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正解率1%コミック版『ひぐらしのなく頃に 祟殺し編』

「『一寸先は闇』なんてコトワザがあるように、この一見平和で穏やかな風景も
一転して災いに包まれてしまう時がある。−−そうこの俺のように。」

長編サウンドノベル、『ひぐらしのなく頃に』。
その第3話に当たるのがこの祟殺し編だ。
今まで孤立という恐怖と、身近な人物の豹変による恐怖を味わってきたわけだが、今作は最も痛々しく、最も生々しい、今の世の中を反映したかのようなシナリオになっている。
実の子ですら虐待する、そんな社会を描いているかのように生々しく、また痛々しいのだ。

今回は生意気な後輩、『トラップマスター』北条沙都子を中心に描かれている。
今までレナと魅音の家柄について語られていたが、沙都子は梨花と共に暮らしているという事しか分からなかった。
そのため、両親がいない事、唯一の肉親である兄が行方不明になった事、それによって沙都子がどういったことにあっていた事が次々に判明していく。
そして起きる綿流しの事件。
あとは今までの流れから推測して欲しい。

コミック版は進行が遅い。
綿流し編でも述べたが、これは日常ありがちな事をテーマにしているため、今回は仕方がないといえるだろう。
何せ、ここまで痛々しい事を描き、沙都子が明るく振る舞う事に意味を持たせるためには、やはりこの進行速度が一番だ。
構成としてみればプロローグに1章の中盤までを収録したように見えるだろう。
だが、恐怖と生々しく、痛々しい演出を考えるとこれで十分。
あとは2巻でさらに盛り上げ、大石さんをも敵に回す、そんなストーリーが用意されている。
祟殺し編はまだ前菜。
美味しく頂くためには軽く、それでいて思い切り味わうつもりで読むと2巻でさらに恐怖できるだろう。

この祟殺し編はひぐらしのなく頃に最後の謎を投げかけてくる。
その謎を自分の推理で解き明かして欲しい。
逃げ出さず、空いた時間で気軽に推理するのだ。
真実はいくつもあるのだから、読んだ友達と共に推理して答え合わせをする。
それだけでも十分に楽しいだろう。
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