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『コードギアス復活のルルーシュ』はファンにとっても究極のエンターテイメント作品だった件

『コードギアス反逆のルルーシュ』は谷口悟朗監督のエンターテイナーとしての才覚が存分に発揮されたエンターテイメント作品だった。
放送当時は「必ず前話の予想を裏切ってくる話運び」にワクワクして、「人の意思を捻じ曲げる力がもたらす数々の責任を背負い込みながらも、己の成すべきことを成そうとするルルーシュ」に注目し、ナイトメアフレームのアクションを楽しんでいた。夕方の時間帯での放送になった二期は発表当初こそ「一期のような展開は無理なのでは?」と思っていたがその予想を綺麗に裏切り、ルルーシュの物語に綺麗に幕を引いていて、「さすが谷口悟朗……」と唸らされた。本当に珠玉のエンターテイメントであり、リアルタイムでこの物語を堪能できたことを今思い返してみても嬉しく思う。しかしそれだけに『復活のルルーシュ』については「えっ、あの後に何をやるの?」と言わざるを得なかった。ルルーシュは悪逆皇帝として討たれて表舞台から退場する。そんな結末だったから超合衆国による平和が実現したのだ。これ以上ルルーシュに何をやらせるというのだ。
そんな事情もあって『復活のルルーシュ』については色々と不安な気持ちがあったのだが、見に行ってみて深く悔いたのは「谷口悟朗監督のことをもうちょっと信じるべきであった」ということであった。つまり本作はあの「コードギアスの続編」であり「ルルーシュの物語の最後」を飾るに相応しい、最高にクールなエンターテイメント作品だったのだ!

何と言っても素晴らしいのはルルーシュと敵のギアスユーザーによるギアス戦だろう。
戦略家であるルルーシュは、敵指揮官の思考を読み切って戦術レベルでは負けていても戦略レベルで必ず勝利を収める。その手腕はゼロレクイエムから時間を置いても健在であり、何一つ変わっていない。
しかし今回の敵はそんなルルーシュにも匹敵する、いやそれ以上のものを持ち、ルルーシュの作戦は自信もろとも木っ端微塵に粉砕されてしまう。仲間との連絡網も分断され、相手に必ず先手を討たれ続ける絶体絶命の危機の中でルルーシュの行う起死回生の一手の熱さ!あの「互いの取れる最善手を打ち続け根負けするかどうか」のような焦れる感覚はあまりにも凄かった。
敵に対してルルーシュの意識は連続したものだからこそあの演出が出来るのだ!それが分かるだけに正解すぎる演出と福山潤の好演っぷりにぐっと来た。また敵に「やり直したいと思わないのか?」と聞かれた際のルルーシュの返事も彼らしい。あれは全てを背負って進んできた人間の覚悟であり、それは相手にはなかったもの。手段を選ばない点では同じであるものの、その手段によって生じたものを心に刻んで歩んできたルルーシュだからこそ一か八かの勝負に出るし、打ち破ることが出来たのだ。本当によく練られ、かつ「この作品を見にきた人間が見たいもの」を計算し尽くした脚本だ。
「オレンジ」を始めとしてオマージュもふんだんに盛り込まれているにも関わらず、そこはあくまで小ネタ程度で、本筋だけで既に面白い。それに無駄なものが一つもない。なんなのだこの脚本は。一体最初の脚本会議からどのぐらいかけて、何回の脚本会議を経て作られたものなのか教えてほしい。すごすぎる。

とまあ、ここまでは『コードギアス』を見てきた人間の感想なのだが、これを見ている時に自分の脳裏に浮かんでいたのは「スパロボで見た」という七文字だった。いやもう本当にスパロボで見たものばかりで構築されているのだ!完全新作であるはずなのに!シナリオはぜんぜん違うのに!脳が出してくるのは「スパロボで見た」だけなのだ!
ただそれも仕方がないというか。『コードギアス』が初参戦した『第二次スーパーロボット大戦Z』では原作通りゼロレクイエムが行われる「ゼロレクイエムルート」と「ifルート」が存在していてその分岐点は「扇がゼロを信じ切れるかどうか」だったりするし、ゼロレクイエムルートを辿ってもルルーシュは生存したことになる。
「原作で死んだキャラクターが生きていたことにすることで起きるシナリオの変化」はスパロボの醍醐味の一つなのだが、『復活のルルーシュ』も「ルルーシュが生きていたら」を起点にしているので似通ってくる部分があるのは仕方がないといえよう。
ただ「スパロボっぽい」であって「スパロボそのものではない」ということは押さえておきたい。スタート地点が似ているだけで、実際に描かれていることは全くの別物だ。だからスパロボでの『コードギアス』の扱いを知っていても自分は楽しむことが出来たのだが、ただスパロボ好きの宿命というか悪癖で「スパロボに早く参戦してほしいな……」と思っているところは多分にある。おそらくスパロボでは作中描写を反映してマップ兵器で雑魚を蹴散らしボス戦では分離して……とか出来るようになるのだろう。早く参戦してほしい。スザクは強すぎる気がするが。

この日は他にも『アクアマン』を見ているのだが、こちらも素晴らしい作品だった。面白い映画が多いのは嬉しい限りである。
ただもう少し手心を。三ヶ月ぐらいの間に見ておきたい映画が多すぎる……!
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