することで差別化を図っている」といったところだが、『プリパラ』の時点で既に完成されていたので差別化が機能していたのはファンとしては喜ばしい。ドリチケなど二年目以降に展開できるものがある点も強いと言える。

二つ目の「プリスタグラムパート」は本作から導入された新しい要素だ。やることは「キャラクター達を撮影して、プリチケに印刷する画像を選択する」というだけで、リズムゲームパートほど「ゲームとしてのガチな面白さ」ではないのだが、「ライブで使用したコーデで撮影をする」「読み込んだアイテムを用いて撮影することができる」「撮影できるのは八枚まで」辺りの仕様により、マイキャラをとにかく愛する者達にとっては「こっちの方が本番」と言えるような熱い戦いが待っている。
自分のマイキャラが一番かわいく見える角度を理解していても、必ずそういうポージングをしてくれるとは限らず、「八枚」という撮影制限の中で「一番かわいく見える写真」を取るのは至難の業だ。プレイヤーにできるのはボタンを押して撮影するだけというのもなかなかつらいところだが、代わりに「よいものが撮影出来た」というときの気持ちよさは何物にも代えがたい。
またこの画像がプリチケにプリントされる点もうれしいところだ。「自分のマイキャラの推し写真を自分で作れる」のである。友達に見せてもいいし、自分が眺めるのに使っても良い。ただ少なくとも「自分の撮影した画像が自分の手元に来る」という面白さは最高の体験だし、『プリパラ』がそうだったようにそのプリチケは自分だけの宝物になるだろう。『キラッとプリ☆チャン』の体験の最期を締めくくるものとて最高のものではないだろうか。
なお「撮影が下手だ」という人間のために「ここで押せ」と言わんばかりのタイミングが用意されているのでその点については安心してほしい。こうした気遣いもまた嬉しいところだ。

『キラッとプリ☆チャン』は前作『プリパラ』の魅力を受け継ぎながらも、全く新しい体験をさせてくれる珠玉の作品だ。『プリパラ』をずっと楽しんできたものにも、そして新たにやってみるもの達にも分け隔てなく接し、楽しませようとする開発者達の熱意の結晶体であるとも言えよう。
スタートは間違いなく最高だが、一年後に果たしてどういう作品となっているのだろうか。
非常に楽しみになってくる作品であった。
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