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『ときめきアイドル』サービス終了によせて

11月15日にコナミの『ときめきアイドル』が来年1月15日をもって運営サービスを終了することが告知された。
サービス開始は今年3月20日のことなので運営期間は43週。
長いようで短い命であったが、「1月15日のサービス終了後はプレイできなくなる」というわけではなく、同日にオフライン版に移行することが告知されている。このオフライン版ではメンバーストーリーの九話が実装されるという。出来はいい作品なだけに惜しさしか残らないが、「サービスが終了したら終わり!プレイできないよ!」としないコナミの姿勢は高く評価したいところだ。
とまあ、ここまでは先日『ときめきアイドル』の運営から発表された内容なのだが、今回のサービス終了とそれに伴うオフライン版への移行を「『ときめきアイドル』は運営方針を変更した」と誤解している人が散見される。オフライン版に移行してもアップデートがされるものであると。
残念ながらオフライン版移行後に行われる事を見るとおそらくそうではないことが分かる。なぜならオフライン版移行と同時にメンバーストーリーの九話が実装されるからだ。
『ときめきアイドル』ではキャラクターの好感度上昇に合わせてメンバーエピソードが解放される。このメンバーストーリーはキャラクター一人一人にスポットを当て、プレイヤーとの交流によってそれぞれが抱える悩みを解決していく物語となっている。現在のところ八話まで実装されているのだが、いずれも最後の詰めのところで終わっていて九話で物語が完結することは明白であった。今回のオフライン版の移行に伴うアップデートによって、そんなメンバーストーリーの九話が実装が告知されたということは、「これ以上のアップデートは見込めない」ということだ。
今回の九話実装も含むオフライン版への変更は一周年に合わせて実装する予定だったものを、終了に伴って前倒しで実装するだけのことだと思うのだが、いずれにせよ『ときめきアイドル』は「運営方針の変更に伴う終了」ではなく「本当にタイトルとして終了」と見ていいだろう。核となる作品が終了に伴い、プロジェクトとしてどうするかは未知であるが、終了後に再起する可能性は万に一つ程度でもなくはないので頑張ってほしい。

そもそもであるが。『ときめきアイドル』はおそらく同ジャンルのゲームの中でも「最高峰の一つ」と言ってもいいほど完成度の高いゲームであった。
ライブを繰り返してゲージを溜め、そのゲージを消費して全員で行うスペシャルライブをやってファン数を増やしていくゲーム内サイクルは区切りのつけやすさなどの点から見ても完成度が高かったし、通常のライブとスペシャルライブの違いを「ユーザーが直接干渉できるかどうか」として「プレイヤーと積み重ねてきた練習をスペシャルライブで発揮する」という物語を生めていたのも良かった。本編はほぼ3DCGであるがその3DCGの出来もよかったし、着せ替え的な面白さもあったし、VRモードでの鑑賞モードは素晴らしかった。VRモード中に着せ替えをすると「後ろを向いていてください」と支持され、実際にキャラクターに背中を向けていると衣擦れの音だけがする辺りも秀逸だった。着替え終わっていない状態で振り返ると怒られるのも良いし、撮影モードでは様々な表情の女の子達を撮影できた。
総じて「コナミらしさ溢れる凄いゲーム」だったのだが、「ではなぜサービス終了することになったのか」と言われると「マーケティングと運営戦略が良くなかった」としか言えない。
触れてもらえればこのゲームの凄さは分かるが、触れなければその凄さが分かることはない。そもそも『ときめきアイドル』というゲームが存在することを知ってもらわなければ、「触れる/触れない」という選択肢は発生しないわけで、『ときめきアイドル』はその点においてお世辞にも良いものではなかった。
それに運営戦略についても、往年のコナミユーザーにだけ向いた戦略の組み立て方でよろしくない……。
「ある程度のアクティブユーザー数を確保した上で往年のコナミユーザーにだけ向いた戦略を行う」のならともかく、アクティブユーザー数を確保できていないままコナミユーザーにだけ向いた戦略を行ったら、元ネタが分からない人が離脱していくのは当然のことではないか……。
自分はその辺りのマーケティングの下手くそさと戦略ミスが響いて今回のサービス終了となったと見ている。
だが、そういうところもコナミらしさだと言われると正直否定できない。コナミは「良いものを出せば売れる」という神話を信じているところがあるので、今回もそのケースであると自分は認識している。ただそれはもう通用しない時代だ。そういう意味では今回の『ときめきアイドル』終了は理屈の上では納得である。でも和久井優の主演作品なのでもうちょっと長く続いて欲しかった。

ところで冒頭で『ときめきアイドル』の寿命を「長いようで短い」と書いたが、ソーシャルゲーム界隈で定点観測している人間としては「そこまで短くないな?」と思ったし、前述したコナミのやり方を見ているとむしろ「よくここまで保ったな」という方が先に出る次第である。
何にしても終了が告知されてしまった以上、ユーザーに出来ることは「終わるまで楽しむ」ぐらいであるし、オフライン版移行後にちまちまと触る程度であろう。「楽曲は全て音源化してほしいなぁ」とは思うのだが……そこまでは頑張りませんか。コナミ。




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