FC2ブログ

Entries

『キラッとプリ☆チャン』九話と赤城あんなの再挑戦

『キラッとプリ☆チャン』九話「ワタクシ、チャレンジしてみましたわ!」にて、ついに赤城アンナと緑川さらがライブを行った。
赤城あんなと緑川さらは物語開始以前にはライブを行っていた事が明示されている事から、より正確に言えば「(視聴者視点でいえば)赤城あんなの初ライブ」「(物語世界においては)赤城あんなの復活」であるが、これまで桃山みらいや萌黄えもの挑戦に介入し、「超金持ち」という設定に基づいたマネーパワーで引っ掻き回す「狂言回し」で道化のような役回りを担ってきた赤城あんなが、まさか本当に「世界規模の人気を誇るトップレベルのプリ☆チャンアイドル」だなんて誰が予想しただろうか。
「復活を宣言しただけでいいね!が集まってしまう」は動画共有サイトが題材らしい人気者の表現を行った上でのライブも圧巻の出来。日曜の朝からあんなにも熱くなれるものを見せられてしまい、すっかり赤城あんなの復活に沸く作中世界のキャラクター達と同じ気持ちになってしまった。メルティックスター最高!

さて今回の九話で注目なのは「『赤城あんながライブをしなくなった理由』を仄めかせる程度に留めていたこと」だろう。
「物語開始以前のメルティックスターは赤城あんなと緑川さらにもう一人を加えた三人組であった」「何らかの事情によって一人は脱退した」「あんなはライブをするのを辞めた」「過去にアップしていたライブの動画は全て削除されている」。
九話で登場したメルティックスターに纏わる情報はこの程度で、「三人目とは何者なのか」「過去に一体何があったのか」ということについては一切触れられていない。分かることは「何かがあって一人は脱退し、あんなはライブをすることを辞めた」だけだ。「なぜそうなったのか」の全容を掴むところにまでは至らない。主役であるみらいとえもも九話においては「あんなに良い刺激を与える外部要因」に落ち着いていることため、「一体何があったのか」は今のところ分からないままなのだが、だからこそ「再びライブを始める」というあんなの決断が「過去の決着」ではなく「今の挑戦」として強い印象を残す。
「大事なのは『過去に何があったのか』ではなく『今何をするか』」とでも言うかのような展開だが、本作のテーマが「やってみなくちゃ分からない。分からなかったらやってみよう」である以上、挫折してライブを辞めてしまったあんなの「ライブへの再挑戦」はまさしく「やってみなくちゃ分からない」だ。そしてやってみたからこそ、彼女は再びプリ☆チャンアイドルとして輝きを放ちだす。
この辺りの「やってみた事が周囲から素直に評価される」というのは実に美しい光景であるし、長く空いた時間と周囲からの期待を物ともせずに緑川さらと共にプリ☆チャンのステージに舞い戻ってきた赤城あんなには王者の風格を感じてしまうのだが、その一方でそんなメルティックスターの鮮烈なる帰還を見ることとなった萌黄えもはつらい境地に置かれている。
元々赤城あんなの挑発に乗って売り言葉に買い言葉でみらいと一緒にプリ☆チャンアイドルを始めたえもであったが、九話では前話を受けて「読者モデルになって注目される」という描写がアバンタイトルで描写されている。
「ついに私の時代が来た!」と言わんばかりに浮かれていたえもの前に突き付けられたのは、「赤城あんなは特別なことなんてしなくても、『ライブ活動を再開する』という記者会見するだけでいいね!を集められる」という絶対的な人気の差であった。つまりえもの想像よりも遥か先に赤城あんなはいたのだ。読者モデルになったりして調子に乗っていただけにえもは大変惨めな事になっている。この手の描写に容赦がない辺りに「流石プリティーシリーズ」と思う部分もなくはないのだが、みらいとりんかが純粋に感動しているだけにえもの落差が際立つ。
前述したように「やってみなくちゃ分からない。分からなかったらやってみよう」はこの作品のテーマであるが、はたしてえもに「やってみる」と思うだけの心の力が残っているのだろうか……。あんな達の過去共々、今後のエピソードに注目したい。

本編については以上だが、折角なので今回のメルティックスターのライブについても解説しておく。
今回メルティックスターの楽曲としてお披露目となった「Play Sound☆」はロックチューンの楽曲だ。作詞家は『KING OF PRISM』の「ドラマチックLOVE」を手掛けた宮嶋淳子で、作編曲をPetit miladyなどに楽曲提供をした経験を持つ松坂康司が担当する。
『キラッとプリ☆チャン』は『プリパラ』の流れを汲んでいるのか、どちらかと言えばアイドルソング寄りの楽曲が多いのだが、そんな中で突如として登場した「Play Sound☆」のサウンドは異彩を放つ。ピアノ経験を持つあんなとギターを得意とするさらの二人の要素をどちらを採用した上で「ロック」という方向性で綺麗にまとめ上げているのがファンとしてはたまらないわけだが、その振付もさらはギター演奏をベースとして合間にダンスを行うスタイルで、あんなもピアノの鍵盤を叩いているかのような仕草が随所に見られる「二人の個性を衝突させている」かのような激しいものになっている。
呼吸を合わせていたみらい&えもの「レディー・アクション!」と見比べてみるとよく分かるだろう。
互いに支え合っているみらい&えもに対して、あんな&さらは真正面から激突しすぎである。ただそんな衝突具合の中で垣間見える二人の強い信頼関係が美しい。「互いに信頼し合っているからこそ限度なく全力が出せる」。そんな信頼と熱さのあるメルティックスターのライブは日曜の朝から浴びるには刺激的すぎた。

DewdR59UEAAo742.jpg















スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2465-fbe7cb6b

0件のトラックバック

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

水音

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター