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『Fate/Grand Order』アルターエゴについての研究

5月1日に『Fate/Grand Order』で『Fate/EXTRA CCC』コラボの開始に合わせて新規に二つのクラスが追加された。
一つは登場以来トップメタを走り続けるジャンヌダルク・オルタを始めとするアヴェンジャー達に対して攻防両面で有利を取り、ジャンヌや天草四郎と言ったルーラーには攻防両面で不利をとる現在はBB専用クラスの「ムーンキャンサー」。もう一つは「アルターエゴ」である。
アルターエゴは攻撃面ではライダー/アサシン/キャスターに対してはバーサーカーと同等の有利を取り、セイバー/アーチャー/ランサーには不利を取る。防御面ではバーサーカーを除いてどのクラスも等倍。バーサーカーだけは例外的に受けるダメージも与えるダメージも二倍と「変則的なバーサーカー」とでも表現するのが適切な独特のクラス相性が与えられている。
おそらく「どこにでも入り、大体の敵に対応可能で、相性が不利なクラスでも自分が攻撃するわけではないので支障がない」という孔明やマーリンと言ったキャスターのバッファーの起用を抑制するために実装されたものだと思うが、その結果としてセイバー/アーチャー/ランサーの三騎士に存在するバッファー達を起用する理由が出来た事は喜ばしい。女性に対して強力無比な攻撃力バフを発生させるエリザベート・バートリーなどは今後もアルターエゴが登場するのなら使用する機会はどんどん増えていく事だろう。また既存クラスに当てはまらない英霊達をアルターエゴという形で実装することも可能なので、枠組みを広げる意味でもこの「アルターエゴ」の登場は悪くないのではないだろうか。あまりにも『EXTRA CCC』由来の言葉過ぎる点を除けば、だが。
閑話休題。アルターエゴに話を戻すと、今回のアルターエゴの実装と同時にアルターエゴのキャラクターが三人も追加された。
メルトリリス、パッションリップ、殺生院キアラの三人である。
いずれも『EXTRA CCC』に登場したキャラクターであり、今回のイベントシナリオにおいても中心人物である三人がアルターエゴとしてカルデアに召喚されて、今年の1.5部、そして来年以降に展開されるだろう第二部を駆け抜ける仲間となる展開はとても面白いものがあるが、それは物語面での話である。「もし引くことが出来たとしてゲーム上ではどのように扱っていけばいいのか」と言う話を以下に記す。あくまで個人研究の代物なので、もし「こう使った方が強い」「浪漫だけどこう運用すれば面白い」という意見があれば忌憚なく聞かせて欲しい。

■メルトリリス

今回のイベントシナリオのメインヒロインにして、三人のアルターエゴのクイック担当のメルトリリス。『白鳥の湖』を思わせるキャラクターである彼女の魅力はその「クリティカルスター生成能力の高さ」に尽きる。「彼女が動けば星が出る」と言ってもいいほど、彼女の攻撃モーションは凄まじい。連続ヒットする攻撃を一枚のカードで叩き込み、NPを回収しながら莫大な数の星を出していく。その性能の高さたるや、クリスマスに現れて「星5のアサシン」というものの性能を見せつけたジャック・ザ・リッパーに匹敵するほど。「クリティカルに繋がるのなら関係ない」と言わんばかりに星を出し続ける彼女のその性能は間違いなく強力で、「超強力な攻撃を行った後、強化解除と3ターンの軽いクイック性能アップを行う」と言う効果の宝具と組み合わせればアルターエゴといえどもバカには出来ない。
スキルも「回避二回+クリティカルスター排出」「軽い防御デバフを食らう代わりに攻撃力を大幅に上げる」と、滅茶苦茶強いわけではないが使いやすいものが二つに、「敵と味方の宝具威力を下げて、次ターンに自分の宝具威力を上げる」という使いどころが難しいもののユニークな性能のスキルが一つで面白い。三つ目のスキルは敵の宝具威力そのものを下げるため、防御バフや同種のデバフを合わせれば無敵や回避持ちがいなくとも宝具を上手く処理する事ができるだろう。クイックを軸に考えるパーティーなら間違いなく活躍するキャラクターである。アタランテやアレキサンダーと言ったクイック系バッファーの鉄板キャラは当然として、星を吸って殴りに行けるライダー系も強い。あとは沖田総司やジャックザリッパーという「星飽和系クイックパのいつもの編成」もありだろう。
礼装はベターなところでイマジナリーアラウンド。クリティカルアタッカーとして使うのなら「熱砂の語らい」といったところか。

■パッションリップ

パッションリップはアルターエゴ三人の中で唯一の星4にしてバスター担当となるキャラクターだ。バスター三枚/アーツ一枚/クイック一枚の、いわゆるバスターゴリラのカード構成だが、アーツもクイックもEX攻撃もヒット数が多いことやパッシブスキルの「気配遮断」の存在によりバスターゴリラとは思えないほどのNP回収力と星出し性能を誇る。おまけにアルターエゴはセイバー等と同じスター集中率を誇るので、自分で出した星を自分で吸って殴り、更なるダメージとNPと星だしを見込める。強い。
そんな性能なのにパッションリップはスキルも優秀だ。三つのスキル全てに防御アップやダメージカットと言った被ダメージを減らすスキルが積まれている事やスキル2のターゲット集中からも分かる通り、パッションリップは「ターゲット集中で攻撃を引き受け、自分のダメージは防御アップ等で減らす」という恐ろしいまでのタンク性能を誇る。加えて彼女は全体宝具のおまけとはいえ回復能力を持つ。その回復量は2000と一見すると心もとない数値に思えるが、そのタンクとしての1ターン辺りの防御力は存外に高いため、2000もあれば十分にお釣りが来る。さすがに2ターン、3ターンとなるとマシュほどの防御力はないものの、「1ターンの間、自前のバフだけで殆どの攻撃を無力化し、回復まで出来てしまうタンクはいざという時に頼りになる。最悪攻撃を引き受けて死ぬことが出来るのも最高だ。その胸部装甲の規格外の厚さは決してイラストだけではないのだ。
とはいえ、付け入る隙がないわけではない。まず「防御バフが強力」と言っても、流石に宝具の直撃を耐えうるほどの能力はない。パッションリップは攻撃力が高い反面HPはそれほど高くないので、直撃を喰らえば蒸発することもあり得る。またバーサーカーを相手にするのは不得手だ。流石にそこは別のキャラクター――例えばマシュとか――に担当してもらったほうがいいだろう。
そういうのを抜きにすればパッションリップは2017年の新型タンクキャラクターとしては申し分ない働きをしてくれるだろう。礼装としてガッツを付与するものを付けてもいいし、鋼の鍛錬で更に防御力を上げてもいい。同じガチャから排出される「我らが征くは星の大海」なども面白い。何にしても礼装は幅広いので、自分の好みのものをつけるといいだろう。
同じパーティーに組み込むのなら事故死が怖いバーサーカーなどがオススメだが、個人的におすすめするのはナイチンゲールと土方歳三だ。特に土方歳三はHPを6割以下に保ち続ける事でそのクリティカルアタッカーとしての性能を発揮するのだが、バーサーカー故に非常に脆い。パッションリップがいれば1ターンだけとは言え土方歳三を守れるし、土方歳三のスキル1も活かす事ができる。宝具をあわせてやれば「土方歳三が宝具を打った後、パッションリップで回復」と言う動きも可能なので色々と無駄がない。

■殺生院キアラ

今回のイベントシナリオの黒幕にして、三人のアルターエゴのアーツ担当。その性能はあえて一言で表すのならば「キアラそのもの」。スキル1の弱体耐性ダウンとスキル2のチャージ減少と防御ダウンは「関わった相手を貶め、戦意を喪失させ、無防備にさせて絡め取る」というキアラの魔性の表現として最適なものであるし、宝具の回復も「自分さえ良ければそれでよし」と考えると実に彼女らしいものだ。
パッシブスキルにはビーストにまで昇華された彼女の性質が名を連ね、特にルーラーに対してえげつないまでの特攻をもつパッシブスキルは聖人をガンガン貶めていく。宝具に無敵貫通と防御無視が入っている点から「ジャンヌを絶対貶める」という愛情を感じなくもないが、何にしても状況に合わせてごくごく普通の動きをしているだけでキアラっぽい動きになるのは実によく出来ている。強い動きとして「スキル3を起動してから宝具AAのアーツブレイブチェイン」というものもあり、NPを回収しながら無敵貫通効果付きで殴っていく彼女は普通の動きをしているだけなのに何かがおかしい。
とはいえ、「NP効率は低いのでクリティカルで稼いでいきたい」のに「スター集中がない」のは厳しい。礼装で補うならばここで、クリティカル系の鉄板である熱砂の語らいなどを装備してやればキアラは安定した動きが出来るだろう。ついでに「スター集中率の低いクラスの星も出せるキャラクター」がパーティーにいるのが望ましい……ということで、アンデルセンやキャスターギルガメッシュ辺りが相方の候補としては有力か。ギルガメッシュはアーツ強化とスター発生率アップにカリスマもあるのでキアラの足りてない部分をある程度カバーできる上に宝具で防御力も上がるので悪くはない動きをしてくれた。ただCTの長さはちょっと厳しいので、もう一声欲しかった。

■最後に

アルターエゴはその性質上どちらかといえばサブアタッカー向きのキャラクターで、宝具も全員強化クエストがまだ実装されていない事もありダメージ的には非常に大人しい。それを解決する方法として一番手っ取り早いのは宝具レベルを上げてしまうことだ。1よりは2、2よりは3と言ったように宝具レベルが上がれば基礎ダメージが上がり、アルターエゴの宿命であるダメージの低さは解決するだろう。「3%はともかく1%の確率を引くのは難しい」?しらんな。俺の管轄外だ。
ともあれ、アヴェンジャー以来となる新クラス「アルターエゴ」の登場により、今までとはまた違った動きをするパーティーが今後も考案されていく事だろう。新しいシステムが生まれるよう、自分も研究していく次第である。

『Fate/Grand Order』BBはアーツ編成を強くする最高の後輩だ

現在『Fate/Grand Order』では今は亡きイメージエポックが開発した『Fate/EXTRACCC』とのコラボイベントとして「深海電脳楽土 SE.RA.PH」が開催されている。このイベントは原作者である奈須きのこ自らが書き下ろしたシナリオで、「第一部完結まで辿り着いたユーザーのみ参加可能」という条件からも推察できる通り、現在展開されている「1.5部:Epic Of Remnant」に連なる物語となっている。
「1.5部は自分はそれほど深くは関わらない」と公言しておきながら、実質本編の一部ともいえる内容の物語を「期間限定のコラボイベント」という形で実装してしまったことそのものへの是非はひとまず置いておくが、物語そのものは『EXTRA/CCC』を踏まえた上での翻案としてとても素晴らしい物語であったと思う。
が、本稿はそんなイベントの話をするために書かれたものではない。本稿はタイトルからも分かる通り、今回のイベントで配布サーヴァントとして実装された「星4 BB」のその驚異的な強さの話をするために書かれたものだ。イベントの話はどうでもいい。そんな話はクリアした人間の話を聞けば、あるいは残り二週間きちんとクリアしてしまえば解決する。はっきり言えば些末な話だ。
それはさておきBBである。
「ラスボス系小悪魔後輩」と自称しておきながら、その中身は「『本当に桜がモデルになっているのか?』と疑問を抱かずにはいられないほどに真っ白」というキャラクター立てがされている『EXTRA/CCC』のヒロイン格の存在で、原作においてもコラボシナリオにおいても狂言回しとして奮闘していた彼女だが、RPGでもある『Fate/Grand Order』においては「ムーンキャンサー」というアヴェンジャーに対しては有利を、ルーラーに対しては不利を発生させる新規クラスとして登場する。現状ムーンキャンサーに該当するのは彼女だけであるため現状は彼女専用クラスということもさることながら、HPの低さぐらいしか欠点がないためにHPが豊富な敵として出てくると面倒な事になるアヴェンジャーに対するメタキャラクターとして使える時点でかなり強力なキャラクターである。「こんなものを配布で配ってしまっていいのか?」と思うわけだが、ムーンキャンサーのクラス相性を抜きにしてもBBは無法な強さを持っている。

まずスキルが恐ろしく強い。
一つ目のスキルとなる「十の王冠」は「弱体解除と弱体無効状態(3ターン・1回)とHP回復」という回復系スキル。リチャージタイムがデフォルトで6ターン(最短4ターン)、回復量はスキルレベル10で3000と破格の性能だが、何より嬉しいのは「弱体解除と弱体無効状態の付与」だ。
今回のイベントがそうであるように、このゲームでは時折「弱体スキルを戦闘開始時にかけてくる」という敵が登場する。大体の場合は無視して殴ってしまってもいいのだが、高難易度ともなるとそういうわけにもいかない。バスターダウンやクイックダウンなど、特定のカードの効果を無力化してくることが稀にあるからだ。そして戦闘開始時であるために無効化手段に乏しいのだが、そんな時BBがいれば十の王冠で弱体を解除でき、万全の状態で戦いに挑むことが出来る。強い。
また弱体解除と同時に弱体無効状態を3ターン・一回という短い時間とは言え付与するため、「ゲージをブレイクした時に弱体させる」という条件の敵が現れた時には弱体化を防いでくれる事がある。強い。
どちらかといえば守りのスキルではあるのだが、このスキルと「宝具で無敵を撃つが、デメリットで宝具使用ターンとその次のターンにスタンがかかるために攻撃の手が止まってしまう」という、実装当時はよかったものの環境がインフレして高速化した現環境においては致命的とも言える欠点を持つジャンヌを組み合わせれば「攻撃の手を止めること無く全体無敵を展開し、おまけに回復もできる」というキチガイじみた防御性能を発揮する事ができる。おまけに弱体無効状態が付与されるために3ターン以内の再使用ならばデメリットは発生せず、リチャージにかかる時間も最短4ターンであるために上手く回れば永久機関のように殴り続ける事ができるのである。
おそらくスキルに重めのデメリットを持つアルターエゴ達の欠点を埋めるためにこうした性能になったのだろうが、「デメリットが重すぎる」という欠点を持つキャラクター達を運用する際に、「十の王冠」はとてつもなく頼りになることだろう。
二つ目のスキルである「黄金の杯」は「無敵解除+確率スタン」でリチャージは最短6ターン。強化解除ではなく無敵解除、スタンは確率で付与という辺りは惜しいが、とはいえ無敵解除は確定でスタンもついでに入れば棒立ちの状態に追い込めるため不確実ではあるが強力である。他のスタンや魅了持ちと組み合わせれば相手を封殺することも可能だろう。なんてものをもっているんだ!という気はするが、BBだし仕方がない。
三つ目の「自己改造」は登場以来トップメタを走り続けるジャンヌ・ダルクオルタの同名スキルと同じ効果である。リチャージタイムは最短5ターン。「星を出す」という事前の準備こそ必要であるものの、「スター集中とクリティカル威力アップ」というクリティカルを運用するなら欲しい効果を一枚で持ちながら効果時間は3ターンであるため、BBの数少ない弱みである攻撃力の低さを完全に補ってしまっている。元々高いNP効率を更に高めてしまい、後述する宝具の回転率を底上げするスキルに正直引く。

そして英霊の代名詞と言える宝具であるが、BBの宝具は「単体への超強力な攻撃+弱体耐性ダウン+パーティー全体のNP20上昇」といずれも強力無比な効果となっている。
まず一つ目の「単体への超強力な攻撃」であるが、アーツ宝具の「宝具レベル1ではそこまで高いダメージを出せない」という欠点を配布キャラクターの「宝具レベル5が容易である」というメリットて完全に埋めてしまっている。多段ヒットするためにアーツの効果でわずかながらではあるがNPを回収できるのもありがたく、二度、三度の使用を安定化させてくれる。
二つ目の弱体耐性ダウンはオーバーチャージで効果が増すことや、「黄金の杯」で発生するスタンが確率であることを考えると十分に強力な効果である。他のデバフを載せやすくなるため、デバッファー――例えばキアラとか――と組み合わせてみると面白いだろう。
そして三つ目のNPチャージだが、「オーバーチャージにかかわらず全員のNPが固定値で20点増える」というのが恐ろしく強い。BBは宝具も合わせるとアーツカードが三枚で、NP効率もどちらかと言えば高い方であるため、20点からスタートすれば数ターン以内での二回目の宝具の使用が現実的なものとなる。
またパーティー全体のNPが増えるということはNP効率が劣悪なサーヴァントの宝具が使用しやすくなるということでもある。例えばアーツを軸に据えるのならば現在でも必須級とされている玉藻はその「スキルのリチャージ時間を1ターン短縮する」という強力無比で唯一無二の効果を持つためにNP効率が劣悪だが、BBがいれば玉藻の宝具も使用しやすい。そして玉藻の宝具もまたNPを増やすため、この二人を組み合わせれば宝具を回し続けるだけで凄まじいまでのアドバンテージを得ることが可能だ。

欠点は攻撃力は低くHPが高いHPに特化した能力値であることぐらいだが、前述したように宝具が強力無比でNP効率もいいため、宝具を軸に考えるのなら攻撃力は低くない。むしろ高いとさえ言える。HPが高いのも言い換えてみれば「攻撃を耐える事が出来る回数も多い」という事なので、メリット以外の何物でもない。あらゆる点で噛み合いすぎていて、正直配布でいて良い性能ではないとすら思う。ライダー金時以来のぶっ壊れ性能である。

こういう性能なので礼装は何でもいい。攻撃力を上げたいのならアーツとクリティカル威力を上げる「もう一つの結末」だろうし、パーティー貢献力を上げるのなら「2030年の欠片」なんかを積んでもいい。何を積んでも一定以上の仕事はするので、他に組み込むキャラクターに応じて礼装を付けて特化してやるのが一番ベストだろう。
そしてその「一緒に組み込みたいキャラクター」だが、アーツアタッカーであることを考えるとまず候補に浮かぶのが「玉藻」だが、玉藻の選択は誰でも思い浮かぶのでそれ以外となると前述したジャンヌなどはかなり相性がいい組み合わせだ。ジャンヌの最大の長所である宝具はデメリットが重すぎて現在の環境では敬遠されがちだったが、BBの「十の王冠」はジャンヌのスタンを打ち消しつつ、3ターン以内の再使用なら弱体無効でデメリットを踏み倒す事が出来る。デメリットがデメリットなだけに強かったジャンヌの宝具を1ターンの無敵と防御アップとHP回復という凄まじく強い効果に変えるこの組み合わせは耐久パをやるのなら最強クラスの組み合わせである。玉藻BBジャンヌ? 死にかけた状態から完全回復まで持ち直す無法の強さである。ジャンヌの宝具レベルが上っていれば防御バフとしても十分な性能になる。ジャンヌの宝具レベルが意図せずに上がってしまったマンである自分にとっては最高の動きをしてくれる組み合わせで、人類悪な強さは聖女が作りだす現実には笑うしか無かった。オルタにならなくてもジャンヌは強かった(ただし相方に依存する)。

最後になったが、今回の追加キャラクターはBBに限らずどいつもこいつもクレイジーすぎて使用して非常に楽しい。キアラはデバッファーとして弱体耐性ダウンを自前で持っているため優秀だし、メルトリリスは汎用性が増した星出し役として使用すればなかなかに強力である。鈴鹿御前はスキル1からの宝具で出した星を自分で吸って殴っていく事でとんでもないダメージを叩き出すし、パッションリップはその豊満すぎる胸を見つめている時間のごとく、敵の攻撃を惹きつけながら場に残り続けてくれる。
礼装も強いため、「BBだけ入手できればいい」などと思わずガチャにもガンガン挑戦していって欲しい。
なお自分は370連ぐらい回してパッションリップの宝具レベルを4にした。満足である。

ハードだけどアイマスらしさも残した韓国ドラマ『アイドルマスター.KR』のススメ

今年でシリーズ開始13年目に突入しようとしている『アイドルマスター』シリーズ。『シンデレラガールズ』や『ミリオンライブ!』『SideM』などなど、様々な派生作品を生み出しながら今日に至るわけだが、そんな『アイドルマスター』シリーズの新たな派生作品として4月より展開され始めた作品が『アイドルマスター.KR』だ。
これまではゲームやアニメ、マンガなどを中心に展開されてきた『アイドルマスター』シリーズとしては初となる実写ドラマ。それも韓国が舞台となる韓国ドラマとして制作。おまけに視聴方法はamazonプライム・ビデオにて配信と、これまで様々な事に果敢に挑戦し成功を収めてきたシリーズとしても今まで以上に攻めに攻めた展開で、発表以来注目されてきたわけだが、蓋を開けてみると韓国ドラマでよく見られるハードな展開の中に『アイドルマスター』のテイストを感じさせるとても魅力的な作品に仕上げられている。

『アイドルマスター.KR』は開幕からしてハードだ。トップアイドル「レッドクイーン」のリーダーだった主人公の双子の妹は本編開始一年前に交通事故により他界し、妹の影になるように生きてきた主人公は生きる気力を失って、自分の唯一の誇りであったマラソンすらも捨て去り無気力な日々を過ごしているところから始まるし、もう一人の主人公のように描かれているアイドル練習生の女性も夢を叶えようと努力しているものの実らず、それどころか周囲から妬まれ、夢を叶えるために挑戦して失敗すれば笑われるという経験をもつ。
物語の起点として用意された「リーダーの事故死で休止状態だったレッドクイーンの復活」というイベントも、「仲間とプロデューサーの裏切り」というエピソードとセットで、大映ドラマの影響を色濃く受けている韓国ドラマにはよくあることではあるが、主人公達はとてつもなくハードなところからスタートを切る。
その過酷な環境と厳しい当たり方をしてくる人々、そして「芸能界ってそういうものでは?」とでも言わんばかりのピュアにアイドルを目指す心を粉砕してくる展開の数々にクラクラしてくるのだが、恐ろしい事にこれがきちんと意味のあるハードさで、そのハードさを乗り越えていく展開がとんでもなく面白い。
例えばプロデューサーと仲間に裏切られ、『よくも私達を裏切ったな!』と怒り、「自分は仲間と一緒に歩んでいく」と決めた練習生側の主人公に振ってきた事務所移籍を巡るエピソードでは、主人公が自分が純粋にアイドルを目指すようになった原点へと立ち返ることで「勝利すること」にこだわっていた自分を捨て、「大人達の汚らわしい世界」よりも「仲間とともに歩んでいく道」を選択して成長を遂げるし、生きる気力を失っていた新規参加組の主人公は「日陰を生きる決断ばかりしていたけど、本当は私も光の下に立ちたかったんだ」という事を思い出してアイドルデビューの道を決める。
二人も存在している主人公達が相互干渉しあい、「事務所移籍のためのオーディションに行くかどうか迷っている」という主人公が「死んだはずのトップアイドルがもし目の前に現れるような幸運が起きれば」と願っていた頃に新規参加組の主人公が偶然現れる展開は双子設定の意味も上手く拾い上げていて非常に熱いものがあうr。またその邂逅を「私がアイドルなんて」と思っている新規参加組の主人公が「妹のポスターに背中を押してもらってアイドルの道を目指す」という展開につなげている点も上手く、二話まではハードな設定を活かした巧みな脚本で物語へとグイグイ引き込んでいく。キャラクター立ても上手く、非常に魅力的だ。
では『アイドルマスター』としてはどうかというと、正直なところ現時点では『アイドルマスター』らしい要素はそれほど多くない。事務所の名前や社長などのキャラクターの立ち位置程度で韓国ドラマの要素が強い本作ではスパイス程度にしかなっていないのだが、プロデューサーとティアラの扱い方に関してはハードな展開が多い本作ならではの独自の味付けがされている。
本作のプロデューサーはトップアイドルだった主人公の妹をプロデュースしていたものの、一年前の交通事故と熱愛疑惑についての責任を感じてプロデューサーを辞め社長に見つけられるまでは無気力な生活を送っていた過去を持つ存在である。『アイドルマスター』と言う作品には様々なプロデューサーが存在するので「失敗した経験を持つプロデューサー」というのは珍しくないのだが、最初から敏腕プロデューサーであることが明言されていることや、「アイドルとの熱愛疑惑がかけられている」というタイプはかなり珍しい。また前述したように、主人公がそうであるようにこちらも妹の一件を引きずっているため、ある程度アイドルと思いを共有したプロデューサーであり、こうしたプロデューサー像はなかなか面白いところではないだろうか。
そしてティアラだが、『アイドルマスター』において最初のティアラは極めて重要なアイテムであるが、本作において登場したティアラは「妹の影にいることを選びながらも、心の底では光の下に立つ事を望んでいた」という願望の象徴として位置づけられている。主人公はこのティアラを妹に譲るために一度は手放してしまっているのだが、これを手に入れる事ができるのだろうか。注目だ。
最後になったが、キャスト陣も悪くない。演技もそうだが、ダンスに関しては本当にキレがいいため見栄えする。肝心のライブパートはまだ公開されていないが、全体のパフォーマンスのレベルの高さは作中でも描かれているため今後に非常に期待できるものだろう。もっとも、この先は「勝ち残った者のみがデビューできるアイドルサバイバル」とのことなので、デビューの時なのかそれともその前段階なのか分からないし、全員分見れるかどうかは分からないが、必ず歌もセットで見られると思うので楽しみにしたい。

4月28日に配信開始し、5月5日に二話が配信されたばかりなのでまだまだ間に合う。韓国を舞台に繰り広げられるプロデューサーとアイドル達の物語を一緒に見守ってほしい。

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