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『プリティーオールフレンズ』水着抱き枕カバーにおける見解について

明日からコミックマーケット92が開催されるが、企業ブースで『プリティーオールフレンズ』名義でプリティーリズムシリーズとプリパラシリーズの主人公達が水着を着用した抱き枕カバーが販売されるということで一部で「女児向けアニメなのに男性向けの性的なグッズを出すとは何事か!」と話題になっている。というか炎上しているといってもよい。ともあれ大きな話題を呼んでいる。
その抱き枕カバーについては、こちらのICREAの街頭ページにて確認できるが、なるほど。確かに話題になるのも分らないではない。表情づけこそそこまでセクシャリティを感じるものではないが、ポージングはかなり性的な部分を押し出したものであるように感じるし、キャラクター達が着用している水着も上下セパレートのものが多い。なのでこれを見て「けしからん」となる人がいるのも無理からぬことだろう。かくいう自分もみあの水着姿を見た時には「えっ、これは大丈夫なのか?」と動揺したのだが、しかしながら自分の見解としては「最低限の仁義は通しているので別にいいのではないか」「買うか買わないかはユーザーに委ねられている。買わないもまた意思表示足りうる」と考えている。
そもそも『プリティーオールフレンズ』は、2020年に10周年を迎えるプリティーシリーズを盛り上げるべく展開したオールスタープロジェクトで、展開されている商品にコスメや香水などが含まれていることからも分かるように、どちらかといえば「かつてのファン」をメインターゲットとして展開している。そのため「大人向けの抱き枕カバーの販売」そのものは『プリティーオールフレンズ』のプロジェクト的には方針としては全く問題ないように思う。残っているのは「シリーズとしての筋をどう通すのか」という仁義の問題であるが、この点においてもこの抱き枕カバーそのものはクリアされているように思う。なぜなら今回のラインナップには現在女児向けコンテンツとして展開中の『キラっとプリ☆チャン』は含まれていないし、そもそも入手する機会は現在のところコミックマーケット94に行くしかないからだ。
現在絶賛展開中の『キラっとプリ☆チャン』でこのようなグッズを出していたらさすがに自分も「さすがにそれはどうかと思う」と難色を示していただろう。このグッズが公式ショップであるプリズムストーン等で販売されていたら「もうちょっと考えたほうがいい」と述べていただろう。
しかし実際には直接目にする機会も入手する機会も大人の方が圧倒的に多い空間に限定されている上、現在女児向けとして展開中の『キラっと☆プリチャン』も今回のラインナップの中に含まれていない。あくまで「かつてのファンに向けて展開中」の『プリティーオールフレンズ』の中だけで留まっているわけで、子供と共に歩んできたシリーズの仁義は最低限守られているように思うのだ。少なくとも自分にとっては。
それでも「私は『ない』なー」という人もいるだろうが、それはそれでありだろう。あくまで自分の見解では「あり」というだけだ。「私は『ない』と思う」という他者がいてもいい。多様性とは自分とは相反する意見が存在すること、そしてその相反する意見の価値を認めることであるのだから。
ただ今回行われているのはビジネスである以上、「販売機会そのものを潰す」というのはあまり気分がよいものではない。意思表示ならば「買う/買わない」の選択で行うのが妥当なのではないか。「絶対に買わなければならない」というものでもないのなら「買わない」もまた意思表示足りうる。大多数の人間が「買わない」を選んだ結果、以降この手の商品が駆逐されるのなら自分は致し方なしだと考える。「機会そのものの否定」ではなく「市場の摂理による淘汰」ならば、それは理に適ったものだからだ。なのでせめて淘汰されるかどうかまでは見せてほしい。
当方は『オーロラドリーム』に衝撃を受けて以来作品及びプロジェクトの分析を行い続けてきたのだ。思惑が外れて淘汰されるのであれば、せめて淘汰されるところまで見届けさせてほしい。

さて、ここからはただの余談であるが。
そも女性キャラクターが横たわっているだけの抱き枕カバーは性的であるのだろうか。感情論や個人の主観を排除した場合それは本当に性的なものであるといえるのであろうか。自分は「個人の主観や感情を排除してそれでもなお性的であるとされるのであれば、R-18指定などのそれ相応の扱いを受けているはずでは?」と考えているので、今回の騒動で怒っている人達の意見を拝聴してもそこがどうにも理解ができない。
あと「スピンオフである『KING OF PRISM』は20代女性をターゲットとしているので全裸でも問題ない」と主張している人も見かけたが、監督やプロデューサーは事あるごとに「女児以外全年齢向け」と発言していたように思うのだが、忘れているのだろうか(ここで女児が外されているのは、スピンオフ元であるプリティーリズムの精神的後継作である『プリパラ』が展開されており「商売の関係上食い合うのはやめてほしい」と言われていたためである)。
なお今回の騒動を受けて過去の発言諸々を洗いなおしてみたが、「『KING OF PRISM』のヒットに伴うシリーズそのものの再評価」がなされてからのシリーズは割とその辺りの住み分けを意識して展開していることが分かり、シリーズ展開として自分の認識にズレがなかったことを再確認できたのはよいことであった。

(追記:2018年8月10日10時30分)

結局販売は中止になったようだ。
販売中止の理由は「諸般の事情で」とのことだが、今回の情報公開直後から「販売する人間も買う人間も殺してやりたい」などという過激な暴力発言を行っている人間もいたため、念のために販売を自粛したのだろう。
なんにしてもである。法律上は問題なく版元からの承認も得ていた商品に、暴力をちらつかせたりと圧力をかけて販売機会そのものを潰してしまうやり方は好ましくない、強く言えば「最悪だ」と言わざるを得ない。
一つ救いなのは通販は行うようであることか。それだけはよかった。

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