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『レッド・デッド・リデンプション2』狩りの面白さと本編の切なさについて

『レッドデッドリデンプション』をプレイした時の感動は今でも思い出せる。
ゲームシステムは同じ開発の『グランド・セフト・オート』そのままではあるが、西部開拓時代が終わり近代へと移行しつつあるアメリカの何とも言い難い空気感は無情さと寂しさを感じてしまったし、「家族を救う」という大義名分があるとはいえかつての仲間を一人一人葬っていかなければならない主人公のやりきれなさに付き合った後のあの結末には思わず天を仰いでしまうほど夢中になった。
かねてから西部劇は好むジャンルの一つではあるのだが、『レッドデッドリデンプション』はそんな西部劇好きの心をくすぐるゲームだった。

そんな『レッドデッドリデンプション』の新作が10月末に発売された。
名前は『レッドデッドリデンプション2』。続編なので素直に『2』とつけている分かりやすい名前であるが、舞台となるのは前作から10年ほど遡った1899年となっていて、前作では「かつての思い出」として語られたダッチ・ギャングの崩壊について語られる。
前作に今作の主人公であるアーサーが登場していないことからも分かるようにアーサーの死は不可避のものである。銀行強盗に失敗して土地を追われた一行が雪山に逃げ込んだところから始まる今作の物語は、進めるごとに「時代の流れによって自分達の挟持をすり減らしていく」という切なさと無情さが溢れ出る物語となっており、近いうちに訪れるであろう崩壊への興味がメインストーリーを牽引する。
前作をやっていなくても十分面白いゲームではあるが、前作を知っていればこその味わい深さもあるので前作をプレイしている身としては「最高」の二文字しかない。が、50時間を超えたプレイ時間のうちメインストーリーが占める割合は二割あればいいぐらいだ。では残りの八割を何をやっているかというと、広大な大地を愛馬で駆け回っている。
前作がそうであったように本作もオープンワールドではあるのだが、本作のフィールドはとにかく何もない。街の数も数えるほどしかないし、イベントがありそうな場所も少ないし、フィールド徘徊中に発生するランダムイベントもそれほどあるわけではない。大地は広大だし、土地によって暑かったり寒かったりと色々な景色を見ることは出来るのだが、「何かがある」と思って動くと肩透かしを食らうだろう。ただ目的を持って大地を駆け回っているとこれがもう滅法面白いのである。
例えば「装備を拡充するために毛皮がほしい」とする。この毛皮を入手するためには該当する動物を狩るしかない。生息地域に向かう。必ずそこにいるとは限らないので歩きまわりながら痕跡を探す。痕跡を見つけたらゆっくりとその痕跡をたどる。対象の動物を目視で確認する。適切な武器を取り出し狙いをつける。引き金を引く。倒れたのを確認したら毛皮を剥ぎ取り馬に乗せる。そのまま馬に跨がり、拠点や罠師のもとで装備を強化する。
この流れを定期的にやることになるので時間がどんどん吸われていく。
獲物が鹿とかならどこにでもいるのでまだいい。バイソンやらヒョウやらを狩りに行くと全くといっていいほど出てこなくて泣きそうになる。小さいリスやアライグマは出るのは出るが狩るのはとても面倒くさい……とただ毛皮を取るだけなのにやたらと苦労する。しかし取れると嬉しいし楽しい。すぐに逃げる動物は程よい緊張感を生み、目当てのものが出れば嬉しい。このサイクルの作り方だけでパーフェクトだ。狩りゲーとして素晴らしい。
犯罪についても触れておくと本作ではいくつもの犯罪行為に手を染めることが出来る。一般人に脅しをかけることから始まり、銀行強盗や列車強盗まで出来る。お金は定期的に必要になるもののため、あって困るものではない。よって強盗していくことになるが、やりすぎるとすぐに人が集まってくるので逃げる算段をつけてやらなければならない。その辺りの折り合いをつけて動くことが凄く楽しい。程よい緊張感とそこから開放されるカタルシスがたまらない。
もっとも問題がないわけではない。例えばファストトラベルは拠点から目的地に行くだけの一方通行で煩わしいし、「少し接触しただけで犯罪歴がつくのはどうなんだ?」と言わざるを得ない。ユーザーインターフェースも洗練されているとは言えない。細かいところでは幾つも面倒な部分はある。あるのだが、そうした点を補い切るほどゲームとしては面白い。面白いのである。大きな面白さの前では小さな短所は消え失せるのでとても楽しんでいる。『Fallout76』を当日やれるか怪しくなっていて困ったなぁ、というのが現在の気持ちだ。
今年は本当に大変である……。

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