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流行を取り入れてきたプリティーシリーズについて

『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』の公開を記念して、現在東京アニメセンターにて企画展「プリティーミュージアム」が開催されている。『プリティーリズム』から『キラッとプリ☆チャン』まで、プリティーシリーズの八年間をぎゅっと詰め込み、「プリティーシリーズ」の魅力を改めて再認識させるような企画展で、これまで一度も出てこなかったデザインの初期案やライブなどでも何度も目にしてきた衣装などが展示されている。まさしくファンにとっては絶対に見逃せない企画展だといえよう。『オーロラドリーム』以降熱心なファンをやってきた人間としては行く気満々なのだが、ところで今回の企画展の話を聞いてからというもの、「プリティーシリーズの魅力とは一体なんなのか」「何がここまで多くの人々を夢中にさせてきたのか」ということについてずっと考え続けていた。
アニメは『プリティーリズム』は菱田正和監督の作品で『プリパラ』は森脇真琴監督の作品で、『キラッとプリ☆チャン』は博史池畠監督の作品だ。ゲームは「タカラトミーアーツとシンソフィアの共同開発」と「歌とダンスとファッション」という二点は共通項としてあるもののそれぞれ描いているものは「プリズムスタァ」と「アイドル」と「動画配信者(端的にいえばyoutuber)」とバラバラであり、当然切り口も大きく異なり、前述した三つの要素は器程度の意味しか持たない。「プリティーシリーズ」という名を与えられ、一つのまとまりとして括られているものの、その中身は実に多用。新作が発表されるたびに「変えた方が良くなるならドンドン変えていく」というチャレンジ精神豊富なところもあるため、「シリーズ全体を通しての魅力」といわれるとファンだからこそ困ってしまう。なので三月末の発表から今までプリティーシリーズと向き合いながら考え続けてきたのだが、少なくとも一つだけ確かなことはある。
それは「流行を積極的に取り入れていく貪欲さ」だ。

『プリティーリズム』も『プリパラ』も、そして現在展開中の『キラッとプリ☆チャン』も流行のものを常に取り込んできた。
例えば『プリティーリズム』のフィギュアスケート要素がそうだ。『プリティーリズム』では「プリズムショー」という架空のエンターテイメントを題材としているが、そのプリズムショーには「歌とダンスとファッション」という三大要素に加えてフィギュアスケートが組み込まれている。このフィギュアスケート要素は当時フィギュアスケート(とりわけ女子)が大きく注目されていたことに起因するもので、プリズムスタァ(=プリズムショーのプレイヤー)は実在の技を織り交ぜながらも「プリズムジャンプ」という大技に挑戦する。
このプリズムショーではボーカル曲を使うこともあり、フィギュアスケートはフィギュアスケートでも所謂大会ルールではなく、見ている人を楽しませることに主眼を置いた「エキシビジョン」のような趣きではあるが、だからこそ歌とダンスとファッションがフィギュアスケートの中で共存していることに大きな面白さがあった。

第二作となる『プリパラ』は「アイドル」を題材にしていた。これはアイドルブームに影響を受けてのことだが、ローカルアイドルを含めて女の子達が様々なアイドルになっていく情勢を踏まえて、「アイドルになるためのハードル」をほぼ0に等しいところにまでダウンした作品となった。
「なろうと思えば誰でもアイドルになれる」「だからこそ何になりたいのか」という問いかけが作品世界に生まれていて、アイドルとして活動する者達の様々な目的は物語に深みを与え、アイドル達が激突する時には大きな熱量をもたらしたわけだが、「流行を取り入れた」という意味では個人的には主役であるらぁらにパステルパープルを配色したことも重要だったように思う。当時パステルカラーは確かに流行の兆しを見せていたが、「女児向けアニメの主役はピンク」というのは半ば固定観念化している中であえて主役にパステルパープルを配色することで他作品と並べた時に差別化点が一目瞭然になったのは本当に凄いことだった。
『アイドルタイムプリパラ』になってからはゆめかわいいものが好きで、口癖が「ゆめかわ」な夢川ゆいが登場したのも面白い。プリティーリズムからフィギュアスケート要素が抜けた分、『プリパラ』では残った三つの要素はより強くしなければならないわけだが、ファッション面での流行を積極的に取り入れていく事でその点は上手く解消されていたようにも思う。

そして『キラッとプリ☆チャン』だが、これは「動画配信」が題材になっている。
子供がyoutubeを見たり、youtuberにあこがれて動画を配信したりするのはもはや普通のことになっているが、その点を踏まえて「youtuber」をメインに据えてやっている『キラッとプリ☆チャン』はそれだけでなかなかチャレンジャーである。そもそもyoutuber自体が未だ発展途上な題材であり、様々なものが生まれ出る可能性に満ちた世界だ。当然その可能性の中には悪い部分もあるわけでセンシティブで扱い方に慎重さが求められる題材であると思うのだが、ともあれアニメの中で連呼されているように「やってみなければわからない」。『キラッとプリ☆チャン』はアニメもゲームも「発信者である」ということを重要にしていて、その面白さも「動いたものにしかわからない」というのがたまらない。これは「動画配信」をテーマにしている作品だからこその面白さだろう。
またゲームでは「プリスタグラム」としてインスタグラムのように「自分で写真を撮影して画像を発信し、他ユーザーといいね♪を送り合う」というSNS遊びがあるのも良い。先日からプレイしているが、アレは本当に「インスタグラムに画像を上げる人の気持ち」が分かるので分からない人ほどプレイしてほしい。

以上のようにプリティーシリーズはその時代ごとの流行を踏まえて発展してきたわけであるが、二年後には10周年を迎えようとしている。その10周年の席でどんな新しいものを見せてくれるのだろうか。ファンとして楽しみにしている。
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